111.別れ、そして新時代へ
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──夢主・・・
──夢主っ、
・・・えっ・・・
──そうだお前だ、夢主
・・・土方さん・・・
──やっと会えたな、待たせたか
・・・土方さんを待って・・・あの、私・・・
──もういいだろう
・・・えっ・・・あの・・・
──夢主・・・
・・・土方さんの体が・・・
──触れたい・・・
・・・今、ふわって・・・何が起きているんですか・・・
──何が起きている・・・か
・・・なんだか、あったかいです・・・
──ははっ、どうやらもうお前には触れねぇみてぇだな
・・・土方・・・さん?・・・
──まぁ、おかげで斎藤の野郎に怒られずに済んだか、今際の際にお前を奪って行くんじゃ、格好悪いな
・・・今際の・・・
──お前には見事にやられたよ
・・・私に・・・
──あぁ、壬生の頃に言ってた仕返しだろう、見事にやられたよ
・・・仕返し・・・
──俺だって忘れてねぇぜ、むくれた顔で言ってたじゃねぇか、いつか必ず俺に仕返ししてやるってよ
・・・そんな事もありましたね・・・ふふっ・・・
──だが、おかげで最期まで笑っていられたぜ
・・・笑って・・・最期?・・・
──お前のこと、ずっと見てたぜ
・・・ずっと?私を・・・
──これからも・・・見守ってるからな、幸せに暮らせよ
・・・あっ・・・待って、土方さん・・・
──じゃあな
・・・駄目、土方さん、待って!行っちゃ駄目です!!土方さん!!
──幸せに・・・
──夢主・・・
「・・・ちゃん、大丈夫ですか、夢主ちゃん」
「ぁ・・・」
沖田の声で揺すられ飛び起きると、激しい呼吸と全身を伝う汗に気が付いた。
沖田が開けた障子からは、穏やかな朝の風が吹き込んでいた。
──夢主っ、
・・・えっ・・・
──そうだお前だ、夢主
・・・土方さん・・・
──やっと会えたな、待たせたか
・・・土方さんを待って・・・あの、私・・・
──もういいだろう
・・・えっ・・・あの・・・
──夢主・・・
・・・土方さんの体が・・・
──触れたい・・・
・・・今、ふわって・・・何が起きているんですか・・・
──何が起きている・・・か
・・・なんだか、あったかいです・・・
──ははっ、どうやらもうお前には触れねぇみてぇだな
・・・土方・・・さん?・・・
──まぁ、おかげで斎藤の野郎に怒られずに済んだか、今際の際にお前を奪って行くんじゃ、格好悪いな
・・・今際の・・・
──お前には見事にやられたよ
・・・私に・・・
──あぁ、壬生の頃に言ってた仕返しだろう、見事にやられたよ
・・・仕返し・・・
──俺だって忘れてねぇぜ、むくれた顔で言ってたじゃねぇか、いつか必ず俺に仕返ししてやるってよ
・・・そんな事もありましたね・・・ふふっ・・・
──だが、おかげで最期まで笑っていられたぜ
・・・笑って・・・最期?・・・
──お前のこと、ずっと見てたぜ
・・・ずっと?私を・・・
──これからも・・・見守ってるからな、幸せに暮らせよ
・・・あっ・・・待って、土方さん・・・
──じゃあな
・・・駄目、土方さん、待って!行っちゃ駄目です!!土方さん!!
──幸せに・・・
──夢主・・・
「・・・ちゃん、大丈夫ですか、夢主ちゃん」
「ぁ・・・」
沖田の声で揺すられ飛び起きると、激しい呼吸と全身を伝う汗に気が付いた。
沖田が開けた障子からは、穏やかな朝の風が吹き込んでいた。