14.粛清の日
夢主名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
酒を何杯か進めるが、夢主はにこにことしているだけで、変な事を言ったり眠って倒れてしまうような事態はない。
斎藤には不思議でならなかった。
「おい、本当に大丈夫か」
「はぃ……大丈夫……です……」
流石に少しは酔いが回っているのか、言葉がゆっくりになっている。
声にも甘い響きが加わっていた。
「そろそろ止めておいたらどうだ」
「そぉですかぁ……でも……一緒に……もっと……」
「まぁ斎藤、堅いこと言いっこなしだぜ!」
「はぁい、その通り……です、永倉さぁん……」
にこにこしたまま、言葉は泳ぐが斎藤や永倉の話にもしっかり相槌を打っていた。
「おっと、俺もちょっくら厠に行ってくるぜ」
永倉は不意に厠へ立った。
すると夢主は急にうつらうつらと舟を漕ぎ出した。
「おいおい、急にどうした」
「ぇへへ……なんかぁ……ゆれるぅ~……」
夢主が突然ふらふらし始め、斎藤は席を近くに移した。
「本当にもうやめておけ」
「やぁらぁ~~さいろーさんてばぁ~……うふふ」
夢主がふざけ言葉に変わってきた。斎藤はついに酔ったと思った。
「おぉう、戻ったぜー!」
斎藤がすぐそばで夢主を観察していると厠から永倉がどたばたと戻ってきた。急いで戻ったようだ。
「ぁ~永倉さぁん、お早いですね~お帰りなさい」
斎藤は夢主の顔を凝視した。
何だ、今の一瞬は。明らかに酔った状態だったが元に戻った。なんとも解せない。
「どうした斎藤。やけに夢主にくっついてるじゃねぇか。お前、俺がいない間に良からぬ事を企みやがったな!」
「違いますよ、こいつが酔ったと思って」
「酔ってませんよ~」
「酔ってねぇじゃねえか!」
斎藤は驚いて夢主を見た。
良く分からんがとにかく注意が必要だと己に言い聞かせた。
それから夢主と永倉は他愛のない話で随分と盛り上がった。
「でよぉ、土方さんがまた変な歌詠んじゃったもんだから総司が腹抱えて転げまわってよぉ!土方さんが怒る怒る!!」
「あははははっ!本当にもぅ!楽しすぎますー!!」
夢主は上機嫌で永倉の話を聞いている。
斎藤は酒の手を休めて黙り込み、ずっと夢主の様子を観察していた。
斎藤には不思議でならなかった。
「おい、本当に大丈夫か」
「はぃ……大丈夫……です……」
流石に少しは酔いが回っているのか、言葉がゆっくりになっている。
声にも甘い響きが加わっていた。
「そろそろ止めておいたらどうだ」
「そぉですかぁ……でも……一緒に……もっと……」
「まぁ斎藤、堅いこと言いっこなしだぜ!」
「はぁい、その通り……です、永倉さぁん……」
にこにこしたまま、言葉は泳ぐが斎藤や永倉の話にもしっかり相槌を打っていた。
「おっと、俺もちょっくら厠に行ってくるぜ」
永倉は不意に厠へ立った。
すると夢主は急にうつらうつらと舟を漕ぎ出した。
「おいおい、急にどうした」
「ぇへへ……なんかぁ……ゆれるぅ~……」
夢主が突然ふらふらし始め、斎藤は席を近くに移した。
「本当にもうやめておけ」
「やぁらぁ~~さいろーさんてばぁ~……うふふ」
夢主がふざけ言葉に変わってきた。斎藤はついに酔ったと思った。
「おぉう、戻ったぜー!」
斎藤がすぐそばで夢主を観察していると厠から永倉がどたばたと戻ってきた。急いで戻ったようだ。
「ぁ~永倉さぁん、お早いですね~お帰りなさい」
斎藤は夢主の顔を凝視した。
何だ、今の一瞬は。明らかに酔った状態だったが元に戻った。なんとも解せない。
「どうした斎藤。やけに夢主にくっついてるじゃねぇか。お前、俺がいない間に良からぬ事を企みやがったな!」
「違いますよ、こいつが酔ったと思って」
「酔ってませんよ~」
「酔ってねぇじゃねえか!」
斎藤は驚いて夢主を見た。
良く分からんがとにかく注意が必要だと己に言い聞かせた。
それから夢主と永倉は他愛のない話で随分と盛り上がった。
「でよぉ、土方さんがまた変な歌詠んじゃったもんだから総司が腹抱えて転げまわってよぉ!土方さんが怒る怒る!!」
「あははははっ!本当にもぅ!楽しすぎますー!!」
夢主は上機嫌で永倉の話を聞いている。
斎藤は酒の手を休めて黙り込み、ずっと夢主の様子を観察していた。