主と従者の檻に、世界で一番甘い誓いを
狂愛の檻と、光の揺り籠⑯
「――レオ。これを」
数日後の深夜、いつも通りに散らばる羊皮紙の真ん中に、音もなく一通の黒い封筒が落とされた。
ペンを握ったまま硬直したレオが顔を上げると、アルヴィーノは感情の読めない紫瞳で甥を見下ろしていた。
その手元にあるのは、アルヴィーノ自身が裏で囲っている、決して表には出ない極めて優秀な伝令係から届いたばかりの密告書。
「それは……?」
「アイゼンハルト帝国の『闇』の底から引き上げた情報です。読みなさい」
レオは震える指先で黒い封筒を破り、中の薄い紙を取り出した。
殴り書きされた暗号を脳内で引き写し、その内容を理解した瞬間――レオの顔から、完全に血の気が引いた。
『不浄の象徴、リリィ・アイゼンハルトの処刑決定。期日は半月後。罪状は不義の子としての存在そのもの。以前、その母親が処刑された際と全く同じ、白亜の塔の広場における断首刑とする』
「しょ、けい……断首、刑……?」
ガタガタと、机が派手な音を立てて揺れた。
レオの緑の瞳が、恐怖と絶望で激しく見開かれる。
あの、白薔薇の生け垣の奥で、大人の人間に怯えながらも「だいじょーぶ、ですか……?」とか細い声をかけてくれた、白く儚い雛鳥。
世界から拒絶され、ただ塔の最上階で震えていた彼女が、その首を無慈悲に撥ねられ、冷たい地面を転がる。
その最悪の光景が、生々しい幻影となってレオの脳裏に焼き付いた。
「嘘だ……そんな、まだ、何もしていないのに……! なぜ、なぜ今なんだ……!?」
「簡単な話です。貴方が一度、あの塔に不用意に踏み込んだからですよ」
アルヴィーノの声は、どこまでも残酷に平坦だった。
「アイゼンハルトの皇帝は察したのです。他国の王族がわざわざ密入国してまで接触を試みるほど、あの娘には利用価値がある、あるいは、生かしておけば他国を動かす火種になると。不確定要素を嫌う軍事国家だ。ならば火種が小さいうちに、かつてその母親を処理した時と同じように、綺麗に首を切り落としてしまおうと考えた。至極当然の戦略ですね」
「私の、せいで……?」
レオの呼吸が激しく乱れる。自分が彼女を求めたせいで、リリィの命の砂時計は一気に加速してしまった。
「あ……ああ、早く、早く行かなければ……ッ!!」
我失ったレオは、椅子を蹴立てて立ち上がった。
戦略も、計画も、通常業務も、すべてが頭から吹き飛んでいた。
今すぐ兵を動かすか、あるいは己一人でもいい、アイゼンハルトへ跳ばなければ。
一刻も早く彼女をあの地獄から連れ出し、自分の檻に閉じ込めなければ、彼女の白い首が赤く染まってしまう。
焦燥と恐怖に狂い、部屋を飛び出そうとしたレオの胸元を――。
ガシィッ、と、容赦ない力が掴んで、引き戻した。
「が、はっ……!?」
背中から強硬に机へと叩きつけられ、レオは息を詰まらせる。
目の前にあったのは、怜悧な刃そのものと化した、アルヴィーノの冷酷な双眸だった。
「どこへ行くつもりですか、無能」
アルヴィーノの声音には、怒りすらなく、ただ底冷えするような冷徹さだけがあった。
「今行ってどうするのです。また前と同じように、敵の罠に容易く嵌まり、今度は隣国の処刑台でその首を並べて晒されるつもりですか? 焦燥で思考を放棄するような獣に、軍師の盤面は動かせない」
「ですが……! リリィの時間が、ないのです! このままでは彼女が殺される……!!」
「ならば、さっさと私を黙らせる戦略を提出しなさい」
アルヴィーノはレオの胸元を乱暴に突き放すと、胸元の汚れを払うように冷たく言い放った。
「時間は半月。これまでの稚拙な作戦をすべて捨て、アイゼンハルトの精鋭を欺き、処刑台から彼女を掠め取る『完璧な必勝の策』を、今この場で組み立てる。……それ以外に、あの娘の首が繋がる道はありません」
「叔父、上……」
「座りなさい、レオ。貴方に焦る時間など、一秒たりとも与えられてはいない」
その言葉は、絶望の淵にいたレオの脳髄に、冷徹な楔となって打ち込まれた。
そうだ。焦って飛び出したところで、今の自分では再び無様に敗北するだけ。
目の前の、この『魔王』の知識をすべて吸い尽くし、敵の想定を遥かに超える悪魔の戦術を完成させなければ、リリィは絶対に救えない。
レオの緑の瞳から、一瞬の動揺が消え、代わりに底知れない『狂気の覚悟』が宿った。
「……わかり、ました」
掠れた声でそう応じると、レオは倒れた椅子を起こしもせず、床に膝をついたまま、散らばる羊皮紙の一枚を掴み取った。
ペンを握る指先からは、強すぎる力によって再び血が滲む。
リリィを殺させない。
彼女を救い、必ず自分だけの檻に閉じ込める。
その絶対的な狂愛の執着だけが、限界を迎えたレオの肉体を無理やり駆動させていた。
夜明けの来ない暗闇の中、若き策士は、命を削るようにして再びペンを走らせ始めた。
◆
「――ほう」
その夜、アルヴィーノの唇から漏れたのは、これまでのような酷薄な嘲笑ではなかった。
散らばる羊皮紙の山の一角。
徹夜の連続で、指の腹がペンの摩擦で裂け、自身の血で薄汚れたその作戦書を、アルヴィーノは長い指先で拾い上げた。
切れ長の紫瞳が、そこに書き連ねられた緻密な導線を一瞥する。
「……アイゼンハルトの近衛を動かすための偽報の流布、および、処刑台の直下へ至る地下水道の完全な掌握。……なるほど、ここは問題ないですね」
アルヴィーノが目を細め、静かにそう告げた。
その瞬間、レオは大きく目を見開いた。
脳髄が歓喜で震える。あの『慈悲なき軍師』が、初めて自分の戦略を「無」に帰さず、認めたのだ。
それは、リリィの白い首へと繋がる細い蜘蛛の糸が、ようやく一本、手の中に手繰り寄せられたことを意味していた。
「あ……、ああ……ッ」
声を漏らす暇すら惜しむように、レオは猛然と羊皮紙に狂ったように齧り付いた。
認められたその路線を主軸とし、さらに細部を、徹底的に、偏執的なまでの狂気で埋めていく。
敵の文官の心理誘導、当日の天候による視界の狂い、救出後のリリィの精神状態を考慮した隠匿ルート――何日も、何日も、何度も何度も、自分の命を削り落としながら、盤面を「完璧」で満たしていった。
そうして。
アイゼンハルト帝国で、白き姫の処刑が執行される「翌日」を控えた、その深夜。
「――できました。叔父上……これが、私のすべてです」
レオは震える手で、最後の一枚を机に置いた。
その顔は完全に死人のそれだった。プラチナブロンドの髪は艶を失い、頬は痩せこけ、瞳は血走っている。
だが、その緑の奥底には、本物の『怪物』だけが宿す冷徹極まる策士の覇気が、ギラギラと狂おしく燃え盛っていた。
アルヴィーノは提出された最終作戦書をじっくりと、時間をかけて精査した。
部屋の隅で見守っていたルミが、緊張で息を呑むのが分かる。
やがて、アルヴィーノは羊皮紙を机に戻すと、ふっと酷薄で、しかしどこか満足げな笑みを浮かべ、最後にこう尋ねた。
「完璧な盤面です、レオ。……では、最後に一つ。この作戦を実行し、あの雛鳥を地獄から掠め取るのに、最も最適な『時間』はいつですか?」
試すような紫の瞳が、レオを射抜く。
焦燥に駆られたかつてのレオなら、「処刑が始まる直前、警備が最も混乱する瞬間」と答えただろう。
あるいは「前夜の闇に乗じて」と。
だが、地獄のような拷問を経て、叔父の冷酷さをその骨の髄まで叩き込まれた今のレオは、狂気すら完全に制御下に置いた『冷徹な悪魔』の笑みを浮かべた。
「――『断首の斧が、彼女の首筋に触れる一瞬前』です」
掠れた、けれど恐ろしいほどに平坦な声が、夜の部屋に響く。
「白亜の塔の広場。集まった民衆の歓声、処刑人の呼吸、そして皇帝の慢心が頂点に達し、アイゼンハルトのすべての意識が『リリィの死』という一点に集中する、その瞬間。そこが最も、彼らの防衛網が完全に機能停止する『空白の時間』だ。
絶望の極みで、死を受け入れた彼女の視界を、私の光で完全に塗り潰す。
恐怖に震える彼女の耳に、私の声だけを刻み込む。
その瞬間に彼女を救い出してこそ、リリィは生涯、私という檻から逃れられなくなる。……違いますか、叔父上」
それは、かつてルミを救い出し、自らの絶対的な伴侶としたアルヴィーノの「魔王の手口」そのものだった。
弱者を救うのではない。
最も絶望的な瞬間に現れることで、その心を一生縛り付ける。
ルミへの届かぬ愛に破滅した策士は、今、叔父と全く同じ『最悪の支配者』として完成したのだ。
アルヴィーノは、しばらく甥の歪みきった顔を見つめていたが、やがて、喉を鳴らして低く笑った。
「素晴らしい。合格です、レオ。……さあ、行きなさい。貴方の愛しい雛鳥を、その歪んだ檻へ閉じ込めるために」
「――レオ。これを」
数日後の深夜、いつも通りに散らばる羊皮紙の真ん中に、音もなく一通の黒い封筒が落とされた。
ペンを握ったまま硬直したレオが顔を上げると、アルヴィーノは感情の読めない紫瞳で甥を見下ろしていた。
その手元にあるのは、アルヴィーノ自身が裏で囲っている、決して表には出ない極めて優秀な伝令係から届いたばかりの密告書。
「それは……?」
「アイゼンハルト帝国の『闇』の底から引き上げた情報です。読みなさい」
レオは震える指先で黒い封筒を破り、中の薄い紙を取り出した。
殴り書きされた暗号を脳内で引き写し、その内容を理解した瞬間――レオの顔から、完全に血の気が引いた。
『不浄の象徴、リリィ・アイゼンハルトの処刑決定。期日は半月後。罪状は不義の子としての存在そのもの。以前、その母親が処刑された際と全く同じ、白亜の塔の広場における断首刑とする』
「しょ、けい……断首、刑……?」
ガタガタと、机が派手な音を立てて揺れた。
レオの緑の瞳が、恐怖と絶望で激しく見開かれる。
あの、白薔薇の生け垣の奥で、大人の人間に怯えながらも「だいじょーぶ、ですか……?」とか細い声をかけてくれた、白く儚い雛鳥。
世界から拒絶され、ただ塔の最上階で震えていた彼女が、その首を無慈悲に撥ねられ、冷たい地面を転がる。
その最悪の光景が、生々しい幻影となってレオの脳裏に焼き付いた。
「嘘だ……そんな、まだ、何もしていないのに……! なぜ、なぜ今なんだ……!?」
「簡単な話です。貴方が一度、あの塔に不用意に踏み込んだからですよ」
アルヴィーノの声は、どこまでも残酷に平坦だった。
「アイゼンハルトの皇帝は察したのです。他国の王族がわざわざ密入国してまで接触を試みるほど、あの娘には利用価値がある、あるいは、生かしておけば他国を動かす火種になると。不確定要素を嫌う軍事国家だ。ならば火種が小さいうちに、かつてその母親を処理した時と同じように、綺麗に首を切り落としてしまおうと考えた。至極当然の戦略ですね」
「私の、せいで……?」
レオの呼吸が激しく乱れる。自分が彼女を求めたせいで、リリィの命の砂時計は一気に加速してしまった。
「あ……ああ、早く、早く行かなければ……ッ!!」
我失ったレオは、椅子を蹴立てて立ち上がった。
戦略も、計画も、通常業務も、すべてが頭から吹き飛んでいた。
今すぐ兵を動かすか、あるいは己一人でもいい、アイゼンハルトへ跳ばなければ。
一刻も早く彼女をあの地獄から連れ出し、自分の檻に閉じ込めなければ、彼女の白い首が赤く染まってしまう。
焦燥と恐怖に狂い、部屋を飛び出そうとしたレオの胸元を――。
ガシィッ、と、容赦ない力が掴んで、引き戻した。
「が、はっ……!?」
背中から強硬に机へと叩きつけられ、レオは息を詰まらせる。
目の前にあったのは、怜悧な刃そのものと化した、アルヴィーノの冷酷な双眸だった。
「どこへ行くつもりですか、無能」
アルヴィーノの声音には、怒りすらなく、ただ底冷えするような冷徹さだけがあった。
「今行ってどうするのです。また前と同じように、敵の罠に容易く嵌まり、今度は隣国の処刑台でその首を並べて晒されるつもりですか? 焦燥で思考を放棄するような獣に、軍師の盤面は動かせない」
「ですが……! リリィの時間が、ないのです! このままでは彼女が殺される……!!」
「ならば、さっさと私を黙らせる戦略を提出しなさい」
アルヴィーノはレオの胸元を乱暴に突き放すと、胸元の汚れを払うように冷たく言い放った。
「時間は半月。これまでの稚拙な作戦をすべて捨て、アイゼンハルトの精鋭を欺き、処刑台から彼女を掠め取る『完璧な必勝の策』を、今この場で組み立てる。……それ以外に、あの娘の首が繋がる道はありません」
「叔父、上……」
「座りなさい、レオ。貴方に焦る時間など、一秒たりとも与えられてはいない」
その言葉は、絶望の淵にいたレオの脳髄に、冷徹な楔となって打ち込まれた。
そうだ。焦って飛び出したところで、今の自分では再び無様に敗北するだけ。
目の前の、この『魔王』の知識をすべて吸い尽くし、敵の想定を遥かに超える悪魔の戦術を完成させなければ、リリィは絶対に救えない。
レオの緑の瞳から、一瞬の動揺が消え、代わりに底知れない『狂気の覚悟』が宿った。
「……わかり、ました」
掠れた声でそう応じると、レオは倒れた椅子を起こしもせず、床に膝をついたまま、散らばる羊皮紙の一枚を掴み取った。
ペンを握る指先からは、強すぎる力によって再び血が滲む。
リリィを殺させない。
彼女を救い、必ず自分だけの檻に閉じ込める。
その絶対的な狂愛の執着だけが、限界を迎えたレオの肉体を無理やり駆動させていた。
夜明けの来ない暗闇の中、若き策士は、命を削るようにして再びペンを走らせ始めた。
◆
「――ほう」
その夜、アルヴィーノの唇から漏れたのは、これまでのような酷薄な嘲笑ではなかった。
散らばる羊皮紙の山の一角。
徹夜の連続で、指の腹がペンの摩擦で裂け、自身の血で薄汚れたその作戦書を、アルヴィーノは長い指先で拾い上げた。
切れ長の紫瞳が、そこに書き連ねられた緻密な導線を一瞥する。
「……アイゼンハルトの近衛を動かすための偽報の流布、および、処刑台の直下へ至る地下水道の完全な掌握。……なるほど、ここは問題ないですね」
アルヴィーノが目を細め、静かにそう告げた。
その瞬間、レオは大きく目を見開いた。
脳髄が歓喜で震える。あの『慈悲なき軍師』が、初めて自分の戦略を「無」に帰さず、認めたのだ。
それは、リリィの白い首へと繋がる細い蜘蛛の糸が、ようやく一本、手の中に手繰り寄せられたことを意味していた。
「あ……、ああ……ッ」
声を漏らす暇すら惜しむように、レオは猛然と羊皮紙に狂ったように齧り付いた。
認められたその路線を主軸とし、さらに細部を、徹底的に、偏執的なまでの狂気で埋めていく。
敵の文官の心理誘導、当日の天候による視界の狂い、救出後のリリィの精神状態を考慮した隠匿ルート――何日も、何日も、何度も何度も、自分の命を削り落としながら、盤面を「完璧」で満たしていった。
そうして。
アイゼンハルト帝国で、白き姫の処刑が執行される「翌日」を控えた、その深夜。
「――できました。叔父上……これが、私のすべてです」
レオは震える手で、最後の一枚を机に置いた。
その顔は完全に死人のそれだった。プラチナブロンドの髪は艶を失い、頬は痩せこけ、瞳は血走っている。
だが、その緑の奥底には、本物の『怪物』だけが宿す冷徹極まる策士の覇気が、ギラギラと狂おしく燃え盛っていた。
アルヴィーノは提出された最終作戦書をじっくりと、時間をかけて精査した。
部屋の隅で見守っていたルミが、緊張で息を呑むのが分かる。
やがて、アルヴィーノは羊皮紙を机に戻すと、ふっと酷薄で、しかしどこか満足げな笑みを浮かべ、最後にこう尋ねた。
「完璧な盤面です、レオ。……では、最後に一つ。この作戦を実行し、あの雛鳥を地獄から掠め取るのに、最も最適な『時間』はいつですか?」
試すような紫の瞳が、レオを射抜く。
焦燥に駆られたかつてのレオなら、「処刑が始まる直前、警備が最も混乱する瞬間」と答えただろう。
あるいは「前夜の闇に乗じて」と。
だが、地獄のような拷問を経て、叔父の冷酷さをその骨の髄まで叩き込まれた今のレオは、狂気すら完全に制御下に置いた『冷徹な悪魔』の笑みを浮かべた。
「――『断首の斧が、彼女の首筋に触れる一瞬前』です」
掠れた、けれど恐ろしいほどに平坦な声が、夜の部屋に響く。
「白亜の塔の広場。集まった民衆の歓声、処刑人の呼吸、そして皇帝の慢心が頂点に達し、アイゼンハルトのすべての意識が『リリィの死』という一点に集中する、その瞬間。そこが最も、彼らの防衛網が完全に機能停止する『空白の時間』だ。
絶望の極みで、死を受け入れた彼女の視界を、私の光で完全に塗り潰す。
恐怖に震える彼女の耳に、私の声だけを刻み込む。
その瞬間に彼女を救い出してこそ、リリィは生涯、私という檻から逃れられなくなる。……違いますか、叔父上」
それは、かつてルミを救い出し、自らの絶対的な伴侶としたアルヴィーノの「魔王の手口」そのものだった。
弱者を救うのではない。
最も絶望的な瞬間に現れることで、その心を一生縛り付ける。
ルミへの届かぬ愛に破滅した策士は、今、叔父と全く同じ『最悪の支配者』として完成したのだ。
アルヴィーノは、しばらく甥の歪みきった顔を見つめていたが、やがて、喉を鳴らして低く笑った。
「素晴らしい。合格です、レオ。……さあ、行きなさい。貴方の愛しい雛鳥を、その歪んだ檻へ閉じ込めるために」
