39.眠ったままに
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やがて食事も話も落ち着くと、二人はようやく武具を付けたままであることに気が付いた。
二人揃ってそこまで気が動転していたとは。
我ながら愚かしいと苦笑いで籠手等を外していった。
普段の巡察時は煩わしいと付けるのを避けるが、大きな出陣の時はあれこれと指示がうるさく従わざるを得ない。
「ふぅ、やれやれだな」
「僕も武具の類はあんまり好きじゃありませんね」
締め付けから開放され、指を動かし手首を捻ったり肩を回して体を解し、二人とも楽な姿勢で座り直した。
すっかり心にも余裕が出来た。
二人とも安堵の息を吐き、のんびり夢主が目覚めるまでの時を過ごそうと決め込んだ。
互いに無言の静かな時間が流れていくが、斎藤も沖田も少しも苦に感じない。
そういった相手はなかなかいるものではない。
斎藤と沖田は全く違う存在のようでいて、お互いにどれだけ隣にいても苦にならない空気みたいな存在だった。
普段は大して意識しないが、いざという時にはとても大切な存在となる。必要不可欠な存在なのだ。
「ふゎぁあ……僕も眠くなっちゃったなぁ……」
「フッ、寝ててもいいぞ」
斎藤は子供みたいな沖田を笑った。
「あ~お布団入りたいなぁ……ふぁ……」
夢主の布団を見る沖田を斎藤は無言で一瞥した。
「冗談ですよ。斎藤さんの得意なやつでしょ、こういう冗談」
そう言いながら笑う沖田は、再びあくびをした。
夢主の事が気になって仮眠もろくに取っていなかったのだ。
沖田はおもむろに腕枕で寝転がった。
「大丈夫ですよ、夢主ちゃんが起きる頃には……僕も起きますから……」
そう言い終わらないうちに沖田はうつらうつらと眠りに入っていった。
斎藤の耳に入る寝息が二つに増えてしまった。
「やれやれ……」
斎藤は寝入った二人を交互に見てから腕を組み、座ったまま目を閉じた。
久しぶりに三人揃った穏やかな時間が過ぎていった。
二人揃ってそこまで気が動転していたとは。
我ながら愚かしいと苦笑いで籠手等を外していった。
普段の巡察時は煩わしいと付けるのを避けるが、大きな出陣の時はあれこれと指示がうるさく従わざるを得ない。
「ふぅ、やれやれだな」
「僕も武具の類はあんまり好きじゃありませんね」
締め付けから開放され、指を動かし手首を捻ったり肩を回して体を解し、二人とも楽な姿勢で座り直した。
すっかり心にも余裕が出来た。
二人とも安堵の息を吐き、のんびり夢主が目覚めるまでの時を過ごそうと決め込んだ。
互いに無言の静かな時間が流れていくが、斎藤も沖田も少しも苦に感じない。
そういった相手はなかなかいるものではない。
斎藤と沖田は全く違う存在のようでいて、お互いにどれだけ隣にいても苦にならない空気みたいな存在だった。
普段は大して意識しないが、いざという時にはとても大切な存在となる。必要不可欠な存在なのだ。
「ふゎぁあ……僕も眠くなっちゃったなぁ……」
「フッ、寝ててもいいぞ」
斎藤は子供みたいな沖田を笑った。
「あ~お布団入りたいなぁ……ふぁ……」
夢主の布団を見る沖田を斎藤は無言で一瞥した。
「冗談ですよ。斎藤さんの得意なやつでしょ、こういう冗談」
そう言いながら笑う沖田は、再びあくびをした。
夢主の事が気になって仮眠もろくに取っていなかったのだ。
沖田はおもむろに腕枕で寝転がった。
「大丈夫ですよ、夢主ちゃんが起きる頃には……僕も起きますから……」
そう言い終わらないうちに沖田はうつらうつらと眠りに入っていった。
斎藤の耳に入る寝息が二つに増えてしまった。
「やれやれ……」
斎藤は寝入った二人を交互に見てから腕を組み、座ったまま目を閉じた。
久しぶりに三人揃った穏やかな時間が過ぎていった。