続・護りたいもの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
じーっと、隣にある顔を見つめる。
その視線に気付いた彼が、少し怪訝な顔をしてこちらを振り向いた。
「何?」
「ん~、女装したら大惨事だろうなぁって」
「は?女装?」
「そう。女装」
「大惨事ってことはないっしょ。もしかしたら、すげぇ美女になるかもしんないじゃん?」
「それはない」
「…」
柳宿とは似ても似つかない顔。
手も体もあんな風にしなやかじゃないし、言ってしまえばそんなにカッコよくもない。何なら最近ちょっと出てきているお腹が気になるし、男らしいのかどうかさえ甚だ疑問だ。
柳宿がこの人を見たら、なんて言うのかな。
「なんでいきなり女装の話?」
「ん~なんとなく?」
「なんだそりゃ」
やっぱり貴方以上に男らしくてカッコいい人なんていないんじゃないかって思うんだ。そんな人を見つけるのは、言っていた通り私には難し過ぎたみたい。
でも…私のことを想ってくれている優しい人だから。
きっと柳宿は笑って「いい男、見つけたじゃない!」って言ってくれるんだろう。
これでもう、貴方に怒られずに済むよね。
それはそれで寂しいけれど。
(約束、だもんね)
ねぇ柳宿?
私はちゃんと、幸せだよ。
fin.
4/4ページ