11.祝杯
夢主名前設定
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「さいとぉさんは、てんじんさんのところ……いきたかったんじゃ~……ないですかぁ?」
酔った勢いとは怖いものだ。
笑顔で一番聞きたかった事を訊ねていた。
「夢主……酔ってるな」
斎藤は答えたところで覚えていないだろうと応じなかった。
「いぃんです~……やっぱりこたえられなぃんれすね……」
淋しい顔をして三杯目を呑み干した。
「おい!」
「夢主ちゃん、それくらいに」
慌てる二人に向かいニコニコと笑顔を向ける。
「も、いぃんですぅ……はぁ……さいとぉさんに……」
もごもごと口を動かし、最後の言葉は耳の良い二人にも聞き取れなかった。
「夢主ちゃん、今日はこれくらいに……残りは僕達が頂くから、ね。またゆっくり呑みましょう……」
そう言うと沖田は夢主の猪口を取り上げようと手を伸ばした。
「ぁあ~だぁめぇー……まだのむのぉ~……」
夢主はふわりとかわして、酒を溢しながら四杯目を注いだ。
「えへへ~……きにいっちゃったぁ……」
こくりと、これも呑み干した。
「おいおい」
斎藤は沖田に任せ、手酌しながら様子を見ている。
酔い姿を楽しんでいるというべきか、夢主の変化を肴に手酌していた。
沖田は止めようと再び夢主の猪口に手を伸ばした。
そして優しく取り上げると「落ち着いて」と諭した。
「ぅふふ……ぉきたさんは……いつもぉ……やさしぃの……うれし……」
ふらふらと体が揺れて沖田に寄り掛かりそうになる。
それを拒む為、夢主の両肩をしっかり掴んで支えた。
沖田は照れながらも理性はしっかり保っていた。少し困った顔になってはいるが。
「全く仕方が無いなぁ……夢主ちゃん、そんなに酔っちゃ駄目ですよ……」
「いいのぉ……おきたさん……やさしぃからぁ……ぜーんぶあずけちゃぅ……」
眠たそうに、ふらぁと沖田の方へ傾いた。
すっかり信じ切っており、酔っているとはいえ警戒心の欠片も無い。
「もぅ、夢主ちゃん、僕だって男なんですよ……全く……」
困った声で戒めた。
気になる女が目の前でそんな隙だらけでは敵わない。
酔った勢いとは怖いものだ。
笑顔で一番聞きたかった事を訊ねていた。
「夢主……酔ってるな」
斎藤は答えたところで覚えていないだろうと応じなかった。
「いぃんです~……やっぱりこたえられなぃんれすね……」
淋しい顔をして三杯目を呑み干した。
「おい!」
「夢主ちゃん、それくらいに」
慌てる二人に向かいニコニコと笑顔を向ける。
「も、いぃんですぅ……はぁ……さいとぉさんに……」
もごもごと口を動かし、最後の言葉は耳の良い二人にも聞き取れなかった。
「夢主ちゃん、今日はこれくらいに……残りは僕達が頂くから、ね。またゆっくり呑みましょう……」
そう言うと沖田は夢主の猪口を取り上げようと手を伸ばした。
「ぁあ~だぁめぇー……まだのむのぉ~……」
夢主はふわりとかわして、酒を溢しながら四杯目を注いだ。
「えへへ~……きにいっちゃったぁ……」
こくりと、これも呑み干した。
「おいおい」
斎藤は沖田に任せ、手酌しながら様子を見ている。
酔い姿を楽しんでいるというべきか、夢主の変化を肴に手酌していた。
沖田は止めようと再び夢主の猪口に手を伸ばした。
そして優しく取り上げると「落ち着いて」と諭した。
「ぅふふ……ぉきたさんは……いつもぉ……やさしぃの……うれし……」
ふらふらと体が揺れて沖田に寄り掛かりそうになる。
それを拒む為、夢主の両肩をしっかり掴んで支えた。
沖田は照れながらも理性はしっかり保っていた。少し困った顔になってはいるが。
「全く仕方が無いなぁ……夢主ちゃん、そんなに酔っちゃ駄目ですよ……」
「いいのぉ……おきたさん……やさしぃからぁ……ぜーんぶあずけちゃぅ……」
眠たそうに、ふらぁと沖田の方へ傾いた。
すっかり信じ切っており、酔っているとはいえ警戒心の欠片も無い。
「もぅ、夢主ちゃん、僕だって男なんですよ……全く……」
困った声で戒めた。
気になる女が目の前でそんな隙だらけでは敵わない。