34.警官と密偵
夢主名前設定
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体を這うように動く妖しい視線に夢主の臍下が熱を持ち始めた。
これ以上続けば斎藤の思い通りになってしまうだろう。
「もっ……誘わないでくださぃ……そんな、ふぅに……っ」
「聞こえんな」
「んっ……」
瞳だけを動かしていた斎藤が不意に手を動かした。夢主の腰紐の間に指を滑り込ませる。
寒い夜を暖かく過ごせているのは、斎藤がくれた厚みのある半纏と体を寄せて温めてくれるおかげだ。
触れた指の熱が冬の夜気で冷えた肌に伝わる。そこから欲を移すべく熱が注がれ、肌がじりじり疼き始める。
「さぁ言わんと分からんぞ」
「はっ、一さんのいじわる……」
フッ……短く笑む息が冷たい首筋をくすぐった。熱い息はすぐに消えたが、その感覚は夢主の肌から消えそうにない。
斎藤は腰紐の内側でゆっくり手を滑らせて、細い腰のくびれを確認するよう触れている。
「ぁ……とっ……解いてくださぃ……」
寝巻の帯を……精一杯の言葉を伝え、恥じらい潤んだ瞳で見上げると、満足そうに鋭い目が笑っている。
「いいだろう」
自ら言わせた斎藤は、望むまま導かれた夢主の言葉通り、寝巻の柔らかい帯を引き解いた。
「こんな風に……っ、いじわるばっかりする一さん、もぅ知らないんですから……」
「そいつは困るな」
「一さんなんて……」
「拗ねるなよ、夢主」
優しくするさ……柄にもない囁きをして、後ろから抱きかかえたまま頬にそっと口づけた。
「らしくないんですから、そんな事……」
「おかしいな、お前にはいつでも優しくしているつもりなんだが」
「嘘です、意地悪ばっかり」
「これでもか」
斎藤は紙風船でも扱うような柔らかい手つきで夢主の体に触れ、穏やかな口吸いをした。
時間をかけてゆっくり重ねた唇は互いの柔らかさを認める為に触れたようだ。
音もたてずに静かに啄みをして、斎藤は顔を離した。
それはとても愛情溢れる優しい口づけだった。
夢主はこんな優しい扱いは恥ずかしいと、目の前の夫の胸に顔を埋めた。
大切に想い、温かさで包んでくれているのは嫌というほど知っている。
たまに激しく触れられることもあるけれど、この人の熱い本心を知るようで嬉しい一時でもある。
「もぅ……私の負けです、一さんは優しいですから……昔からずっと……今も、優しい意地悪さんです」
「阿呆が」
揶揄われた斎藤は小さく笑って夢主を抱きしめた。
優しくしてやるのはここまでだ……熱い息で囁いて、斎藤は激しい欲をぶつけた。
これ以上続けば斎藤の思い通りになってしまうだろう。
「もっ……誘わないでくださぃ……そんな、ふぅに……っ」
「聞こえんな」
「んっ……」
瞳だけを動かしていた斎藤が不意に手を動かした。夢主の腰紐の間に指を滑り込ませる。
寒い夜を暖かく過ごせているのは、斎藤がくれた厚みのある半纏と体を寄せて温めてくれるおかげだ。
触れた指の熱が冬の夜気で冷えた肌に伝わる。そこから欲を移すべく熱が注がれ、肌がじりじり疼き始める。
「さぁ言わんと分からんぞ」
「はっ、一さんのいじわる……」
フッ……短く笑む息が冷たい首筋をくすぐった。熱い息はすぐに消えたが、その感覚は夢主の肌から消えそうにない。
斎藤は腰紐の内側でゆっくり手を滑らせて、細い腰のくびれを確認するよう触れている。
「ぁ……とっ……解いてくださぃ……」
寝巻の帯を……精一杯の言葉を伝え、恥じらい潤んだ瞳で見上げると、満足そうに鋭い目が笑っている。
「いいだろう」
自ら言わせた斎藤は、望むまま導かれた夢主の言葉通り、寝巻の柔らかい帯を引き解いた。
「こんな風に……っ、いじわるばっかりする一さん、もぅ知らないんですから……」
「そいつは困るな」
「一さんなんて……」
「拗ねるなよ、夢主」
優しくするさ……柄にもない囁きをして、後ろから抱きかかえたまま頬にそっと口づけた。
「らしくないんですから、そんな事……」
「おかしいな、お前にはいつでも優しくしているつもりなんだが」
「嘘です、意地悪ばっかり」
「これでもか」
斎藤は紙風船でも扱うような柔らかい手つきで夢主の体に触れ、穏やかな口吸いをした。
時間をかけてゆっくり重ねた唇は互いの柔らかさを認める為に触れたようだ。
音もたてずに静かに啄みをして、斎藤は顔を離した。
それはとても愛情溢れる優しい口づけだった。
夢主はこんな優しい扱いは恥ずかしいと、目の前の夫の胸に顔を埋めた。
大切に想い、温かさで包んでくれているのは嫌というほど知っている。
たまに激しく触れられることもあるけれど、この人の熱い本心を知るようで嬉しい一時でもある。
「もぅ……私の負けです、一さんは優しいですから……昔からずっと……今も、優しい意地悪さんです」
「阿呆が」
揶揄われた斎藤は小さく笑って夢主を抱きしめた。
優しくしてやるのはここまでだ……熱い息で囁いて、斎藤は激しい欲をぶつけた。