想いを伝える為には花束が最適
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村を出てから山道へと入り、ジープでは入れない林道に差し掛かり5人は徒歩を余儀なくされていた。
名前が一番後ろを歩き、その前を三蔵を先頭について行く。
「...?」
「クゥーン...」
ピタリと止まり、後ろを振り返り視線の先を辿るが誰の気配もしないーーー。
「...名前さん?」
「あ、いえ。なんでもないです」
「なぁ、そろそろ敬語止めにしねーか?」
「そうそう!普通に呼び捨てでもいーし!俺も名前って呼んでるし!」
「いや、...でも...」
「ほら。みんなの名前、呼んでみ?」
ズイッと近くで顔を覗き込まれ、名前は上目遣いでみんなに呟く。
ただ1人を除いてはーーー。
「ご、悟空に悟浄、八戒、.......」
大きく息を吸い込んでやっとのことで呟いた。
「...さっ、...三蔵っ......」
一瞬、三蔵がピクッと眉をうごかしたが何食わぬ顔で目を逸らし煙草に火をつけて紫煙を吐いた。
名前からしてみれば、勇気を振り絞って呼んだのに三蔵のリアクションにぽかーんである...
「おいおい。なんかリアクションしてやれよな。名前ちゃんの表情見てみ?」
「相変わらず間抜けな顔だな。厄介女」
「間抜けな顔じゃないっ!......ですっ.....」
「あ!せっかく名前の敬語止めさせたのにー!」
「戻っちゃいましたね...」
「ゴ、ゴメンナサイ...」
苦笑いを浮かべて再び歩みを進めるとやはり背後に気配を感じ、同じくコマも警戒をして喉を鳴らす。
すると近くの雑草の中に一輪の彼岸花が咲いていて思わず目を奪われた。
「彼岸花だ...」
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ですね...普通に生えている物は初めて見ました」
「私も実物は初めて見た...」
吸い込まれるーーー...
どうして...
足を止めてしゃがみ込み、何かに誘われるように手を伸ばしかけた時、三蔵が不意に名前の手首を掴む。
「......!」
「触るな」
「えーーー...」
ハッと我に返り三蔵と目が合うと、他の3人も周りを警戒するように見渡す...
「みんな...どうしたの?」
「名前ちゃん、とりあえずここから離れた方が良さそうだ」
「......?」
「立て。行くぞ」
立たせられ三蔵が腕を引きながら歩みを進めた。
名前が一番後ろを歩き、その前を三蔵を先頭について行く。
「...?」
「クゥーン...」
ピタリと止まり、後ろを振り返り視線の先を辿るが誰の気配もしないーーー。
「...名前さん?」
「あ、いえ。なんでもないです」
「なぁ、そろそろ敬語止めにしねーか?」
「そうそう!普通に呼び捨てでもいーし!俺も名前って呼んでるし!」
「いや、...でも...」
「ほら。みんなの名前、呼んでみ?」
ズイッと近くで顔を覗き込まれ、名前は上目遣いでみんなに呟く。
ただ1人を除いてはーーー。
「ご、悟空に悟浄、八戒、.......」
大きく息を吸い込んでやっとのことで呟いた。
「...さっ、...三蔵っ......」
一瞬、三蔵がピクッと眉をうごかしたが何食わぬ顔で目を逸らし煙草に火をつけて紫煙を吐いた。
名前からしてみれば、勇気を振り絞って呼んだのに三蔵のリアクションにぽかーんである...
「おいおい。なんかリアクションしてやれよな。名前ちゃんの表情見てみ?」
「相変わらず間抜けな顔だな。厄介女」
「間抜けな顔じゃないっ!......ですっ.....」
「あ!せっかく名前の敬語止めさせたのにー!」
「戻っちゃいましたね...」
「ゴ、ゴメンナサイ...」
苦笑いを浮かべて再び歩みを進めるとやはり背後に気配を感じ、同じくコマも警戒をして喉を鳴らす。
すると近くの雑草の中に一輪の彼岸花が咲いていて思わず目を奪われた。
「彼岸花だ...」
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ですね...普通に生えている物は初めて見ました」
「私も実物は初めて見た...」
吸い込まれるーーー...
どうして...
足を止めてしゃがみ込み、何かに誘われるように手を伸ばしかけた時、三蔵が不意に名前の手首を掴む。
「......!」
「触るな」
「えーーー...」
ハッと我に返り三蔵と目が合うと、他の3人も周りを警戒するように見渡す...
「みんな...どうしたの?」
「名前ちゃん、とりあえずここから離れた方が良さそうだ」
「......?」
「立て。行くぞ」
立たせられ三蔵が腕を引きながら歩みを進めた。