最大の敵は自分自身?
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「厄介女より厄介な奴が来たな」
「......誰?」
「名前、アイツは牛魔王の娘、李厘だよ」
「...李厘、ちゃん?」
三蔵と悟空の言葉に眉を潜めると、李厘が岩の上からスッと降りてジープの近くまで来る。
そして名前の顔を覗き込む。
「...っ...!」
「ハゲ三蔵の新しい仲間かー?」
「今日はお1人なんですか?」
「いーや。オイラとお兄ちゃんも一緒だぞ」
「げっ、...アイツも一緒かよ」
「お兄ちゃん...?」
首を傾げると岩の近くに赤髪でガッシリとした身体つきの男性が1人。
「李厘。勝手に行くなと言っただろ」
あの人が...紅孩児ーーー。
「オイラだって一人でも大丈夫だ!やいっ!三蔵一行!今日こそ経文を渡してもらうぞ!」
「今てめぇらに構ってる暇はねーんだよ」
三蔵がポツリと呟き、煙草に火をつければ異様な空気に名前が目だけを動かして周りを見た。
みんな、...なんで落ち着いてるの?
2人は牛魔王の子供なのに...
不意に紅孩児と目が合い、彼が#スッと名前の目の前に現れ咄嗟に三蔵が銃口を紅孩児にむけるーーー...
「今すぐ離れねぇとど真ん中にぶち抜く」
「初めて見る顔だな」
「きゃっ...」
そう言って紅孩児が不意に名前の腰を抱き寄せたと思いきや、スッと浮き上がり岩の前まで瞬く間に移動した。
「...チッ!」
「名前さん!」
「名前!」
その場に降ろされ向かい合わせになるが、不思議と怖いとは感じない。
「俺が怖くないのか?」
「...いいえ。だって本当に悪い人じゃないから」
「ふ。この俺が怖くないとは変わった人だな」
「...瞳の奥が優しく見えるの。だから本当は優しい人」
「......名前はなんと言う?」
「名前です。...名字名前」
「名前か...また会いに来る。李厘、今日のところは引くぞ」
「えー!...お兄ちゃんが言うなら仕方ないなー...またな!ハゲ三蔵一行!」
一瞬にして2人が消え去り、名前だけが取り残される。
また会いに来るって、どういう意味...?
嵐の様に去るとはこの事で4人が名前の元へと駆け寄り、悟空が1番先に顔を覗かせ呟く。
「名前!大丈夫か?」
「うん。ただ話をしただけだから」
「あの王子サマ、名前ちゃんのこと気に入っちゃったみたいだね~」
「...また会いに来るって言ってたけど...。でもあの人、悪い人じゃない気がするんだ。目の奥が、優しかった...」
その言葉に4人が同時に驚いた表情を見せ、三蔵がチッと舌打ちをして煙草の紫煙を吐く。
「てめぇの目は節穴か、厄介女。紅孩児は牛魔王の息子で俺たちの敵には違いねぇ」
「じゃ、なんで私に危害を加えなかったの?」
「アイツは無暗に人を殺さないが、目的はこの経文だ」
ーーー気に入らねぇ。
この厄介女が冷静なのも、アイツがこの女を気に入ってる事も...
なんで苛立つ必要がある?
名前は納得のいかない表情を浮かべたまま、5人は再びジープに乗り込み先を急いだ。
「......誰?」
「名前、アイツは牛魔王の娘、李厘だよ」
「...李厘、ちゃん?」
三蔵と悟空の言葉に眉を潜めると、李厘が岩の上からスッと降りてジープの近くまで来る。
そして名前の顔を覗き込む。
「...っ...!」
「ハゲ三蔵の新しい仲間かー?」
「今日はお1人なんですか?」
「いーや。オイラとお兄ちゃんも一緒だぞ」
「げっ、...アイツも一緒かよ」
「お兄ちゃん...?」
首を傾げると岩の近くに赤髪でガッシリとした身体つきの男性が1人。
「李厘。勝手に行くなと言っただろ」
あの人が...紅孩児ーーー。
「オイラだって一人でも大丈夫だ!やいっ!三蔵一行!今日こそ経文を渡してもらうぞ!」
「今てめぇらに構ってる暇はねーんだよ」
三蔵がポツリと呟き、煙草に火をつければ異様な空気に名前が目だけを動かして周りを見た。
みんな、...なんで落ち着いてるの?
2人は牛魔王の子供なのに...
不意に紅孩児と目が合い、彼が#スッと名前の目の前に現れ咄嗟に三蔵が銃口を紅孩児にむけるーーー...
「今すぐ離れねぇとど真ん中にぶち抜く」
「初めて見る顔だな」
「きゃっ...」
そう言って紅孩児が不意に名前の腰を抱き寄せたと思いきや、スッと浮き上がり岩の前まで瞬く間に移動した。
「...チッ!」
「名前さん!」
「名前!」
その場に降ろされ向かい合わせになるが、不思議と怖いとは感じない。
「俺が怖くないのか?」
「...いいえ。だって本当に悪い人じゃないから」
「ふ。この俺が怖くないとは変わった人だな」
「...瞳の奥が優しく見えるの。だから本当は優しい人」
「......名前はなんと言う?」
「名前です。...名字名前」
「名前か...また会いに来る。李厘、今日のところは引くぞ」
「えー!...お兄ちゃんが言うなら仕方ないなー...またな!ハゲ三蔵一行!」
一瞬にして2人が消え去り、名前だけが取り残される。
また会いに来るって、どういう意味...?
嵐の様に去るとはこの事で4人が名前の元へと駆け寄り、悟空が1番先に顔を覗かせ呟く。
「名前!大丈夫か?」
「うん。ただ話をしただけだから」
「あの王子サマ、名前ちゃんのこと気に入っちゃったみたいだね~」
「...また会いに来るって言ってたけど...。でもあの人、悪い人じゃない気がするんだ。目の奥が、優しかった...」
その言葉に4人が同時に驚いた表情を見せ、三蔵がチッと舌打ちをして煙草の紫煙を吐く。
「てめぇの目は節穴か、厄介女。紅孩児は牛魔王の息子で俺たちの敵には違いねぇ」
「じゃ、なんで私に危害を加えなかったの?」
「アイツは無暗に人を殺さないが、目的はこの経文だ」
ーーー気に入らねぇ。
この厄介女が冷静なのも、アイツがこの女を気に入ってる事も...
なんで苛立つ必要がある?
名前は納得のいかない表情を浮かべたまま、5人は再びジープに乗り込み先を急いだ。