6.副長助勤方
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「さいとーーさぁーん……」
斎藤が道場に着くと恨めしそうな声で出迎えたのは沖田だ。
「何ですか、今のっ。恰好つけちゃってぇ」
沖田は子供みたいに揶揄った。半分やきもちだ。
斎藤は面倒臭そうな目を向けている。
「そんな事はいい、それより」
道場の入り口から中を見ると、永倉が原田に肩から締め技を掛けられていた。
「新八てんめぇええええ!!!!男の風上にも置けねぇなぁ!!!」
原田は昨晩の情事を屯所に残っていた者から聞いたらしい。
事情を知った男達が揃って永倉を探していた。
「いや、本当にすまねぇ!すまねぇよ!けどなぁ、あの状況じゃぁ多少はよ!なっ、左之、てめぇだったら我慢できんのかよ!!真っ先に押し倒してんじゃねぇのか!!」
苦りながら居直って永倉も叫び返す。
永倉の体が締め技でギリギリと音を立て始めた。
「さぁて、僕も加勢しようかな」
笑顔で言うと沖田は木刀を低く構え、離れた場所から永倉に向かい突きの構えを取った。
「おいおい沖田君、永倉さん死んじまうぞ」
斎藤も加わりたい所だが、原田に締められ顔が青くなった永倉を見て、流石にその気持ちを我慢した。
「左之さんそれくらいで勘弁してやれよ……俺だって新八さんの気持ち、分かるぜ……俺も自信ねぇよ……」
木刀を抱えて座って見ていた藤堂が呟いた。
約束を破ったのは男らしくない。だがあの儚い姿に欲を抑える自信もない。守ってやりたいと思わせる楚々とした佇まいは獣欲を唆りもする。
藤堂の力ない姿を目にして原田の腕の力が弱まっていった。
永倉が解放されると今度は皆の目が一斉に斎藤へ集まった。
「フン、一緒にしないで下さいよ。俺はそこまで浅はかじゃないぜ」
斎藤は道場の奥に進むと、刀掛けから木刀を一本取ってそのまま中央へ進んだ。
向き直り、男達に挑発的な視線を送る。
「誰から来ますか」
斎藤の乱稽古が始まった。
斎藤が道場に着くと恨めしそうな声で出迎えたのは沖田だ。
「何ですか、今のっ。恰好つけちゃってぇ」
沖田は子供みたいに揶揄った。半分やきもちだ。
斎藤は面倒臭そうな目を向けている。
「そんな事はいい、それより」
道場の入り口から中を見ると、永倉が原田に肩から締め技を掛けられていた。
「新八てんめぇええええ!!!!男の風上にも置けねぇなぁ!!!」
原田は昨晩の情事を屯所に残っていた者から聞いたらしい。
事情を知った男達が揃って永倉を探していた。
「いや、本当にすまねぇ!すまねぇよ!けどなぁ、あの状況じゃぁ多少はよ!なっ、左之、てめぇだったら我慢できんのかよ!!真っ先に押し倒してんじゃねぇのか!!」
苦りながら居直って永倉も叫び返す。
永倉の体が締め技でギリギリと音を立て始めた。
「さぁて、僕も加勢しようかな」
笑顔で言うと沖田は木刀を低く構え、離れた場所から永倉に向かい突きの構えを取った。
「おいおい沖田君、永倉さん死んじまうぞ」
斎藤も加わりたい所だが、原田に締められ顔が青くなった永倉を見て、流石にその気持ちを我慢した。
「左之さんそれくらいで勘弁してやれよ……俺だって新八さんの気持ち、分かるぜ……俺も自信ねぇよ……」
木刀を抱えて座って見ていた藤堂が呟いた。
約束を破ったのは男らしくない。だがあの儚い姿に欲を抑える自信もない。守ってやりたいと思わせる楚々とした佇まいは獣欲を唆りもする。
藤堂の力ない姿を目にして原田の腕の力が弱まっていった。
永倉が解放されると今度は皆の目が一斉に斎藤へ集まった。
「フン、一緒にしないで下さいよ。俺はそこまで浅はかじゃないぜ」
斎藤は道場の奥に進むと、刀掛けから木刀を一本取ってそのまま中央へ進んだ。
向き直り、男達に挑発的な視線を送る。
「誰から来ますか」
斎藤の乱稽古が始まった。