45.眠れない刺激
夢主名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「斎藤さん、夢主ちゃん、入りますよ~」
そう言って障子を開けたのは、予想通り楽しげな沖田だ。
「あれ、斎藤さんは」
「あの……今しがたどこかへ……」
「そうでしたか」
沖田は「う~~ん」と頭を斜めに、悩む素振りを見せたが、あっという間に明るい顔を取り戻した。
「ねぇ夢主ちゃん、今ね、僕達の故郷からお客さんが来ていましてね、一緒にお酒を呑んでいるんですが夢主ちゃんも一緒にどうですか、是非とも紹介したいんです!」
「故郷の……」
「えぇ。多摩の名主のお方で、とてもお優しいですよ。土方さんと源さんも一緒だよ」
夢主が不安にならないように同席する、良く知る土方の名と、安心出来るであろう井上の名を出した。
でもその場に斎藤はいない。
そう思うと夢主は何故か素直に一言、返事が出来なかった。
「お酒の席はちょっと……初めてお会いする大事なお客様にきっとご迷惑を……」
いつも酔っては記憶を失ってしまう。沖田がいるとはいえ気が進まない。
せめて斎藤が一緒ならば、そう考えてしまった。
「お酒、無理に呑まなくても大丈夫だよ、不安?」
「……」
沖田は柔らかい声色で夢主を覗き込んだ。
そんな優しさに少しだけ困った顔で頷く。
「そっか……無理にとは言わないけど……気が向いたらおいで、土方さんも喜ぶよ。酒の席に女の人がいないってぼやいてたから、あははっ」
「ぅふふっ、そうですね。でも……やっぱり遠慮しておきます。沖田さん、楽しんで下さいね。土方さんに謝っておいて下さい」
冗談に声を出して笑うと、沖田も夢主の言葉に笑って応えた。
「あははっ、僕が変わりに夢主ちゃんの真似してお酌してきますよ、似てるらしいのでっ!」
「えぇっ、私の真似ですかっ?!」
「えぇ、土方さん腹が立つほど似てるって言ってましたよ、じゃぁね、いつでも来てね」
沖田はくくっと笑い、赤くなった夢主に手を振って出て行った。
夢主は一体どんな真似をされているのか、考えては顔を更に赤くした。
そう言って障子を開けたのは、予想通り楽しげな沖田だ。
「あれ、斎藤さんは」
「あの……今しがたどこかへ……」
「そうでしたか」
沖田は「う~~ん」と頭を斜めに、悩む素振りを見せたが、あっという間に明るい顔を取り戻した。
「ねぇ夢主ちゃん、今ね、僕達の故郷からお客さんが来ていましてね、一緒にお酒を呑んでいるんですが夢主ちゃんも一緒にどうですか、是非とも紹介したいんです!」
「故郷の……」
「えぇ。多摩の名主のお方で、とてもお優しいですよ。土方さんと源さんも一緒だよ」
夢主が不安にならないように同席する、良く知る土方の名と、安心出来るであろう井上の名を出した。
でもその場に斎藤はいない。
そう思うと夢主は何故か素直に一言、返事が出来なかった。
「お酒の席はちょっと……初めてお会いする大事なお客様にきっとご迷惑を……」
いつも酔っては記憶を失ってしまう。沖田がいるとはいえ気が進まない。
せめて斎藤が一緒ならば、そう考えてしまった。
「お酒、無理に呑まなくても大丈夫だよ、不安?」
「……」
沖田は柔らかい声色で夢主を覗き込んだ。
そんな優しさに少しだけ困った顔で頷く。
「そっか……無理にとは言わないけど……気が向いたらおいで、土方さんも喜ぶよ。酒の席に女の人がいないってぼやいてたから、あははっ」
「ぅふふっ、そうですね。でも……やっぱり遠慮しておきます。沖田さん、楽しんで下さいね。土方さんに謝っておいて下さい」
冗談に声を出して笑うと、沖田も夢主の言葉に笑って応えた。
「あははっ、僕が変わりに夢主ちゃんの真似してお酌してきますよ、似てるらしいのでっ!」
「えぇっ、私の真似ですかっ?!」
「えぇ、土方さん腹が立つほど似てるって言ってましたよ、じゃぁね、いつでも来てね」
沖田はくくっと笑い、赤くなった夢主に手を振って出て行った。
夢主は一体どんな真似をされているのか、考えては顔を更に赤くした。