世界観

世界観

現状、差別を受けているのは人間ならざる者。
本作上異形者と記載。

自分と違うものを受け入れる事が困難な人間たちは彼ら、彼女らに制裁を加えているそんな世界でのある二人のお話。

人間ならざる者は血縁等関係なく生まれてくる事が多い。それ故に恐れられている。
生まれてくる割合は人間を除くと魔族8割、天族2割。悪しき欲望が大きければ大きいほど魔族側が生まれる。

また、基本月の色は黄色だが、蒼、紫、赤へ変わることが偶にある。その時は大体どこかで虐殺紛いのことが起こっている。惨劇と呼ばれる。

南の楽園エデルア

代々天月家が統治する国。ミーウェルが嘗て治めていた。
弱きを助け、強きを挫くを信条に掲げ統治をしているがそれは表向き。
裏では働きの悪い住民を天月家の地下室で何日も監禁、躾という名の暴力を振るわれる。
住民たちはいつも張り付けたような笑顔を浮かべ毎日を過ごす。
「このエデルアはとても素晴らしい国です」と示すために。
なお、双子は忌まわしきものとして考えられており後から生まれた子を監禁し、物心ついた辺りの年齢で「お前は忌み子だ」と体に教え込まれエデルアから追放されることとなっている。
褐色の人達が多く住んでいた。(日差しが強いため)

北の廃都イスダリア

一年中吹雪いており人が住める地ではない国。ウィードの出身地。
嘗ては雪景色が綺麗で、特殊な技術で壊れないガラスを作っていた。
家屋もそのガラスでできており(マジックミラーのようになっているので中を見られることはない)、一時期は中心国レグルスより観光地として栄えていた。
しかしレグルス王の妃がその美しさに惚れ込み、執拗に特殊な技術を尋ね、教えなかったため滅ぼされた。
水色の髪を持ち、色白の住民が尊ばれていた(日差しがほぼないため)

東の都イス

商業が栄えた国。ギリファとウィンダがいた国。
商店街が何個もありわざわざここに出稼ぎに来る人もいるほど。
ここに来れば割と何でも揃うといわれるほど、お店の種類も、品数もけた違いに多い。
住宅も商店街の中にあることが多く、多くの人たちが買い物には困らない。
特に貧富の差もなく一番平和な国。

西の都ユークレスト

天使信仰が強い国。エルザークが封じられ、センチェルスとアーメイが住んでいた国。
毎週日曜日には中心地にある教会で集会が行われている。
集会では神父様が聖書を読み、聖歌隊が歌を奏で、みんなで祈りを捧げる。
彼らが信仰する天使はアーキエルの王メタラエル。彼女の加護が一番強いのがこのユークレストである。
信仰に反する者がいれば住民勢ぞろいで一家惨殺も厭わないほど。
白に統一された街並みが並んでおりその街並みに引かれて引っ越したが最後、地獄を味わうか、普通の生活ができるかはその人の天使に対しての信仰具合による。

中心国レグルス

高級住宅街。というのも世界の中心国ともありそれを統治する大きな城があり、レグルスはその城の城下町であるため。
エルザークもここに住んでいた。
学校は私立一択、小学校は受験必須。
幼稚園はその人の財力によって入れる場所が変わる。
お金持ちだけが住める国。
城の近くにある白亜の塔は国を挙げてしている異形者選別の際に見つかった異形者を隔離するための場所。
人間を尊び、異形者を強く蔑む種族差別が激しい国。

翼者の村アルヴィエスト

天使の御使いといわれる翼者が住む村。
イスとエデルアの間くらいの森の奥にある。
統治するのは翼王と呼ばれる二対の白翼を持つヘルミス。
天使からの命令で働く種族で、それ以外は人間界を見回りをしている。

時の塔サンチェリア

時空術師が住む時と空間を管理する塔。
アルヴィエストから少し離れた場所にあり、人間たちの前に姿を現すことはない。

封印士の村エルフィ―ユ

封印を生業をする彼らの村。ウィードが統治していた。
イスとイスダリアの間辺りにある。
狙われやすい翼者の生活と命を守るためひっそりと暮らしている。
合言葉がないと入れない場所。
木造家屋が多く、ゆったりとした時間が流れる住み心地はいい場所。ただし、イスまで出ないと買い物できない。

獣人の村ディラク

獣人と呼ばれる獣と人のハーフが住んでいる村。
その容姿は様々。ディーラスは統治している。
ユークレストの近くにあるため見つからないように暮らしている。

魔術師の村リーズレット

容姿は人とそう変わらないが魔力を持つ人たちがいる村。
ルーシーが次期長だった。創設したのはハニカ。
エルフィ―ユの傍にあるが、普段は見えない。

魔界コーキセリア

魔族の住む国。人間界とは別にある。
現王はフェルナンド・シスリア。実力が物をいう階級社会。
天界よりは規則が緩い。
赤い月が常時空に上がっている。朝はない。

天界アーキエル

天使が住む国。人間界とは別にある。
現王はメタラエル。
羽の美しさと容姿の美しさが物をいう階級社会。
天使に心はいらないを合言葉に色々規則が厳しい。
白い太陽が常時空に上がっている。夜という概念がない。

死神界リーベント

死神たちが住む国。どれだけ魂を狩れたかによって階級が決まる。
人間から死神になった人たちが多く、人間味が強い人たちが多い。
現王はコーセル・カータジス。
夜も朝もない。ずっと夕方のような紫色の空。