最大の敵は自分自身?
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頭からそっと手が離れ、悟浄が遠くを見つめながら言葉を続けるーーー。
「俺さ、半分妖怪で半分人間なんだよね。紅い髪に紅い瞳は混血児の証っていうか...」
「混血、児...」
「それで血の繋がってねー兄貴いてよく助けてもらってたワケ」
ーーー"兄貴"、か...
「......ごめんなさい。私、嫌な事話さちゃって...」
「いいって。名前ちゃん、悪い事してないんだからさ。でも...兄貴が俺を助けるために、自分の母親殺して出て行った...」
「......!」
ーーー...同じだ...私と...
「ーーー...なーんて!暗い話はこれくらいにして...」
「.........です」
「え?」
「...私も、...同じなんです...」
顔が見れなくて、ぐっと膝を抱える腕に力が入る。
誰かにちゃんと過去を話すのは初めてでーーー。
「......私にも兄がいたんです。2つ歳の離れた兄が...。でも...兄は......両親を殺したんです......」
「!」
「前に私の家は神社だって話たと思うんだけど、色々あって神社が存続できない状況になって......」
静かに話す名前の話に、悟浄は煙草の紫煙を燻らせながら何も言わずに静かに聞いていた。
「兄は元々、家が嫌いで、しかもちょっと悪い仕事に手を出してたみたいで、...よく両親にお金をせびりに来てたの。それで、父が"もうお前に渡すお金はない"って言ったら兄が......」
知らずうちに言葉と一緒に頬に涙が溢れ落ち肩を震わせる...
すると何も言わずに悟浄が名前の頭を一定のリズムで優しく撫でた。
寝ていたはずの3人が聞いていたのも知らずにーーー...
「俺さ、半分妖怪で半分人間なんだよね。紅い髪に紅い瞳は混血児の証っていうか...」
「混血、児...」
「それで血の繋がってねー兄貴いてよく助けてもらってたワケ」
ーーー"兄貴"、か...
「......ごめんなさい。私、嫌な事話さちゃって...」
「いいって。名前ちゃん、悪い事してないんだからさ。でも...兄貴が俺を助けるために、自分の母親殺して出て行った...」
「......!」
ーーー...同じだ...私と...
「ーーー...なーんて!暗い話はこれくらいにして...」
「.........です」
「え?」
「...私も、...同じなんです...」
顔が見れなくて、ぐっと膝を抱える腕に力が入る。
誰かにちゃんと過去を話すのは初めてでーーー。
「......私にも兄がいたんです。2つ歳の離れた兄が...。でも...兄は......両親を殺したんです......」
「!」
「前に私の家は神社だって話たと思うんだけど、色々あって神社が存続できない状況になって......」
静かに話す名前の話に、悟浄は煙草の紫煙を燻らせながら何も言わずに静かに聞いていた。
「兄は元々、家が嫌いで、しかもちょっと悪い仕事に手を出してたみたいで、...よく両親にお金をせびりに来てたの。それで、父が"もうお前に渡すお金はない"って言ったら兄が......」
知らずうちに言葉と一緒に頬に涙が溢れ落ち肩を震わせる...
すると何も言わずに悟浄が名前の頭を一定のリズムで優しく撫でた。
寝ていたはずの3人が聞いていたのも知らずにーーー...