11.祝杯
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「えっと……新選組のみなさんを祝して!乾杯」
夢主は猪口を掲げた。
すると斎藤と沖田は不思議そうに猪口を空中に浮かせている。
「もしかして……乾杯って、無いんですか」
「かんぱい、知らんな」
「へー……」
小さな発見に夢主は小さく驚いて、少しだけ嬉しくなった。
「私のいた時代では、お祝いの時にみんなでコップ……お猪口や杯を掲げて『かんぱーい!!』って言ったり、器同士をコツンとぶつけたり、ふりをしたりするんですよ」
「ほぉ、杯を掲げるのはあるが面白い習慣だな」
「やってみましょう!面白いですね」
斎藤は早くも空になった猪口に二杯目を注ぎ、沖田は夢主が注いだ酒を手にしている。
「では……改めて、乾杯ー!!」
「かんぱーい!」
三人同時に猪口を掲げ、そのままぐいっと呑み干した。
「ぅんんっ……!」
一気に口に入れた日本酒に夢主は喉の奥まで焼かれるような刺激を感じた。
喉で感じた熱が体の中を落ちて広がっていく。
「ぁ……あつい……お酒……すごくつよぃお酒……ですね……」
思わず手で口元を隠す。
自分の息がとても熱い。すぐに顔が火照り出した。
「そんなに強いか。慣れんのか」
然程強い酒ではないがとこぼす斎藤に訊かれ、夢主は黙って二回頷いた。
「日本酒……慣れてないみたいですね……ごめんなさぃ……」
斎藤も沖田もけろっとしている。
込み上げてくる熱さと揺らぎ、これが酔いなのか。夢主はふぅ……と大きな息を吐いた。
「さいとぉさんお酒つよそうですけど……おきたさんまで……すごく……いがぃです……」
そう言いながら夢主は自らの猪口に二杯目を注いでいた。
既に顔は赤く目が酔っている。
「そうですか?僕は弱そうでしたか、あははは」
「おい、大丈夫か」
「ぇへ……すごく、おいしぃです……つよぃけど……ぁまみがあって……」
くぃと二杯目も一気に流し込んだ。
「夢主ちゃん、あんまり無理しないほうが……僕達に付き合わなくても大丈夫ですよ」
言葉が曖昧になってきたので、沖田も心配になり様子を窺った。
夢主は目を合わせず、にこにこと酒を楽しんでいる。
「ぅふふ……おぃしい……」
体までもが色づき、酒のせいで瞳が潤んでいる。
声は甘い響きに変わり、仕草も自然とふわふわ揺れる動きになっていた。
夢主は猪口を掲げた。
すると斎藤と沖田は不思議そうに猪口を空中に浮かせている。
「もしかして……乾杯って、無いんですか」
「かんぱい、知らんな」
「へー……」
小さな発見に夢主は小さく驚いて、少しだけ嬉しくなった。
「私のいた時代では、お祝いの時にみんなでコップ……お猪口や杯を掲げて『かんぱーい!!』って言ったり、器同士をコツンとぶつけたり、ふりをしたりするんですよ」
「ほぉ、杯を掲げるのはあるが面白い習慣だな」
「やってみましょう!面白いですね」
斎藤は早くも空になった猪口に二杯目を注ぎ、沖田は夢主が注いだ酒を手にしている。
「では……改めて、乾杯ー!!」
「かんぱーい!」
三人同時に猪口を掲げ、そのままぐいっと呑み干した。
「ぅんんっ……!」
一気に口に入れた日本酒に夢主は喉の奥まで焼かれるような刺激を感じた。
喉で感じた熱が体の中を落ちて広がっていく。
「ぁ……あつい……お酒……すごくつよぃお酒……ですね……」
思わず手で口元を隠す。
自分の息がとても熱い。すぐに顔が火照り出した。
「そんなに強いか。慣れんのか」
然程強い酒ではないがとこぼす斎藤に訊かれ、夢主は黙って二回頷いた。
「日本酒……慣れてないみたいですね……ごめんなさぃ……」
斎藤も沖田もけろっとしている。
込み上げてくる熱さと揺らぎ、これが酔いなのか。夢主はふぅ……と大きな息を吐いた。
「さいとぉさんお酒つよそうですけど……おきたさんまで……すごく……いがぃです……」
そう言いながら夢主は自らの猪口に二杯目を注いでいた。
既に顔は赤く目が酔っている。
「そうですか?僕は弱そうでしたか、あははは」
「おい、大丈夫か」
「ぇへ……すごく、おいしぃです……つよぃけど……ぁまみがあって……」
くぃと二杯目も一気に流し込んだ。
「夢主ちゃん、あんまり無理しないほうが……僕達に付き合わなくても大丈夫ですよ」
言葉が曖昧になってきたので、沖田も心配になり様子を窺った。
夢主は目を合わせず、にこにこと酒を楽しんでいる。
「ぅふふ……おぃしい……」
体までもが色づき、酒のせいで瞳が潤んでいる。
声は甘い響きに変わり、仕草も自然とふわふわ揺れる動きになっていた。