【GL】Fox Maiden-狐巫女の洗礼-
「花月ちゃーん! 洗ってあげるからこっちきてー!」
「花月は自分で出来ます」
「いいからいいから!」
「ちょっと! 桜月だけずるい! 私も花月ちゃん洗う!」
「……一人で出来ます」
一人で出来ると言い張る花月の話など聞いていない二人は自分が洗う!と再び取り合いを始めた。
「葉月」
「ん? どうしたの? 花月ちゃん」
「葉月は昨日当番だったから今日は桜月に譲ってあげてほしいです」
「だよねー! ほら葉月ー? 観念してあたしに譲りな!」
「葉月とは今日一緒に寝ますから」
「むぅ……。じゃあ一緒に寝るときぎゅーってしてもいい?」
「えー! ずるい!! 葉月それずるい!」
「……いいです。なので早くしてくれると嬉しいです。身体が冷えてきました」
「やった!」
「もー! じゃあ今度あたしが添い寝担当になったらぎゅーってさせてね! 花月ちゃん!」
「わかりました」
やっと喧嘩が終わったようで桜月は花月を洗い、その間葉月は隣で同じように身体の汚れを落としていた。
花月はその間早くお風呂に入って温まりたいとじっとしており、暫くしてようやく終わり三人で湯船の中へと身を沈めた。
「はぁ……、こんな早い時間のお風呂いつぶりかなぁー」
「この社に来てからずっと殆ど最後の方だったしねぇ。私も桜月も」
「二人はどうしてこの社にいるですか?」
「んー、成り行き、かなぁ」
「ここに来る前の記憶、あんまりないんだよね。いつの間にかこの社にいたって感じ!」
「そーそー。まるまるごっそりないってわけじゃないけど思い出そうとすると靄がかかったかんじになるっていうか」
「でもあたしも葉月もこの社に来て幸せだしあんま深く考えたことないんだ!」
花月ちゃんもそうでしょ?と問われても彼女には両親の顔も思い出せない。
自分がどこにいたのか、何者なのか、どんな生活を送っていたのか。
巫女に拾われるまであの場所にいた彼女には何も思い出せない。
だから彼女は何もわからないと答えるしかなかった。
「そかそか。でもきっと幸せになれるよ! だって巫女様の従者になれるんだもん!」
「そーそー。巫女様はほんとに偉大な人なんだから」
羨ましいぞー!と二人は花月に抱きつく。
花月はただされるがままで。
暫くそうして温まってからいつものように脱衣所で着替えさせられる。
「そういえば、どうして花月は青いですか?」
「え? なにが?」
「服です。葉月と桜月は赤、ほかの人もです。なのに花月だけ青。なぜです?」
「あー、たしかに。なんで花月ちゃん青なんだろ?」
「さぁ?あたしもしらなーい。巫女様の趣味じゃない?」
「まさかー」
服を着させられながら花月は二人に問うも二人もよくわからないようで。
気になるならあとで巫女様に聞いてみたら?と言われそれもそうだと納得した。
そうして三人で浴室をあとにすると巫女の部屋に案内されまたねと二人は去っていった。
「花月は自分で出来ます」
「いいからいいから!」
「ちょっと! 桜月だけずるい! 私も花月ちゃん洗う!」
「……一人で出来ます」
一人で出来ると言い張る花月の話など聞いていない二人は自分が洗う!と再び取り合いを始めた。
「葉月」
「ん? どうしたの? 花月ちゃん」
「葉月は昨日当番だったから今日は桜月に譲ってあげてほしいです」
「だよねー! ほら葉月ー? 観念してあたしに譲りな!」
「葉月とは今日一緒に寝ますから」
「むぅ……。じゃあ一緒に寝るときぎゅーってしてもいい?」
「えー! ずるい!! 葉月それずるい!」
「……いいです。なので早くしてくれると嬉しいです。身体が冷えてきました」
「やった!」
「もー! じゃあ今度あたしが添い寝担当になったらぎゅーってさせてね! 花月ちゃん!」
「わかりました」
やっと喧嘩が終わったようで桜月は花月を洗い、その間葉月は隣で同じように身体の汚れを落としていた。
花月はその間早くお風呂に入って温まりたいとじっとしており、暫くしてようやく終わり三人で湯船の中へと身を沈めた。
「はぁ……、こんな早い時間のお風呂いつぶりかなぁー」
「この社に来てからずっと殆ど最後の方だったしねぇ。私も桜月も」
「二人はどうしてこの社にいるですか?」
「んー、成り行き、かなぁ」
「ここに来る前の記憶、あんまりないんだよね。いつの間にかこの社にいたって感じ!」
「そーそー。まるまるごっそりないってわけじゃないけど思い出そうとすると靄がかかったかんじになるっていうか」
「でもあたしも葉月もこの社に来て幸せだしあんま深く考えたことないんだ!」
花月ちゃんもそうでしょ?と問われても彼女には両親の顔も思い出せない。
自分がどこにいたのか、何者なのか、どんな生活を送っていたのか。
巫女に拾われるまであの場所にいた彼女には何も思い出せない。
だから彼女は何もわからないと答えるしかなかった。
「そかそか。でもきっと幸せになれるよ! だって巫女様の従者になれるんだもん!」
「そーそー。巫女様はほんとに偉大な人なんだから」
羨ましいぞー!と二人は花月に抱きつく。
花月はただされるがままで。
暫くそうして温まってからいつものように脱衣所で着替えさせられる。
「そういえば、どうして花月は青いですか?」
「え? なにが?」
「服です。葉月と桜月は赤、ほかの人もです。なのに花月だけ青。なぜです?」
「あー、たしかに。なんで花月ちゃん青なんだろ?」
「さぁ?あたしもしらなーい。巫女様の趣味じゃない?」
「まさかー」
服を着させられながら花月は二人に問うも二人もよくわからないようで。
気になるならあとで巫女様に聞いてみたら?と言われそれもそうだと納得した。
そうして三人で浴室をあとにすると巫女の部屋に案内されまたねと二人は去っていった。