ぶっきら棒にも程がある
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ガクッとその場に座り込もうとした瞬間、身体がぐっと支えられて三蔵が腰に腕を回して支え込む。
「チッ...」
「ご、...ごめっ......だい、じょっ...」
自力で立とうとするが、力が入らない。
観念をして三蔵の胸の中に身体を預けてぐっと襟を握りしめ、目を閉じると頬に暖かいものが流れたーーー。
「逃げた奴らは俺が行ってくる!」
「わかりました。悟浄も悟空と一緒にお願いしますね」
「了ー解」
2人が部屋を飛び出したあと、三蔵に抱かれていた名前の身体が微かに震えている事に気づく。
細い身体だな。
自分で守るんじゃなかったのか?
「今のは不可抗力ですよ、三蔵」
「何も言っねーだろ」
「いえ。何か言いたそうにしていたので先に言っておいたんです。とりあえずベッドに寝かせましょうか」
そう言って八戒が手を伸ばそうとするが、三蔵が何も言わずに名前を先にベッドに横たわらせた。
その様子に八戒が笑顔を向け、三蔵が目を細める。
「とりあえずタオルと水、持って来ますね」
誰かが出て行く音が聞こえ、薄っすら瞼を開ければベッドの端に座る三蔵の大きな背中が。
シリンダーに弾を詰める音が部屋に響き、2人だけだと認識するーーー。
「起きたか。厄介女」
「......経文って、...なんですか...?なんで、妖怪達は...三蔵さん達を...?」
「...俺たちの目的は"牛魔王蘇生実験"の阻止だ」
「牛魔王...?」
背中を向けたまま三蔵が淡々と語り出す...
「あぁ。その蘇生に俺の経文が必要で5つあるうちの2つが今、牛魔王の手に渡ってる。三蔵法師は俺を含めて5人。阻止と経文の奪還のために俺たちは旅をしている」
「...じゃ、どうして...妖怪達は人間を襲うんですか...?」
「...自我を失った妖怪は人間を襲う。少なからず、まともな妖怪は数を数えるくらいだ」
「......」
背中しか見えないが、寂しそうな気配を感じて言葉に詰まるーーー。
「どうして...寂しそう、なんですか...?」
微かに三蔵の身体がビクッと反応し、名前は背中きら目を逸らさずに見据える。
「何の事だ?」
「...いえ...ただそう思っただけです...」
カチッとライターの音が聞こえるのと同時に、名前は煙草の煙を確認すると、背中から視線を逸らし天井を見つめていた。
「チッ...」
「ご、...ごめっ......だい、じょっ...」
自力で立とうとするが、力が入らない。
観念をして三蔵の胸の中に身体を預けてぐっと襟を握りしめ、目を閉じると頬に暖かいものが流れたーーー。
「逃げた奴らは俺が行ってくる!」
「わかりました。悟浄も悟空と一緒にお願いしますね」
「了ー解」
2人が部屋を飛び出したあと、三蔵に抱かれていた名前の身体が微かに震えている事に気づく。
細い身体だな。
自分で守るんじゃなかったのか?
「今のは不可抗力ですよ、三蔵」
「何も言っねーだろ」
「いえ。何か言いたそうにしていたので先に言っておいたんです。とりあえずベッドに寝かせましょうか」
そう言って八戒が手を伸ばそうとするが、三蔵が何も言わずに名前を先にベッドに横たわらせた。
その様子に八戒が笑顔を向け、三蔵が目を細める。
「とりあえずタオルと水、持って来ますね」
誰かが出て行く音が聞こえ、薄っすら瞼を開ければベッドの端に座る三蔵の大きな背中が。
シリンダーに弾を詰める音が部屋に響き、2人だけだと認識するーーー。
「起きたか。厄介女」
「......経文って、...なんですか...?なんで、妖怪達は...三蔵さん達を...?」
「...俺たちの目的は"牛魔王蘇生実験"の阻止だ」
「牛魔王...?」
背中を向けたまま三蔵が淡々と語り出す...
「あぁ。その蘇生に俺の経文が必要で5つあるうちの2つが今、牛魔王の手に渡ってる。三蔵法師は俺を含めて5人。阻止と経文の奪還のために俺たちは旅をしている」
「...じゃ、どうして...妖怪達は人間を襲うんですか...?」
「...自我を失った妖怪は人間を襲う。少なからず、まともな妖怪は数を数えるくらいだ」
「......」
背中しか見えないが、寂しそうな気配を感じて言葉に詰まるーーー。
「どうして...寂しそう、なんですか...?」
微かに三蔵の身体がビクッと反応し、名前は背中きら目を逸らさずに見据える。
「何の事だ?」
「...いえ...ただそう思っただけです...」
カチッとライターの音が聞こえるのと同時に、名前は煙草の煙を確認すると、背中から視線を逸らし天井を見つめていた。