欲望の影
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なっ…!?」
ガタッ
「「あ」」
………ガッシャーーーーーン!!!!
驚いて仰け反った拍子に、バランスを崩して椅子ごとひっくり返る名無し。
「ーーーいっ……たァァァァー!」
「ちょっ…ちょっと!あんた大丈夫!?」
柳宿が慌てた声を出しそばに駆け寄ってきた。
「うぅ…頭打ったぁ…」
床にしたたかに打ちつけた部分を擦りながら顔をあげると、心配する言葉とは裏腹に今にも笑い出しそうな顔をした柳宿と目が合った。
「……柳宿、顔笑ってる…」
「!…だって、まさかひっくり返るなんて…………くっ」
顔を背けて、くーっくっくっくっと肩を震わせながら大ウケしている柳宿に、カーッと顔が熱くなってくる。
「なによ!柳宿がからかったせいでしょ!」
「別にっ…からかったわけじゃ…!」
笑い過ぎて浮かんだ涙を拭っている柳宿。
「ハァ、ハァ……もう、あんたってホント、鈍臭いわねェ」
「…」
むぅと頬を膨らませながら、恥ずかしさで柳宿を恨みがましく睨んだ。
「でも、本当にからかったわけじゃないのよ?だって名無しには男として見てもらわなきゃあたし、困るんだもの。それと…言いにくいんだけど、」
「…なに?」
う“ぅんっと言いにくそうに喉をならす柳宿。
「ずっと、見えてるわよ」
チラリと下半身に視線を送られた。
「!!」
完全にめくれ上がったスカートに気付き慌ててバッと直す。
また肩を震わせて笑い出している柳宿を、再びキッと睨みつけた。