愛の口付け
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はあ…」
沖田を怒らせちゃった。
「うーん…」
だってさあ、
沖田を名前で呼ぶのは恥ずかしいんだもん。
トシはお兄ちゃんみたいだから何とも思わないけど、沖田は…
こ、恋仲だし…
「ああ、どうすればいいんだろう!?」
「とりあえず出て行け」
「え、なんで?」
「なんでではない。 何故俺の部屋で落ち込んだり赤くなったりしているのだ」
「だーあってさあー」
「うるさい出て行け」
「ひどい! ちょっとでいいから話聞いてよ!」
「はあ…しょうがない、手短に話せ」
「ありがとう斎藤!」
私は斎藤の方に向き直ると、さっきまでのことを話した。
「それは如月が悪いだろう」
「うわお」
「総司もこんなのが恋仲で可哀そうにな」
「こんなの? 今こんなのっつった?」
「とにかく謝って名前で呼んでこい」
「え…でもっ、」
「でもも何もない! とりあえず早く出て行け!」
「そっちが本心だろ!」
斎藤にペイッと部屋の外につまみ出されてしまった。
「うーん…どうしよ、」
そう迷っていると廊下の軋む音がし、振り向くと―
「…ほたるちゃん」
沖田がいた。
「あ…えっと、」
よし、覚悟を決めよう…!
そう思ったのに、
「ごめん、用事あるから」
と、沖田は背を向けて行ってしまう。
…ちょ、「ちょっと待て沖田!」
「用事、あるんだってば」
振り向いてはくれない。
…それなら、
「…っ、総司!」
私は彼の名前を呼ぼう。
「…ほたるちゃ、」
「私は別にト…土方が好きとかじゃない! 私が好きなのは…総司なんだよ!」
今までもこう素直に伝えていればよかったのに。
だけど一度素直になると、もう止まらない。
「だから、私を嫌いにならないで…っ!?」
その言葉を止めたのは、総司の唇だった。
「そう、」
「さっきはごめん。 あんなのただの焼きもちだから」
「私こそ…ごめん」
お互い謝って一件落着。
そう思ったのだが―
「だめ。 ほたるちゃんから口付けしてくれるまで許さないよ」
「…はい?」
「僕が好きなんだよね?」
「好き、だけど」
「じゃあ、できるよね?」
ニコリと笑う総司。
「…っ!」
「じゃあはい、どーぞ」
真っ赤になった私は背伸びをすると、屈んだ総司へと顔を近づけた―