100.最初で最後の想い
夢主名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そういえば……沖田さんが入ってこなかったら斎藤さん、皆さんにどう説明するおつもりだったんですか……」
……惚れ込んでいた……嘘でもいいから聞いてみたかった……
どんな顔で語ってくれたのか……自分はどんな顔でその話を聞いたのか。
その後、二人の関係は更に変わったのだろうか。
夢主は手の中の陶器の花びらをぼんやり眺めながら小さな声で訊ねた。
「そうだな、外で言った通り俺の世話役はお前しかいない。まぁ無難な話だな」
「そうですか……」
見ていた桜を手で覆い隠し、あからさまに落ち込む夢主の姿に、斎藤はフッと息を漏らした。
「お前が愛おしく、駆けずり回って市中を捜した……」
「えっ」
「皆の前で嘘っぱちに言われて嬉しいか、この先……同じ言葉を繰り返されたとして、お前はそれが俺の本音だと思えるのか」
「斎藤さん……」
それこそどういう意味か……
顏を覗くように首を傾げながら見上げると、斎藤は一つ咳払いをして横を向いた。
「皆の前で言わなかった代わりに、いい事を一つ教えてやろう」
「はぃ……」
「いや、やはり止めだ……また今度な」
「えっ、気になります!」
「うるさい、次だ。それよりお前、好きな色はあるのか」
失っていた元気を取り戻して身を乗り出すが、斎藤は話を変え取り合ってくれなかった。
「好きな色……ですか。そうですね……浅葱色は好きですけど」
「あの色は駄目だ。隊服と同じでは。他に無いのか」
「そうですね……紫……斎藤さんは深い紫が似合うでしょうね」
「俺じゃない、お前の色だ」
なかなか聞きたい答えが出てこない。
斎藤はもどかしそうに質問を繰り返した。
「私の……私でしたら……桜色、新津さんが下さった猪口のような緑も好きです……紫なら、淡い紫かな」
「そうか」
色が何か……
問い返そうとするが、斎藤が腕を組んで考え事を始めたので夢主は黙ってその様子を眺めた。
斎藤の沈黙は暫く続いた。
一方、夢主と斎藤が行く末を案じて話し合いを重ねる頃、沖田は土方の部屋に押しかけていた。
……惚れ込んでいた……嘘でもいいから聞いてみたかった……
どんな顔で語ってくれたのか……自分はどんな顔でその話を聞いたのか。
その後、二人の関係は更に変わったのだろうか。
夢主は手の中の陶器の花びらをぼんやり眺めながら小さな声で訊ねた。
「そうだな、外で言った通り俺の世話役はお前しかいない。まぁ無難な話だな」
「そうですか……」
見ていた桜を手で覆い隠し、あからさまに落ち込む夢主の姿に、斎藤はフッと息を漏らした。
「お前が愛おしく、駆けずり回って市中を捜した……」
「えっ」
「皆の前で嘘っぱちに言われて嬉しいか、この先……同じ言葉を繰り返されたとして、お前はそれが俺の本音だと思えるのか」
「斎藤さん……」
それこそどういう意味か……
顏を覗くように首を傾げながら見上げると、斎藤は一つ咳払いをして横を向いた。
「皆の前で言わなかった代わりに、いい事を一つ教えてやろう」
「はぃ……」
「いや、やはり止めだ……また今度な」
「えっ、気になります!」
「うるさい、次だ。それよりお前、好きな色はあるのか」
失っていた元気を取り戻して身を乗り出すが、斎藤は話を変え取り合ってくれなかった。
「好きな色……ですか。そうですね……浅葱色は好きですけど」
「あの色は駄目だ。隊服と同じでは。他に無いのか」
「そうですね……紫……斎藤さんは深い紫が似合うでしょうね」
「俺じゃない、お前の色だ」
なかなか聞きたい答えが出てこない。
斎藤はもどかしそうに質問を繰り返した。
「私の……私でしたら……桜色、新津さんが下さった猪口のような緑も好きです……紫なら、淡い紫かな」
「そうか」
色が何か……
問い返そうとするが、斎藤が腕を組んで考え事を始めたので夢主は黙ってその様子を眺めた。
斎藤の沈黙は暫く続いた。
一方、夢主と斎藤が行く末を案じて話し合いを重ねる頃、沖田は土方の部屋に押しかけていた。