短編集
俺の名前は桜花!
桜の花って書いて桜花っていうらしい。
俺は金と水色のオッドアイを持つ雄の白猫だ。
雄猫なのになぜか女の子みたいな名前を付けられてるし、着せられている洋服も女の子みたいなふりふりの洋服だし、着いてる首輪も赤い首輪。
俺の飼い主はそんな俺を見てかわいいー!と頬擦りしてくるけど俺は男だしあんまり嬉しくない。
やめてー!と鳴いて飼い主を前足でぐいぐい押すけど俺の飼い主は諦めずかわいいなぁ!と抱きしめてくる。
そうしているとぴーんぽーんと玄関の方で音が鳴る。
どうやら誰か来たみたい。
飼い主は返事をして俺を離すと玄関に向かった。
俺も気になってなんだなんだと玄関に向かう。
なんだか俺とおんなじ匂いがして首を傾げて座っていると前に現れたのは紫の瞳の綺麗な黒猫だった。
「……ここが新しい家、ですか」
辺りを見渡しそう言った黒猫。
どうやら俺と同じ雄猫みたい。
俺は彼に恐る恐る歩みより、挨拶をする。
そしたら彼は少し驚いたような顔をして俺にこういった。
「とても可愛らしいお嬢さんですね」と。
俺は雌じゃないー!と伝えると可愛いことには変わらないじゃないですかと突然毛づくろいしてきた。
「や、やめてー! というか貴方は誰なの!?」
「そうですね。まずは名前から。私の名前は聖夜。聖なる夜で聖夜。クリスマスに生まれたからこの名前らしいですよ。貴方は?」
「え、あ、俺、桜花……。桜の花で桜花。桜に埋もれてたからってこの名前……」
「桜花。可愛らしい貴方にぴったりの名前ですね」
そう言ってその黒猫……聖夜はまた俺に擦りよりまるで俺に匂いをつけるようにしてくる。
あれ、もしかして俺、この黒猫に狙われてる……?
まさかと見てみると逃がしませんよとでもいうように俺の前足に自分の前足を乗せてきて。
こうして俺の平穏な日常は波乱の日常へ幕を開けた。
桜の花って書いて桜花っていうらしい。
俺は金と水色のオッドアイを持つ雄の白猫だ。
雄猫なのになぜか女の子みたいな名前を付けられてるし、着せられている洋服も女の子みたいなふりふりの洋服だし、着いてる首輪も赤い首輪。
俺の飼い主はそんな俺を見てかわいいー!と頬擦りしてくるけど俺は男だしあんまり嬉しくない。
やめてー!と鳴いて飼い主を前足でぐいぐい押すけど俺の飼い主は諦めずかわいいなぁ!と抱きしめてくる。
そうしているとぴーんぽーんと玄関の方で音が鳴る。
どうやら誰か来たみたい。
飼い主は返事をして俺を離すと玄関に向かった。
俺も気になってなんだなんだと玄関に向かう。
なんだか俺とおんなじ匂いがして首を傾げて座っていると前に現れたのは紫の瞳の綺麗な黒猫だった。
「……ここが新しい家、ですか」
辺りを見渡しそう言った黒猫。
どうやら俺と同じ雄猫みたい。
俺は彼に恐る恐る歩みより、挨拶をする。
そしたら彼は少し驚いたような顔をして俺にこういった。
「とても可愛らしいお嬢さんですね」と。
俺は雌じゃないー!と伝えると可愛いことには変わらないじゃないですかと突然毛づくろいしてきた。
「や、やめてー! というか貴方は誰なの!?」
「そうですね。まずは名前から。私の名前は聖夜。聖なる夜で聖夜。クリスマスに生まれたからこの名前らしいですよ。貴方は?」
「え、あ、俺、桜花……。桜の花で桜花。桜に埋もれてたからってこの名前……」
「桜花。可愛らしい貴方にぴったりの名前ですね」
そう言ってその黒猫……聖夜はまた俺に擦りよりまるで俺に匂いをつけるようにしてくる。
あれ、もしかして俺、この黒猫に狙われてる……?
まさかと見てみると逃がしませんよとでもいうように俺の前足に自分の前足を乗せてきて。
こうして俺の平穏な日常は波乱の日常へ幕を開けた。