6.副長助勤方
夢主名前設定
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夢主は斎藤の部屋を見回していた。
ジロジロ見てはいけないと思うが、気になってしまうものは仕方がない。
……好きにしろと言っていたし、下手に触らなければ大丈夫だよね……
元気を取り戻した夢主は荷物の少ない綺麗な部屋を隅から見て回った。
……刀と刀の手入れの道具、何かの書物と……手紙を書く道具?墨と筆、布団は綺麗に整えられて、小さな……葛籠(つづら)?……
触ってはいけないと思いつつ、開けるくらいなら良いかと指先で蓋をずらし中を覗いた。
「ひゃぁぁっ!」
見えた物に赤面して思わず飛び退いた。
肌着や着物と共に、綺麗に折り畳まれた真っ新な褌が沢山入っている。
「さ、斎藤さんの……ふんどし……」
なんて几帳面な人なのだろう。皺一つ無い。
夢主は真っ赤な顔で、蓋を閉めて見なかったことにしようと立ち上がった。
すると突然、雄叫びが響き渡った。
道場で何かが始まったらしい。
外に出てみると、斎藤が乱稽古をしているのが分かった。
男達の雄々しい声とぶつかり合う音。夢主は惹かれるように部屋から出て、一歩二歩と近付いていった。
道場の入り口から中を覗くと、防具も着けずに打ち合う斎藤や仲間達の姿があった。
斎藤を取り囲む幹部達が容赦なく次々と木刀を振り下ろす。
上からの一撃をかわせば脇腹を狙った突きが飛んで来る。
咄嗟にその場を蹴って跳び退き、突きを避けながら長い足で相手の体を蹴る。
よろめいた相手を他の男に当て、一方からの攻撃が止んだ隙に反対から狙う男に横薙ぎの一撃をくらわせる。
相手もみな新選組幹部を務める腕前だ。
数にも分がある幹部組は、斎藤の攻撃を巧みに受けて、交互に、同時に、斎藤の調子を崩そうと攻め立てていた。
「ぅらぁああああ!!」
「ふんっ!」
「もらったぁああ!!」
「まだだっ!!」
激しく飛び交う男達の声と木刀がぶつかり合う音、真剣な顔から飛び散る汗。
「すご……ぃ」
夢主は息を呑んで見惚れてしまった。
ジロジロ見てはいけないと思うが、気になってしまうものは仕方がない。
……好きにしろと言っていたし、下手に触らなければ大丈夫だよね……
元気を取り戻した夢主は荷物の少ない綺麗な部屋を隅から見て回った。
……刀と刀の手入れの道具、何かの書物と……手紙を書く道具?墨と筆、布団は綺麗に整えられて、小さな……葛籠(つづら)?……
触ってはいけないと思いつつ、開けるくらいなら良いかと指先で蓋をずらし中を覗いた。
「ひゃぁぁっ!」
見えた物に赤面して思わず飛び退いた。
肌着や着物と共に、綺麗に折り畳まれた真っ新な褌が沢山入っている。
「さ、斎藤さんの……ふんどし……」
なんて几帳面な人なのだろう。皺一つ無い。
夢主は真っ赤な顔で、蓋を閉めて見なかったことにしようと立ち上がった。
すると突然、雄叫びが響き渡った。
道場で何かが始まったらしい。
外に出てみると、斎藤が乱稽古をしているのが分かった。
男達の雄々しい声とぶつかり合う音。夢主は惹かれるように部屋から出て、一歩二歩と近付いていった。
道場の入り口から中を覗くと、防具も着けずに打ち合う斎藤や仲間達の姿があった。
斎藤を取り囲む幹部達が容赦なく次々と木刀を振り下ろす。
上からの一撃をかわせば脇腹を狙った突きが飛んで来る。
咄嗟にその場を蹴って跳び退き、突きを避けながら長い足で相手の体を蹴る。
よろめいた相手を他の男に当て、一方からの攻撃が止んだ隙に反対から狙う男に横薙ぎの一撃をくらわせる。
相手もみな新選組幹部を務める腕前だ。
数にも分がある幹部組は、斎藤の攻撃を巧みに受けて、交互に、同時に、斎藤の調子を崩そうと攻め立てていた。
「ぅらぁああああ!!」
「ふんっ!」
「もらったぁああ!!」
「まだだっ!!」
激しく飛び交う男達の声と木刀がぶつかり合う音、真剣な顔から飛び散る汗。
「すご……ぃ」
夢主は息を呑んで見惚れてしまった。