氷の騎士に、白百合の恋を
「リリア、閃いちゃいました……!」
数日後、王宮の書斎を整理していたリリアーヌのもとに、他国の若き貴公子たちからの「縁談の話(釣書)」が届いていた。
本来なら断るべきその書類を目にした瞬間、リリアーヌの脳内に激震が走った。
(これです……! アルヴィーノ様が言っていた『他人の手に渡ってしまうかもしれない恐れ』……! これを見せたら、きっとセラは焦って、リリアのことが気になってたまらなくなるはずです……っ!)
自分の完璧すぎる作戦に胸を躍らせ、リリアーヌは釣書を抱えて跳ねるようにセレフィアの執務室へと向かった。
「セラ! セラ見てくださいっ!」
部屋の扉をパんと開け、真剣に書類と向き合っていたセレフィアの机の上に、勢いよく釣書を広げて見せるリリアーヌ。
「これね、リリアに来た縁談のお話なんです! すごく素敵な貴族の方らしくて……!」
(どうですかセラ! 焦っちゃいますか!? リリアのこと、取られちゃいそうってドキドキしちゃいますか!?)
自分の作戦の成果を期待し、満面の笑みで「にこにこ」とセレフィアの顔を覗き込むリリアーヌ。
しかし釣書に視線を落とした瞬間、セレフィアの瞳から一切の光が消え失せた。
「……」
部屋の空気が、一瞬で絶対零度の氷点下へと凍りつく。
セレフィアの表情から一切の感情が抜け落ち、まるで氷の彫像のような、冷酷で静寂な顔つきへと変わった。
そして、何も言わずに釣書へとそっと手を触れる。
瞬間。
凄まじい冷気が部屋中に吹き荒れ、リリアーヌが持ち込んだ釣書は、瞬時に分厚い氷の塊となり、そのまま机の上で砕け散った。
「ふぇ……っ!?」
想像とあまりにも違う反応に、リリアーヌの笑顔が凍りつく。
セレフィアは静かに立ち上がると、そのまま机を回り込み、じりじりとリリアーヌへと歩み寄ってきた。
いつも凛として美しい紫の瞳には、かつて見せたことのないほど濃密で、暗く冷たい「執着」の光が宿っていた。
「……リリア様」
普段の澄んだ声とは違う、低く静かな、逃げ場を無くすような声。
「これは……どういうお戯れでしょうか」
「あ、あの……セラ……? リリアは、ただ……っ」
リリアーヌが思わず一歩後ろへ下がろうとするが、セレフィアの圧倒的な圧に押され、背中がすぐに壁へと当たってしまう。
逃げ場を失ったリリアーヌの目の前まで詰め寄ると、セレフィアは壁にすっと手をつき、リリアーヌを自分の体躯で完全に閉じ込めた。
至近距離で見下ろしてくるセレフィアの顔は、あまりにも整っていて、そして恐ろしいほどに冷ややかだった。
「私以外の男の元へ行く……その選択肢が、あなたの中に存在するのですか?」
ついに引き出されてしまった、冷徹な小柄な剣士の中に眠る、本物の「独占欲」と「怒り」。
想像を遥かに超えたセラの反応と、目の前に迫る美貌に、リリアーヌの心臓は激しい鐘の音を鳴らし始め、顔を真っ赤に染めながら完全に言葉を失ってしまうのだった。
壁に追い詰められ、完全に逃げ場を失ったリリアーヌ。
セレフィアは手袋をはめた細く冷たい指先を伸ばすと、震えるリリアーヌの柔らかい頬へとそっと手をあてがった。
指先から伝わる絶対零度の冷気と、対照的なほどの熱い呼吸。
セレフィアは一切の猶予も与えない強い眼差しで、至近距離からリリアーヌの翠色の瞳をじっと見つめ、静かに詰問を重ねた。
「……お答えください、リリア様。あなたが愛しているのは、私ではないのですか? ……私を振り向かせる気持ちなど、その程度の軽いものだったとおっしゃるのですか?」
普段の凛とした丁寧さの裏に隠されていた、激しい独占欲と執着。
大好きな人に自分の感情を疑われたリリアーヌは、泣きそうになりながら必死に首を振った。
「ち、違います……っ! そんなことない……! リリアが好きなのは、セラだけなのです……っ! ただ……っ!」
「ただ……?」
「ただ……セラに、もっとリリアのこと……気になってほしくて……っ!」
焦りから溢れ出た本音。自分を振り向かせたくて仕掛けた無邪気な策謀だったと告白しようとした、その瞬間――。
「――っ!?」
リリアーヌの言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
目の前が塞がり、柔らかく冷たい感触が、リリアーヌの唇を優しく、けれど逃がさない強さで覆い隠した。
あまりに突発的で、けれどどこまでも甘いファーストキス。
頭の中が真っ白になり、目を見開いたまま固まるリリアーヌ。
ゆっくりと唇が離れると、目の前には、少しだけ荒い息を吐きながら、真っ赤に頬を染めたセレフィアの顔があった。
紫の瞳はどこか潤み、これまでに見たこともないほど愛おしそうに、そして敗北を認めたかのように揺れていた。
「……そんな下らない試し行動などせずとも……」
セレフィアは唇を指先でそっと撫で、切なさの混じった低く甘い声で吐露した。
「……最初から、あなた以外に目を奪われる余裕など……私にあるはずがないでしょう」
氷が完全に溶け去り、ついに暴かれたセレフィアの本心。
目の前で恥ずかしそうに、けれど愛を告げてくれる彼女の姿に、リリアーヌは顔から火が出るほどの熱さを感じながら、今度こそ胸の奥で甘い感情を爆発させるのだった。
「……正気ではいられませんでした」
そう呟くセレフィアの声は、まだ微かに震えていた。
釣書を目にした瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
あれほど真っ直ぐな瞳で自分を「好きだ」と言ってくれたはずの人が、他人の男の写真と経歴を大事そうに抱えて自分の前に立っている。
『……他の者の手へと渡ってしまうのか』
そう認識した途端、これまで丁寧に築き上げてきた理性の壁がガラガラと崩れ去った。
自分の中に渦巻いたのは、経験したこともない黒く冷たい感情。
「そんな男のもとへ行かせるくらいなら、今すぐこの手で閉じ込めて、私のものにしてしまえばいい」「私以外のすべてを拒絶させてしまえばいい」という、恐ろしいほどの独占欲と支配衝動。
「……身勝手なのは分かっています」
セレフィアはぎゅっと自分の拳を握りしめ、恥ずかしさと自責の念に顔を伏せた。
「自分の気持ちの定義もあやふやなまま、あなたを待たせておきながら……他の男の影がちらついた途端に、こんなにも恐ろしい感情を剥き出しにして、あなたを恐怖で縛り付けようとした」
冷徹で完璧な軍人であろうとしていたはずの自分が、たった一枚の釣書と、リリアーヌの試すような仕草一つでここまで醜く取り乱してしまうとは。
「ですが……もう誤魔化すことはできません」
セレフィアはゆっくりと顔を上げ、潤んだ紫の瞳でリリアーヌを真っ直ぐに見つめ直した。
「これが父上の言っていた『恋』であり……あなたへの『愛』なのだと、身に染みて理解いたしました。……遅くなってしまい、本当に申し訳ありません」
そう言って、今度は慈しむように、壊れ物を扱うかのような優しさでリリアーヌの手をすっと包み込む。
「二度と、あのような真似で私を試さないでください。……私がどれほどあなたに狂わされているか、もうお分かりでしょう?」
耳元で低く囁かれたその甘い降伏宣言に、リリアーヌは心臓が口から飛び出しそうなほどの激痛と愛しさを感じ、ただ黙って何度も頷くことしかできなかった。
真っ赤な顔のまま、心臓を早鐘のように打たせて頷くリリアーヌ。
そのあまりにも可憐で愛らしい反応を前にして、セレフィアの口元がどこか満足そうに、柔らかく歪んだ。
ずっと胸の奥で燻っていた冷たく黒い感情は消え去り、代わりに甘く途方もない熱量が二人を包み込んでいく。
「ふふ……」
セレフィアはそう小さく微笑むと、リリアーヌの華奢な肩を抱き寄せ、その白い耳元へそっと唇を寄せた。
そして、吐息が直接肌をくすぐるほどの至近距離で、一度も口にしたことのない、けれど世界で一番甘い言葉を注ぎ込む。
「──愛してますよ、リリアーヌ」
「……っ!?」
「様」すらつかない、対等で、そして何よりも情熱的な呼び捨て。
ただでさえファーストキスと独占欲全開の迫られ方でキャパシティを超えていたリリアーヌの頭脳に、その一言はあまりにも致命的な撃墜の一撃となった。
頭の中で何かが限界を迎えて『パチン』と弾ける音がする。
「ふぁ……っ」
顔から火が出るどころか全身が沸騰したかのようにのぼせ上がったリリアーヌは、甘い悲鳴のような声を漏らすと、そのまま視界を真っ白に染めて脱力した。
「リリアーヌ……? っ、リリアーヌ!?」
膝から崩れ落ちそうになった小さな身体を、セレフィアは慌ててその腕の中にしっかりと受け止める。
すっかり気を失い、熟したリンゴのように真っ赤な顔で胸の中に収まる姫君を見て、セレフィアはパチクリと紫の瞳を瞬かせた。
「あ……あまりに刺激が強すぎたでしょうか……」
己のしでかした甘すぎる破壊力に後から気づき、今度はセレフィア自身が顔を真っ赤にしてあたふたと部屋のベッドへ彼女を運び出すことになるのだった。
数日後、王宮の書斎を整理していたリリアーヌのもとに、他国の若き貴公子たちからの「縁談の話(釣書)」が届いていた。
本来なら断るべきその書類を目にした瞬間、リリアーヌの脳内に激震が走った。
(これです……! アルヴィーノ様が言っていた『他人の手に渡ってしまうかもしれない恐れ』……! これを見せたら、きっとセラは焦って、リリアのことが気になってたまらなくなるはずです……っ!)
自分の完璧すぎる作戦に胸を躍らせ、リリアーヌは釣書を抱えて跳ねるようにセレフィアの執務室へと向かった。
「セラ! セラ見てくださいっ!」
部屋の扉をパんと開け、真剣に書類と向き合っていたセレフィアの机の上に、勢いよく釣書を広げて見せるリリアーヌ。
「これね、リリアに来た縁談のお話なんです! すごく素敵な貴族の方らしくて……!」
(どうですかセラ! 焦っちゃいますか!? リリアのこと、取られちゃいそうってドキドキしちゃいますか!?)
自分の作戦の成果を期待し、満面の笑みで「にこにこ」とセレフィアの顔を覗き込むリリアーヌ。
しかし釣書に視線を落とした瞬間、セレフィアの瞳から一切の光が消え失せた。
「……」
部屋の空気が、一瞬で絶対零度の氷点下へと凍りつく。
セレフィアの表情から一切の感情が抜け落ち、まるで氷の彫像のような、冷酷で静寂な顔つきへと変わった。
そして、何も言わずに釣書へとそっと手を触れる。
瞬間。
凄まじい冷気が部屋中に吹き荒れ、リリアーヌが持ち込んだ釣書は、瞬時に分厚い氷の塊となり、そのまま机の上で砕け散った。
「ふぇ……っ!?」
想像とあまりにも違う反応に、リリアーヌの笑顔が凍りつく。
セレフィアは静かに立ち上がると、そのまま机を回り込み、じりじりとリリアーヌへと歩み寄ってきた。
いつも凛として美しい紫の瞳には、かつて見せたことのないほど濃密で、暗く冷たい「執着」の光が宿っていた。
「……リリア様」
普段の澄んだ声とは違う、低く静かな、逃げ場を無くすような声。
「これは……どういうお戯れでしょうか」
「あ、あの……セラ……? リリアは、ただ……っ」
リリアーヌが思わず一歩後ろへ下がろうとするが、セレフィアの圧倒的な圧に押され、背中がすぐに壁へと当たってしまう。
逃げ場を失ったリリアーヌの目の前まで詰め寄ると、セレフィアは壁にすっと手をつき、リリアーヌを自分の体躯で完全に閉じ込めた。
至近距離で見下ろしてくるセレフィアの顔は、あまりにも整っていて、そして恐ろしいほどに冷ややかだった。
「私以外の男の元へ行く……その選択肢が、あなたの中に存在するのですか?」
ついに引き出されてしまった、冷徹な小柄な剣士の中に眠る、本物の「独占欲」と「怒り」。
想像を遥かに超えたセラの反応と、目の前に迫る美貌に、リリアーヌの心臓は激しい鐘の音を鳴らし始め、顔を真っ赤に染めながら完全に言葉を失ってしまうのだった。
壁に追い詰められ、完全に逃げ場を失ったリリアーヌ。
セレフィアは手袋をはめた細く冷たい指先を伸ばすと、震えるリリアーヌの柔らかい頬へとそっと手をあてがった。
指先から伝わる絶対零度の冷気と、対照的なほどの熱い呼吸。
セレフィアは一切の猶予も与えない強い眼差しで、至近距離からリリアーヌの翠色の瞳をじっと見つめ、静かに詰問を重ねた。
「……お答えください、リリア様。あなたが愛しているのは、私ではないのですか? ……私を振り向かせる気持ちなど、その程度の軽いものだったとおっしゃるのですか?」
普段の凛とした丁寧さの裏に隠されていた、激しい独占欲と執着。
大好きな人に自分の感情を疑われたリリアーヌは、泣きそうになりながら必死に首を振った。
「ち、違います……っ! そんなことない……! リリアが好きなのは、セラだけなのです……っ! ただ……っ!」
「ただ……?」
「ただ……セラに、もっとリリアのこと……気になってほしくて……っ!」
焦りから溢れ出た本音。自分を振り向かせたくて仕掛けた無邪気な策謀だったと告白しようとした、その瞬間――。
「――っ!?」
リリアーヌの言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
目の前が塞がり、柔らかく冷たい感触が、リリアーヌの唇を優しく、けれど逃がさない強さで覆い隠した。
あまりに突発的で、けれどどこまでも甘いファーストキス。
頭の中が真っ白になり、目を見開いたまま固まるリリアーヌ。
ゆっくりと唇が離れると、目の前には、少しだけ荒い息を吐きながら、真っ赤に頬を染めたセレフィアの顔があった。
紫の瞳はどこか潤み、これまでに見たこともないほど愛おしそうに、そして敗北を認めたかのように揺れていた。
「……そんな下らない試し行動などせずとも……」
セレフィアは唇を指先でそっと撫で、切なさの混じった低く甘い声で吐露した。
「……最初から、あなた以外に目を奪われる余裕など……私にあるはずがないでしょう」
氷が完全に溶け去り、ついに暴かれたセレフィアの本心。
目の前で恥ずかしそうに、けれど愛を告げてくれる彼女の姿に、リリアーヌは顔から火が出るほどの熱さを感じながら、今度こそ胸の奥で甘い感情を爆発させるのだった。
「……正気ではいられませんでした」
そう呟くセレフィアの声は、まだ微かに震えていた。
釣書を目にした瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
あれほど真っ直ぐな瞳で自分を「好きだ」と言ってくれたはずの人が、他人の男の写真と経歴を大事そうに抱えて自分の前に立っている。
『……他の者の手へと渡ってしまうのか』
そう認識した途端、これまで丁寧に築き上げてきた理性の壁がガラガラと崩れ去った。
自分の中に渦巻いたのは、経験したこともない黒く冷たい感情。
「そんな男のもとへ行かせるくらいなら、今すぐこの手で閉じ込めて、私のものにしてしまえばいい」「私以外のすべてを拒絶させてしまえばいい」という、恐ろしいほどの独占欲と支配衝動。
「……身勝手なのは分かっています」
セレフィアはぎゅっと自分の拳を握りしめ、恥ずかしさと自責の念に顔を伏せた。
「自分の気持ちの定義もあやふやなまま、あなたを待たせておきながら……他の男の影がちらついた途端に、こんなにも恐ろしい感情を剥き出しにして、あなたを恐怖で縛り付けようとした」
冷徹で完璧な軍人であろうとしていたはずの自分が、たった一枚の釣書と、リリアーヌの試すような仕草一つでここまで醜く取り乱してしまうとは。
「ですが……もう誤魔化すことはできません」
セレフィアはゆっくりと顔を上げ、潤んだ紫の瞳でリリアーヌを真っ直ぐに見つめ直した。
「これが父上の言っていた『恋』であり……あなたへの『愛』なのだと、身に染みて理解いたしました。……遅くなってしまい、本当に申し訳ありません」
そう言って、今度は慈しむように、壊れ物を扱うかのような優しさでリリアーヌの手をすっと包み込む。
「二度と、あのような真似で私を試さないでください。……私がどれほどあなたに狂わされているか、もうお分かりでしょう?」
耳元で低く囁かれたその甘い降伏宣言に、リリアーヌは心臓が口から飛び出しそうなほどの激痛と愛しさを感じ、ただ黙って何度も頷くことしかできなかった。
真っ赤な顔のまま、心臓を早鐘のように打たせて頷くリリアーヌ。
そのあまりにも可憐で愛らしい反応を前にして、セレフィアの口元がどこか満足そうに、柔らかく歪んだ。
ずっと胸の奥で燻っていた冷たく黒い感情は消え去り、代わりに甘く途方もない熱量が二人を包み込んでいく。
「ふふ……」
セレフィアはそう小さく微笑むと、リリアーヌの華奢な肩を抱き寄せ、その白い耳元へそっと唇を寄せた。
そして、吐息が直接肌をくすぐるほどの至近距離で、一度も口にしたことのない、けれど世界で一番甘い言葉を注ぎ込む。
「──愛してますよ、リリアーヌ」
「……っ!?」
「様」すらつかない、対等で、そして何よりも情熱的な呼び捨て。
ただでさえファーストキスと独占欲全開の迫られ方でキャパシティを超えていたリリアーヌの頭脳に、その一言はあまりにも致命的な撃墜の一撃となった。
頭の中で何かが限界を迎えて『パチン』と弾ける音がする。
「ふぁ……っ」
顔から火が出るどころか全身が沸騰したかのようにのぼせ上がったリリアーヌは、甘い悲鳴のような声を漏らすと、そのまま視界を真っ白に染めて脱力した。
「リリアーヌ……? っ、リリアーヌ!?」
膝から崩れ落ちそうになった小さな身体を、セレフィアは慌ててその腕の中にしっかりと受け止める。
すっかり気を失い、熟したリンゴのように真っ赤な顔で胸の中に収まる姫君を見て、セレフィアはパチクリと紫の瞳を瞬かせた。
「あ……あまりに刺激が強すぎたでしょうか……」
己のしでかした甘すぎる破壊力に後から気づき、今度はセレフィア自身が顔を真っ赤にしてあたふたと部屋のベッドへ彼女を運び出すことになるのだった。