賭け【翼宿ver.】
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「翼宿。相手、して?」
向かいに座る翼宿に、そう声をかけながら右腕を差し出した。
「お前…オレに力で勝てると思っとんか?」
「そこまで自信ないけど、もしかしたらいい勝負になるかもしれないじゃない?」
「……ほぉ~、おもろいやんけ。ええ度胸しとるやないか」
気に障ったのか闘争本能をくすぐられたのか、笑みを浮かべながら差し出された手をガシッと掴む翼宿。
上手く挑発にのってくれたようだ。
「もし私が勝ったら、言うこと聞いてくれる?」
「おぉ、なんでも聞いたるわ。勝てるもんならな!」
「じゃあ、私の恋人になって」
「はァ?こ、恋人!?」
「そう、恋人」
翼宿は一瞬ポカンとした顔をしてから、次第に眉をひそめ、不思議そうな表情を浮かべている。
そんな翼宿から目をそらさずに、いたずらっぽく微笑んでみせた。
「…お前、本気で言うとるんか?」
「もちろん。本気だよ」
「オレはなぁ、そういう駆け引きみたいなんは苦手やねん…」
「柳宿の入れ知恵か?」とブツブツ言いながら、スっと手を離そうとする翼宿の手をグッと掴み、引き止めた。
「男が一度受けた勝負を、放棄するつもり?」
「…」
クッと悔しそうな顔をする翼宿。
やがて諦めたように姿勢を直し、真剣な表情に変わった翼宿と睨み合うようにして、正面から向かい合った。
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