言葉の思考回路
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明伶が消えたその場には腕につけていたブレスレットだけが残り、悟浄がそれを拾い上げる。
三蔵は気を失った名前を支えて、悟浄に視線を向けた。
「三蔵、どうして妖怪と一緒にいたんです?」
「このブレスレットが原因か?」
「そのブレスレットは関係ねぇよ」
「じゃあ、どういう事だよ!三蔵が簡単に妖怪の懐に入るとは思えねーよ!」
すると三蔵が悟浄に手を差し伸べて鋭い若紫色の瞳で呟く。
「...よこせ」
「明伶のブレスレットじゃなかったのか?」
「あの女のブレスレットだ。もう必要はねぇよ」
どういう意味か理解出来ずにいる3人を横目にブレスレットを受け取り地面に置くと、銃口を突きつけ弾を放つ。
パァーッン!
パリンッ...!
ブレスレットが粉々に砕け、その場に破片が残り微かにキラキラと光っていたーーー...
翌日、夜が明けきらないうちに微睡みの中から名前が目を覚まし、起き上がるとそれと同時に脇腹の痛みが走り思わず蹲る。
「ぃ、たっ......」
ーーーそうだ...
昨日、悟空を庇って、それで......
ふと脇腹を押さえる右腕に目がいきよく見れば、翡翠の鉱石がはめ込まれたブレスレットが目に入りそれを撫でた。
「......翡翠?...なんで...」
「黙って寝てろ...ガキが」
「三蔵...」
部屋の隅に座り、本を読む三蔵が本から視線を名前に向けた。
「......ごめん、なさい」
「なぜ謝る必要がある?」
「三蔵が...怒ってるかと思って...私が、また無茶したから......」
はぁ、と溜息をついて本をテーブルに置き三蔵が名前の横たわるベッド脇に背中を見せて腰を下ろす。
「三蔵っ、」
「てめぇは間違ったことしたと思ってねぇんだろ?だったら胸張れ。悟空を庇って守ったんだろ?」
「.........」
「...謝らねぇといけねーのは、俺だ」
いつもの三蔵の声とは違い、微かに呟き心がぎゅっと締め付けられるーーー。
「!」
名前が三蔵の背中にコツンと額を当てて微かに震える声で言葉を続ける...
「謝る必要なんてないよ......悲しく思う必要もない......だって、三蔵はブレスレットの為に明伶に会いに行ったんでしょ...?」
「....怒らねぇのか?」
「怒ってほしい?」
「...調子乗るな。ガキ」
背中から名前のクスリと笑う声が聞こえ、三蔵も微かに鼻で笑う。
「...ありがとう。ブレスレット...」
「何の事だ」
「いいよー。照れなくてもー」
「黙れ。さっさと黙って寝ろ」
笑いながら背中から名前が離れる気配を感じ、しばらくして振り返ると寝息を立てて眠っていた。
三蔵は煙草に火をつけて、微かに微笑み大きく紫煙を吐き出すーーー。
ガキはガキだな...
ブレスレット如きで喜びやがって...
三蔵は気を失った名前を支えて、悟浄に視線を向けた。
「三蔵、どうして妖怪と一緒にいたんです?」
「このブレスレットが原因か?」
「そのブレスレットは関係ねぇよ」
「じゃあ、どういう事だよ!三蔵が簡単に妖怪の懐に入るとは思えねーよ!」
すると三蔵が悟浄に手を差し伸べて鋭い若紫色の瞳で呟く。
「...よこせ」
「明伶のブレスレットじゃなかったのか?」
「あの女のブレスレットだ。もう必要はねぇよ」
どういう意味か理解出来ずにいる3人を横目にブレスレットを受け取り地面に置くと、銃口を突きつけ弾を放つ。
パァーッン!
パリンッ...!
ブレスレットが粉々に砕け、その場に破片が残り微かにキラキラと光っていたーーー...
翌日、夜が明けきらないうちに微睡みの中から名前が目を覚まし、起き上がるとそれと同時に脇腹の痛みが走り思わず蹲る。
「ぃ、たっ......」
ーーーそうだ...
昨日、悟空を庇って、それで......
ふと脇腹を押さえる右腕に目がいきよく見れば、翡翠の鉱石がはめ込まれたブレスレットが目に入りそれを撫でた。
「......翡翠?...なんで...」
「黙って寝てろ...ガキが」
「三蔵...」
部屋の隅に座り、本を読む三蔵が本から視線を名前に向けた。
「......ごめん、なさい」
「なぜ謝る必要がある?」
「三蔵が...怒ってるかと思って...私が、また無茶したから......」
はぁ、と溜息をついて本をテーブルに置き三蔵が名前の横たわるベッド脇に背中を見せて腰を下ろす。
「三蔵っ、」
「てめぇは間違ったことしたと思ってねぇんだろ?だったら胸張れ。悟空を庇って守ったんだろ?」
「.........」
「...謝らねぇといけねーのは、俺だ」
いつもの三蔵の声とは違い、微かに呟き心がぎゅっと締め付けられるーーー。
「!」
名前が三蔵の背中にコツンと額を当てて微かに震える声で言葉を続ける...
「謝る必要なんてないよ......悲しく思う必要もない......だって、三蔵はブレスレットの為に明伶に会いに行ったんでしょ...?」
「....怒らねぇのか?」
「怒ってほしい?」
「...調子乗るな。ガキ」
背中から名前のクスリと笑う声が聞こえ、三蔵も微かに鼻で笑う。
「...ありがとう。ブレスレット...」
「何の事だ」
「いいよー。照れなくてもー」
「黙れ。さっさと黙って寝ろ」
笑いながら背中から名前が離れる気配を感じ、しばらくして振り返ると寝息を立てて眠っていた。
三蔵は煙草に火をつけて、微かに微笑み大きく紫煙を吐き出すーーー。
ガキはガキだな...
ブレスレット如きで喜びやがって...