大切な人を奪われた時、考えるのは...
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どれくらい時間が経ったのだろうーーー。
涙を拭いてしばらく経ち、気がつけば外が暗くなっていた。
そして窓の外を眺めると、宿の前を駆ける天籟の姿を見つける。
「天籟くん?......なんでこんな夜に......」
窓から覗き込むように見てすぐさま部屋を出でてドアを開けた時、誰かとぶつかりその場に蹲るーーー。
トンッ...
「...っ~~!」
「あー、...ごめん、名前ちゃん。大丈夫?」
「 ...っ...ご、悟浄...?」
顔を上げ見てみると同じ目線の悟浄が顔を覗き込み、微かにお酒の香りが漂う。
「どーしたの?こんな夜中に」
「ご、ごめん!...私急いでるからっ......」
「ちょーっと待った」
慌てて悟浄をすり抜けようとした時、不意に腕を掴まれ名前は振り返り悟浄が眉を下げた。
「悟浄!...私、行かなきゃっ......!」
「そんな目腫らしてどこ行くの?泣いてる女の子、放っておけないでしょ~。三蔵となんかあった?」
「ちがっ...、これは関係なくてっ......ぃゃ、関係なくないけど......それより天籟くんがっーーー...」
「...天籟...?」
鳥居前で社殿を覗き込み、中の様子を窺うーーー...
「ーーーねぇ、名前ちゃん。なんでその天籟って子、追いかけてんの?」
「この村に来た時に神社で彼と会って、妹が妖怪に殺された事を聞いたんだ...。その時に三蔵が"神社に近づくな"って言われたんだけど気になって...」
「そっか。まぁ、あながち三蔵の言ってる事は間違いじゃないと思うよ~」
「え...どういう事...?」
「......悪い気配がウジャウジャしてるんだよねー...」
「!」
再び社殿に目を向け細めて、名前はそのまま思ってた事を言葉にした。
「やっぱり...あの神主さん、人間じゃなかったんだ」
「あれ?名前ちゃん、気づいてたの?」
「もし経文が目的なら、神主さんが三蔵をここに誘ったのがつじつまが合うなって...」
「...そういう事ねー」
「とにかく天籟くんを助けないとっ...」
前に出ようとした所で悟浄が腕を出して制止するーーー。
「......?」
「仕方ねぇ...名前ちゃんは後ろをついて来な」
「うん。ありがとう」
ーーーーーーーーー
「...部屋に悟空しかいませんね。悟浄は先に戻ったはずですが...」
三蔵と八戒が部屋に戻るが、先に寝ているのは悟空だけ。
「チッ...」
「三蔵...?どこ行くんです?」
「.........」
何も言わずに隣の名前の部屋の前に行き、声を掛けずにいきなりドアを開けた。
「三蔵っ...いきなり入るのは...」
「やはりな...」
八戒が止める間もなく三蔵がドアを開けた時、名前の姿はなくコマの姿もなくーーー...
「...どこに行ったんでしょうか」
「大体、想像はつく」
涙を拭いてしばらく経ち、気がつけば外が暗くなっていた。
そして窓の外を眺めると、宿の前を駆ける天籟の姿を見つける。
「天籟くん?......なんでこんな夜に......」
窓から覗き込むように見てすぐさま部屋を出でてドアを開けた時、誰かとぶつかりその場に蹲るーーー。
トンッ...
「...っ~~!」
「あー、...ごめん、名前ちゃん。大丈夫?」
「 ...っ...ご、悟浄...?」
顔を上げ見てみると同じ目線の悟浄が顔を覗き込み、微かにお酒の香りが漂う。
「どーしたの?こんな夜中に」
「ご、ごめん!...私急いでるからっ......」
「ちょーっと待った」
慌てて悟浄をすり抜けようとした時、不意に腕を掴まれ名前は振り返り悟浄が眉を下げた。
「悟浄!...私、行かなきゃっ......!」
「そんな目腫らしてどこ行くの?泣いてる女の子、放っておけないでしょ~。三蔵となんかあった?」
「ちがっ...、これは関係なくてっ......ぃゃ、関係なくないけど......それより天籟くんがっーーー...」
「...天籟...?」
鳥居前で社殿を覗き込み、中の様子を窺うーーー...
「ーーーねぇ、名前ちゃん。なんでその天籟って子、追いかけてんの?」
「この村に来た時に神社で彼と会って、妹が妖怪に殺された事を聞いたんだ...。その時に三蔵が"神社に近づくな"って言われたんだけど気になって...」
「そっか。まぁ、あながち三蔵の言ってる事は間違いじゃないと思うよ~」
「え...どういう事...?」
「......悪い気配がウジャウジャしてるんだよねー...」
「!」
再び社殿に目を向け細めて、名前はそのまま思ってた事を言葉にした。
「やっぱり...あの神主さん、人間じゃなかったんだ」
「あれ?名前ちゃん、気づいてたの?」
「もし経文が目的なら、神主さんが三蔵をここに誘ったのがつじつまが合うなって...」
「...そういう事ねー」
「とにかく天籟くんを助けないとっ...」
前に出ようとした所で悟浄が腕を出して制止するーーー。
「......?」
「仕方ねぇ...名前ちゃんは後ろをついて来な」
「うん。ありがとう」
ーーーーーーーーー
「...部屋に悟空しかいませんね。悟浄は先に戻ったはずですが...」
三蔵と八戒が部屋に戻るが、先に寝ているのは悟空だけ。
「チッ...」
「三蔵...?どこ行くんです?」
「.........」
何も言わずに隣の名前の部屋の前に行き、声を掛けずにいきなりドアを開けた。
「三蔵っ...いきなり入るのは...」
「やはりな...」
八戒が止める間もなく三蔵がドアを開けた時、名前の姿はなくコマの姿もなくーーー...
「...どこに行ったんでしょうか」
「大体、想像はつく」