感想まとめ
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SNS怪談 感想
人気者の志田さんと嫌われ者の玉井さん。
対照的な二人だが、なぜか仲が良い。
そこには秘密があり…………。
志田さんはSNSをやっている。
ポエッターでも人気の志田さん。
こういうおしゃれ女子はインスタに行くものかと思ってたけど、あれか。ツイッターの方が層が多様だから、より多くの人に届けるためこっちでやってるのか。ツイッターじゃなくてポエッターだった。
ポエッターで大人気の志田さんのイメージを作り上げた立役者が玉井さんだったと。プロデュース力があるのですか。
玉井さんの役割は二つ。画像の加工とポエットの中身。
志田さんは本来の気性は結構激しいそう。SNSというかネット全般、人の顔が見えない分よりストレートな感情を出してしまいがち、というのはわかる。
玉井さんはその逆。リアルでは人をイラつかせてしまうが、ネットでは人の心に寄り添える純粋で優しい人。
こうまで対照的だと面白いなあ。
インターネットで不用意な発言をせず、かつ人の心を掴むことが出来るバランス感覚があるというのは、美しい容姿並みに誰にでも備わっているものではない、才能の一種だからな。
玉井さんは個人的なアカウントも持っていた。そちらで志田さんのことを健気に応援していた。
心を許した志田さんは、件のアカウントを自分の鍵付きアカウントに招待する。
そこには、玉井さんの悪口ばかりが書かれていた。
うわ〜ん…酷い話だよ。
耐えられなくなった玉井さんはファンのフリをして志田さんを呼び出す。
「どうして志田さんを呼び出したと思う?」
>殺すため
裏切りには死を。岩下さんから学んだ教訓を生かす時だぞ。
後ろから一撃で殺。
次の日、玉井さんは証拠隠滅することもせず、捜査の手が自分まで回ってくることをただ待っている。
が、その日は何も聞かれることもなかった。ただひとつ、おかしな出来事があった。
冒頭に話した水道で、大人の女の人が水を飲んでいた。淡い色の帽子にジャケットにペンシルスカートの服装。
水を飲む仕草が独特、大きく口を開けて一滴も漏らすまいとするかのようにがぶがぶと飲んでいる。
何かに魅入られていますね……。
あまりに美味しそうに飲んでいたので、つい自分も飲んでみた玉井さん。しかし異様に生臭いゲキマズ水だった。他の水道は普通。
近くのゴミ捨て場に針金があったから、その水道をぐるぐる巻きにして封鎖してしまった。
ぐるぐる巻き封鎖は先生じゃなくて君が勝手にやったんかい。
あまりに不気味な体験だったので、ポエッターで似たような経験をしている人がいないかと探そうとする。
すると、
許さない
玉井さんの裏アカ、ファンとしてのアカウントにメッセージが送られてきた。送信者は志田さんの裏アカ。
うわうわこわいこわい。ゾっとした。
死者が恨んで話しかけてくるの、ホラーの王道(?)だけどやっぱり怖い。
いや、実は志田さんが死んでいなかった可能性もあると。これはこれで怖い。やってしまいましたな。
そのメッセージの後、全体公開でここがどこかわからないというコメントと写真が一緒に投稿された。
それを見て玉井さんは湖に向かっていく。どうするかは自分でも分からない。
湖に着いた玉井さんは志田さんの姿を探し辺りを見回していると、背後から殴りかかられる。
「お前か! お前が、直子を……!」
おや?志田さんじゃないみたいだな。
それは昼間の学校で蛇口から水を飲んでいた女の人だった。
ここに繋がるのか!
なるほどね、警察からの事情聴取がなかった理由も分かった。
犯人を呼び出して復讐するためにメッセージを送ったのか。
その人は志田さんのお母さんだった。
志田さんが殺されたその日の夜、お母さんの夢に出て殺されてしまったことを伝えたそう。
あの学校の水道は、志田さんの遺体のある湖から水を引いていると。
その恨みエキス?配合の水を飲んだ志田ママは全てを把握。復讐を実行に移す。
玉井さんがその水をマズイと感じたのは当然。志田さんの恨みがこもっているから。
鮮やかな伏線回収だ〜。
玉井さんは最期に自分の死を素直に受け入れたと思う?
>生きることを諦めた
「召使は召使らしく〜」
子が子なら親も親である。
人を何だと思ってるんだこの親子は。
玉井さんには誰かの為じゃない、自分の為に人生を生きて欲しかったな……。君にしか出来ないことだってあるんだよ。
いや〜愛憎の百合でしたわね……。
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