6.副長助勤方
夢主名前設定
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暫くして夢主が顔を離すと、斎藤は初めて体を動かした。
大きな手を夢主の頭に乗せ、わしわしと髪を乱すように動かす。
「二日後に近藤さんが帰ってくる。少し予定が早まったそうだ。もう少しの辛抱だ」
夢主は顔を上げてコクンと頷いた。
「お前、今夜は俺の部屋に来るんだろう」
そうだった。
すっかり忘れていたような、ずっと考えていたような。
夢主が思い出すのを見て斎藤は話を続けた。
「もう面倒だろう、今から俺の部屋来い。好きに使え」
「え……」
どういう意味だろうと訝しんだが、すぐに斎藤の気遣いだと分かった。
……斎藤さんって、こんなに優しい人なんだ……
斎藤の優しさが身に沁みてともて嬉しい。
切れ長の鋭い目も今は何故か穏やかに見える。
……泣く女なんて、斎藤さん大嫌いだろうな……
斎藤を見上げていると涙が込み上げてくる。
絶対に見せられない、ぐっと堪えて下を向いた。
「このド阿呆ぅが。お前は女だろ、たまには黙って男に甘えろ」
「っ……」
夢主が驚いて涙を落としながら顔を上げると、目が合った斎藤は微かに笑んだ。
そして荒々しく夢主の体を引き寄せた。
「こういう時は黙って男の胸で泣けばいい」
「さぃ……と……さぁ……ぁぁあ……っ」
夢主は一気に泣き出した。
堪えていたものが噴き出すよう、涙が止まらない。恥も見栄も捨てて声を上げて泣いた。
泣いている間、ずっと抱えるように背中に添えられた斎藤の手が頼もしく、温かくて嬉しかった。
ひとしきり泣いて涙がおさまると、背中の手が力を与えるように、とんとんと動いた。
それから赤い目のまま部屋へ案内された。
踏み入ると不思議なことに気持ちが落ち着く。
「俺は暫く外すが、好きにしていろ」
素直に頷くと斎藤は「よぉし」とばかりに夢主の頭にポンと触れ、フンと鼻で笑って出て行った。
大きな手を夢主の頭に乗せ、わしわしと髪を乱すように動かす。
「二日後に近藤さんが帰ってくる。少し予定が早まったそうだ。もう少しの辛抱だ」
夢主は顔を上げてコクンと頷いた。
「お前、今夜は俺の部屋に来るんだろう」
そうだった。
すっかり忘れていたような、ずっと考えていたような。
夢主が思い出すのを見て斎藤は話を続けた。
「もう面倒だろう、今から俺の部屋来い。好きに使え」
「え……」
どういう意味だろうと訝しんだが、すぐに斎藤の気遣いだと分かった。
……斎藤さんって、こんなに優しい人なんだ……
斎藤の優しさが身に沁みてともて嬉しい。
切れ長の鋭い目も今は何故か穏やかに見える。
……泣く女なんて、斎藤さん大嫌いだろうな……
斎藤を見上げていると涙が込み上げてくる。
絶対に見せられない、ぐっと堪えて下を向いた。
「このド阿呆ぅが。お前は女だろ、たまには黙って男に甘えろ」
「っ……」
夢主が驚いて涙を落としながら顔を上げると、目が合った斎藤は微かに笑んだ。
そして荒々しく夢主の体を引き寄せた。
「こういう時は黙って男の胸で泣けばいい」
「さぃ……と……さぁ……ぁぁあ……っ」
夢主は一気に泣き出した。
堪えていたものが噴き出すよう、涙が止まらない。恥も見栄も捨てて声を上げて泣いた。
泣いている間、ずっと抱えるように背中に添えられた斎藤の手が頼もしく、温かくて嬉しかった。
ひとしきり泣いて涙がおさまると、背中の手が力を与えるように、とんとんと動いた。
それから赤い目のまま部屋へ案内された。
踏み入ると不思議なことに気持ちが落ち着く。
「俺は暫く外すが、好きにしていろ」
素直に頷くと斎藤は「よぉし」とばかりに夢主の頭にポンと触れ、フンと鼻で笑って出て行った。