46.お花見
夢主名前設定
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「総司、お前本当に可哀想な男だな」
「放っておいてください」
「そういう訳にもいかねぇんだがなぁ……まぁ夢主も、ずーっと同じ男ばっかり目で追いかけてやがるからなぁ、見てると面白くねぇな」
「幸せに……なって欲しいんですけど。僕が隣にいたいって言うのは我が儘でしょうか……」
「ふっ、好きな女がいるなら俺なら力尽くでも物にしちまうからなぁ。総司みたいな一途な愛し方は分からねぇよ」
「言ってくれますね、ははっ」
沖田は土方を見るとニヤっと笑った。
「傍にいたいなら、いればいいじゃねぇか。お前にしか出来ない事だってあるだろうよ」
「そうですか……ありがとうございます」
沖田は素直に微笑んで礼を言った。
例え一方的でも構わないだろうか、自分の我が儘で夢主を支え続けても許されるのか。
「まさか土方さんに恋の悩みを聞いてもらう日が来ようとは……思わなかったなーー!あぁ、僕も変わったなぁ!」
「ははははっ、違いねぇな!」
楽しげに大笑いする沖田と土方を尻目に、斎藤は自室を目指して通りすがった。
「何をはしゃいでいるんだか」
沖田の暗い顔が気になったが副長と大笑い出来るなら大丈夫だ。
部屋に戻ると夢主が斎藤を迎えた。
「おかえりなさい、斎藤さん」
「あぁ」
「沖田さん達、お花見に行くそうですよ。斎藤さんはご一緒しないのですか」
二人仲が良いのに例の名主が絡むと斎藤だけが蚊帳の外、そう見えてしまう。
本人は全く気にしていないが、夢主には不自然に思えた。
今日の花見は沖田と土方に加え、井上や藤堂、他にも同行する幹部がいた。
……それなのに……
夢主は故郷の集まりに入れない斎藤を気に掛けていた。
「あの……斎藤さん……」
返事が無く、もう一度呼び掛けた。
「俺は行かんよ。お前は行っても構わんぞ」
前と同じ気遣いの言葉が返ってきた。
「私は……行きたくはありません。でも気になってしまって……なんだか斎藤さんだけ……」
仲間外れみたいです。
そんな子供染みた言葉しか頭に浮かばない。
だが当の本人はやはり全く気にしていない様子だ。
「ククッ、気に掛けてくれるのか。そいつはどうも」
「はぃ……」
夢主も本人が構わないのだから気にする必要はないのだが、どうしても違和感を感じてしまった。
「放っておいてください」
「そういう訳にもいかねぇんだがなぁ……まぁ夢主も、ずーっと同じ男ばっかり目で追いかけてやがるからなぁ、見てると面白くねぇな」
「幸せに……なって欲しいんですけど。僕が隣にいたいって言うのは我が儘でしょうか……」
「ふっ、好きな女がいるなら俺なら力尽くでも物にしちまうからなぁ。総司みたいな一途な愛し方は分からねぇよ」
「言ってくれますね、ははっ」
沖田は土方を見るとニヤっと笑った。
「傍にいたいなら、いればいいじゃねぇか。お前にしか出来ない事だってあるだろうよ」
「そうですか……ありがとうございます」
沖田は素直に微笑んで礼を言った。
例え一方的でも構わないだろうか、自分の我が儘で夢主を支え続けても許されるのか。
「まさか土方さんに恋の悩みを聞いてもらう日が来ようとは……思わなかったなーー!あぁ、僕も変わったなぁ!」
「ははははっ、違いねぇな!」
楽しげに大笑いする沖田と土方を尻目に、斎藤は自室を目指して通りすがった。
「何をはしゃいでいるんだか」
沖田の暗い顔が気になったが副長と大笑い出来るなら大丈夫だ。
部屋に戻ると夢主が斎藤を迎えた。
「おかえりなさい、斎藤さん」
「あぁ」
「沖田さん達、お花見に行くそうですよ。斎藤さんはご一緒しないのですか」
二人仲が良いのに例の名主が絡むと斎藤だけが蚊帳の外、そう見えてしまう。
本人は全く気にしていないが、夢主には不自然に思えた。
今日の花見は沖田と土方に加え、井上や藤堂、他にも同行する幹部がいた。
……それなのに……
夢主は故郷の集まりに入れない斎藤を気に掛けていた。
「あの……斎藤さん……」
返事が無く、もう一度呼び掛けた。
「俺は行かんよ。お前は行っても構わんぞ」
前と同じ気遣いの言葉が返ってきた。
「私は……行きたくはありません。でも気になってしまって……なんだか斎藤さんだけ……」
仲間外れみたいです。
そんな子供染みた言葉しか頭に浮かばない。
だが当の本人はやはり全く気にしていない様子だ。
「ククッ、気に掛けてくれるのか。そいつはどうも」
「はぃ……」
夢主も本人が構わないのだから気にする必要はないのだが、どうしても違和感を感じてしまった。