何者でもない自分って?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おっ!犬じゃねーか?可愛いなー、お前!」
悟空が一番に飛びつくが、三蔵はチッと舌打ちをしてワンちゃんから離れ腕を放す。
「ワンちゃん......ここにいたの?」
「もしかして名前さん、この子を探していたんですね」
しゃがみ込みワンちゃんの頭を撫でながらコクリと首を縦に振る。
「あの時、この子が守ってくれたんです...結界を張って」
「そのワンちゃん、名前ちゃんが飼ってんのか?」
「え、と...私がここに来た時に気付いたら隣にいたんです」
三蔵以外の3人がジッとワンちゃんを見つめ、悟空がワンちゃんの尻尾をモフモフと触る。
「なぁ、名前!なんか変わったワンちゃんだな!尻尾が火の玉みてぇ!」
「この子......狛犬に似てる」
「狛犬...ってなんだ?」
悟浄が首を傾げつつ煙草に火をつけた。
「狛犬は社の魔除けの役割を持つ、空想上の生き物ですよ」
「そうです!八戒さん、ありがとうございます」
「いえ。狛犬は銅像として社の前に置かれているんですよね」
「要はアレだろ?主人がクソ坊主に虐められてたから助けたってとこか」
ガチャリ
三蔵が悟浄へと銃を向けるが、悟浄はくわえ煙草で両手を上げて降参する。
「誰が虐めただ、エロ河童。この厄介女に説教しただけだ」
「まぁまぁ...三蔵も落ち着いてください。とりあえず、名前さんの探し物も見つかりましたし、ジープに戻りましょう」
「そうだな。次の村に行こうぜ」
「あー、動いたら腹減ったぁー」
4人が歩き出したとき、名前はその場から動かない。
不思議に思った八戒が振り返り声を掛け、他の3人も立ち止まるーーー...
「名前さん?」
「......さっきは、助けてくれてありがとうございます......それとごめんなさい...」
ーーー私は"何者"なのか。
ーーーここにいる意味は。
「私...ずっと考えてたんです。私のいる意味やここでは何者なのか...それは今でもわかりません。だからっ......」
「んなモン、すぐに見つかる訳ねぇだろ」
言葉を遮り三蔵が目線を外しながら煙草の煙を吐き出す。
「理由が知りてぇならこれから自分の目で確かめろ、厄介女。行くぞ」
"自分の目で確かめろ"ーーー
そう言って三蔵ひとり歩き出すと八戒が笑みを浮かべて一歩近づく。
「行きましょう、名前さん」
「......私、...一緒に行っていいんですか?」
「あの三蔵様の言葉を訳せば、"自分が何者なのか、俺たちも手伝ってやる"って事じゃねーか?」
「俺もっと名前と旅がしてー!」
私のいる意味は、
ひとつやっと見つけた気がした...
「ありがとう、ございます」
ニコッと笑う名前の笑顔に4人は一瞬目を見開いたが、三蔵以外の3人はすぐに笑顔で返す。
あの厄介女、...
笑ったとこ初めて見たな。
ーーーホント胸糞悪ぃな...
悟空が一番に飛びつくが、三蔵はチッと舌打ちをしてワンちゃんから離れ腕を放す。
「ワンちゃん......ここにいたの?」
「もしかして名前さん、この子を探していたんですね」
しゃがみ込みワンちゃんの頭を撫でながらコクリと首を縦に振る。
「あの時、この子が守ってくれたんです...結界を張って」
「そのワンちゃん、名前ちゃんが飼ってんのか?」
「え、と...私がここに来た時に気付いたら隣にいたんです」
三蔵以外の3人がジッとワンちゃんを見つめ、悟空がワンちゃんの尻尾をモフモフと触る。
「なぁ、名前!なんか変わったワンちゃんだな!尻尾が火の玉みてぇ!」
「この子......狛犬に似てる」
「狛犬...ってなんだ?」
悟浄が首を傾げつつ煙草に火をつけた。
「狛犬は社の魔除けの役割を持つ、空想上の生き物ですよ」
「そうです!八戒さん、ありがとうございます」
「いえ。狛犬は銅像として社の前に置かれているんですよね」
「要はアレだろ?主人がクソ坊主に虐められてたから助けたってとこか」
ガチャリ
三蔵が悟浄へと銃を向けるが、悟浄はくわえ煙草で両手を上げて降参する。
「誰が虐めただ、エロ河童。この厄介女に説教しただけだ」
「まぁまぁ...三蔵も落ち着いてください。とりあえず、名前さんの探し物も見つかりましたし、ジープに戻りましょう」
「そうだな。次の村に行こうぜ」
「あー、動いたら腹減ったぁー」
4人が歩き出したとき、名前はその場から動かない。
不思議に思った八戒が振り返り声を掛け、他の3人も立ち止まるーーー...
「名前さん?」
「......さっきは、助けてくれてありがとうございます......それとごめんなさい...」
ーーー私は"何者"なのか。
ーーーここにいる意味は。
「私...ずっと考えてたんです。私のいる意味やここでは何者なのか...それは今でもわかりません。だからっ......」
「んなモン、すぐに見つかる訳ねぇだろ」
言葉を遮り三蔵が目線を外しながら煙草の煙を吐き出す。
「理由が知りてぇならこれから自分の目で確かめろ、厄介女。行くぞ」
"自分の目で確かめろ"ーーー
そう言って三蔵ひとり歩き出すと八戒が笑みを浮かべて一歩近づく。
「行きましょう、名前さん」
「......私、...一緒に行っていいんですか?」
「あの三蔵様の言葉を訳せば、"自分が何者なのか、俺たちも手伝ってやる"って事じゃねーか?」
「俺もっと名前と旅がしてー!」
私のいる意味は、
ひとつやっと見つけた気がした...
「ありがとう、ございます」
ニコッと笑う名前の笑顔に4人は一瞬目を見開いたが、三蔵以外の3人はすぐに笑顔で返す。
あの厄介女、...
笑ったとこ初めて見たな。
ーーーホント胸糞悪ぃな...