6.副長助勤方
夢主名前設定
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昼時、夢主のもとへ沖田がご飯を運んでくれた。
盆ではなく膳に乗っており、皆よりは質素ながらそれなりの品数が並んでいる。
「いいんですか、こんな立派なお昼を頂いて……」
おにぎり三昧の二日間を考えると、とても豪華だ。
「どうぞ遠慮なく」
満面の笑みで言って沖田はすぐに立ち上がった。
表情が翳るのが見える。
「ちょっと集まりがあって、僕は行かなくちゃいけなくて……夜も巡察で……」
沖田が何かを堪え、強く拳を握っている。
「力になってあげられなくてご免ね」
淋しさを覚える夢主だが、沖田の方がもっと淋しそうだ。集まりとは会議だろうか。
時節を考えると屯所も慌しくなってくる頃。
……斎藤さんも夜の巡察なのかな……心細いな……
「また戻ったら、お顔見せてくださいね」
「はい」
にっこり頷くと沖田は出て行った。
また夜までの退屈な時間が続く。
夜になればなったで、どうなるのかと気が気ではない。
お腹が一杯になって暇な時間が多いと、どうにも眠くなってしまうらしい。膳を片付けて部屋に戻り、またうつらうつらと眠りについてしまった。
この日も冷えてきた空気で夢主は目を覚ました。
「あっ……」
目の前にはまたおにぎりが置いてあった。
盆の上に、お茶ももちろん一緒である。
「今日も……。沖田さんだと思ったのに、ずっといないから違うよね、誰だろう……」
盆に置かれた皿の上にきっちりと乗っているおにぎり。
「いただきます」
手に取ったおにぎりを有り難く頂いた。
昨日のおにぎりより綺麗な三角をしている。
……御飯粒が潰れていなくて、でもしっかりくっついていて……
「食べやすい……おいしーい!」
昨日も美味しく頂いたが、今日の握り飯は口に入れた際の舌触りなどがとても良い。
「おにぎりって奥が深いなぁ……三回とも全く違う気がする」
だがどれも美味しい事には違いなかった。
「あーごちそうさま!」
ひとり大きな声で言い、食べ終えた。
盆の傍には今日も寝巻が添えられていた。
盆ではなく膳に乗っており、皆よりは質素ながらそれなりの品数が並んでいる。
「いいんですか、こんな立派なお昼を頂いて……」
おにぎり三昧の二日間を考えると、とても豪華だ。
「どうぞ遠慮なく」
満面の笑みで言って沖田はすぐに立ち上がった。
表情が翳るのが見える。
「ちょっと集まりがあって、僕は行かなくちゃいけなくて……夜も巡察で……」
沖田が何かを堪え、強く拳を握っている。
「力になってあげられなくてご免ね」
淋しさを覚える夢主だが、沖田の方がもっと淋しそうだ。集まりとは会議だろうか。
時節を考えると屯所も慌しくなってくる頃。
……斎藤さんも夜の巡察なのかな……心細いな……
「また戻ったら、お顔見せてくださいね」
「はい」
にっこり頷くと沖田は出て行った。
また夜までの退屈な時間が続く。
夜になればなったで、どうなるのかと気が気ではない。
お腹が一杯になって暇な時間が多いと、どうにも眠くなってしまうらしい。膳を片付けて部屋に戻り、またうつらうつらと眠りについてしまった。
この日も冷えてきた空気で夢主は目を覚ました。
「あっ……」
目の前にはまたおにぎりが置いてあった。
盆の上に、お茶ももちろん一緒である。
「今日も……。沖田さんだと思ったのに、ずっといないから違うよね、誰だろう……」
盆に置かれた皿の上にきっちりと乗っているおにぎり。
「いただきます」
手に取ったおにぎりを有り難く頂いた。
昨日のおにぎりより綺麗な三角をしている。
……御飯粒が潰れていなくて、でもしっかりくっついていて……
「食べやすい……おいしーい!」
昨日も美味しく頂いたが、今日の握り飯は口に入れた際の舌触りなどがとても良い。
「おにぎりって奥が深いなぁ……三回とも全く違う気がする」
だがどれも美味しい事には違いなかった。
「あーごちそうさま!」
ひとり大きな声で言い、食べ終えた。
盆の傍には今日も寝巻が添えられていた。