最大の敵は自分自身?
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翌朝、あまり眠れぬまま朝を迎えて深い溜息を漏らす。
話してしまったーーー...
過去も兄のことも...
"私"が、..."殺された"ことも......
「ーーー名前さん?」
「ぇっ......あ、八戒...おはよう」
「おはようございます。野宿は初めてでしたけど、よく眠れましたか?」
「あ...う、うん。大丈夫」
「...そうですか。準備が出来次第、出発しますね」
微笑む八戒に同じく微笑み返して答えると、悟浄が名前の隣に立ちさりげなく声を掛けた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫...昨日はありがとう」
「いいけど、無理は禁物だぜ?」
「...うん」
ガチャリ...
不意に背後から銃口が悟浄に向けられる音が聞こえ、名前の頭に乗っていた手が離される。
「おい、エロ河童。さっさと支度しろ」
「厳しいね~...俺はただ朝の挨拶しただけだっつーの」
「うるせぇ。てめぇもさっさと行くぞ」
そう言って名前に視線を向けつつ、銃を下げてそそくさとジープへと向かって行く。
「ぁ...待って、三蔵!」
歩いて行く三蔵を呼び止め、咄嗟に裾を掴むと振り返り若紫色の瞳が合う。
「なんだ」
「昨日のこと、...私思った事を言っただけだから。でも、三蔵たちが経文をあの人たちから守ってるなら、私も全力で三蔵たちも経文も守る...!もう繰り返したくないから......」
はぁー、と短い溜息のあと名前は裾から手を放し、心配させたくないかのようにニコッと笑顔を向けた。
「......勝手にしろ。女のてめぇには期待しちゃいねぇよ」
「...っ...!」
名前の酷く傷ついた表情が視界に入るがすぐに逸らし背中を見せた。
恐らく自分自身がいちばん酷い顔をしているから。
「三蔵っ...それはいくら何でも...」
「名前が一緒に守ってくれるって言ってんのに冷てーよ!」
「....い、いいよ!私は大丈夫!気にしてないからっ。あはは...」
苦笑いが聞こえる背後を横目に、三蔵は少し荒々しく煙草を取り出し火をつけた。
それぐらい自分でも知ってんだよ...
昨日の話からしてあんな顔させるつもりじゃっーーー...
「なーんでイラついてんの?ウチの三蔵サマは」
「チッ...」
「昨日の話、...聞いてたんだろ?」
悟浄も煙草を加えながら、三蔵の顔を見ずに前を見据え呟いた。
ウザイくらいに見透かされ余計に苛立つーーー。
「...だったらなんだ」
「この間からなーんか様子が変だと思ったけどよ...、もしかして名前ちゃんの...」
ガチャリ
「うるせぇ!黙れ、エロ河童」
「あらら。図星かー。へぇ~。あの三蔵サマがね~」
「チッ!今すぐに葬ってやろうか?」
銃口を向けるも悟浄は動じずにニヤニヤとニヤける一方だった。
話してしまったーーー...
過去も兄のことも...
"私"が、..."殺された"ことも......
「ーーー名前さん?」
「ぇっ......あ、八戒...おはよう」
「おはようございます。野宿は初めてでしたけど、よく眠れましたか?」
「あ...う、うん。大丈夫」
「...そうですか。準備が出来次第、出発しますね」
微笑む八戒に同じく微笑み返して答えると、悟浄が名前の隣に立ちさりげなく声を掛けた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫...昨日はありがとう」
「いいけど、無理は禁物だぜ?」
「...うん」
ガチャリ...
不意に背後から銃口が悟浄に向けられる音が聞こえ、名前の頭に乗っていた手が離される。
「おい、エロ河童。さっさと支度しろ」
「厳しいね~...俺はただ朝の挨拶しただけだっつーの」
「うるせぇ。てめぇもさっさと行くぞ」
そう言って名前に視線を向けつつ、銃を下げてそそくさとジープへと向かって行く。
「ぁ...待って、三蔵!」
歩いて行く三蔵を呼び止め、咄嗟に裾を掴むと振り返り若紫色の瞳が合う。
「なんだ」
「昨日のこと、...私思った事を言っただけだから。でも、三蔵たちが経文をあの人たちから守ってるなら、私も全力で三蔵たちも経文も守る...!もう繰り返したくないから......」
はぁー、と短い溜息のあと名前は裾から手を放し、心配させたくないかのようにニコッと笑顔を向けた。
「......勝手にしろ。女のてめぇには期待しちゃいねぇよ」
「...っ...!」
名前の酷く傷ついた表情が視界に入るがすぐに逸らし背中を見せた。
恐らく自分自身がいちばん酷い顔をしているから。
「三蔵っ...それはいくら何でも...」
「名前が一緒に守ってくれるって言ってんのに冷てーよ!」
「....い、いいよ!私は大丈夫!気にしてないからっ。あはは...」
苦笑いが聞こえる背後を横目に、三蔵は少し荒々しく煙草を取り出し火をつけた。
それぐらい自分でも知ってんだよ...
昨日の話からしてあんな顔させるつもりじゃっーーー...
「なーんでイラついてんの?ウチの三蔵サマは」
「チッ...」
「昨日の話、...聞いてたんだろ?」
悟浄も煙草を加えながら、三蔵の顔を見ずに前を見据え呟いた。
ウザイくらいに見透かされ余計に苛立つーーー。
「...だったらなんだ」
「この間からなーんか様子が変だと思ったけどよ...、もしかして名前ちゃんの...」
ガチャリ
「うるせぇ!黙れ、エロ河童」
「あらら。図星かー。へぇ~。あの三蔵サマがね~」
「チッ!今すぐに葬ってやろうか?」
銃口を向けるも悟浄は動じずにニヤニヤとニヤける一方だった。