28.おもしろき、雪遊び
夢主名前設定
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夜、床に就く頃になっても外の雪は降り続いていた。
「斎藤さん、私……明日の朝が楽しみです」
布団に横になった夢主は衝立の向こうに話しかけた。
「そうか。積もるといいな」
斎藤も横になったのか、ゆったりした声が返ってきた。
間に衝立を挟んだ声は少し籠もって聞こえ、眠そうに感じる。
「はい。……おやすみなさい」
「……あぁ、よく眠れ……」
その声を聞いた直後、斎藤の方が先に眠りに落ちたのではないかと思うほど部屋は静かになった。
寝返りを打つ自分の音が大きく聞こえる。夢主は朝の景色を楽しみに目を閉じた。
深い闇の時は過ぎ、空が静かに明るく染まる頃、斎藤は目を覚ました。
鳥の鳴き声も何も聞こえぬ静寂の中、布団を片付け夜着のまま部屋の障子を開けた。
夢主はすうっ……と頬を撫でる冷たい風に目を覚ました。
「ぅう……ん……」
「起きたか」
「さぃとう……さん……おはようございます……」
「積もっているぞ」
「……えぇっ!!」
少し眠たげな返事をしたが、斎藤の言葉に眠気も飛んだ。
飛び起きて外を覗くと庭一面雪で白く染まっていた。
「わぁ……凄い……綺麗!ねぇ斎藤さん、下駄ありませんか!」
外に出たくて訊ねると予め支度したのか、足置き石に庭下駄が大小一つずつ置かれていた。
斎藤に「そこだ」と顎で示され、喜んで下駄に足を入れた。
「ありがとうございます!」
そのままはしゃいで雪の中を跳ぶように足跡をつけて歩き出した。
「ふふふっ、斎藤さんも来て下さいよ!!」
童のように笑って誘う夢主に斎藤もフッと息を漏らして、ゆっくり下駄を履いた。
「あはっ……斎藤さん、こっちです!」
雪に足を取られながら夢主は斎藤を誘った。
斎藤は袖口に手を入れて腕を組み、のんびり歩み寄る。
その時、何かが斎藤目掛けて飛んできた。
すんでの所で首を傾け交わすと、飛んできた先に夢主が見えた。
「斎藤さん、私……明日の朝が楽しみです」
布団に横になった夢主は衝立の向こうに話しかけた。
「そうか。積もるといいな」
斎藤も横になったのか、ゆったりした声が返ってきた。
間に衝立を挟んだ声は少し籠もって聞こえ、眠そうに感じる。
「はい。……おやすみなさい」
「……あぁ、よく眠れ……」
その声を聞いた直後、斎藤の方が先に眠りに落ちたのではないかと思うほど部屋は静かになった。
寝返りを打つ自分の音が大きく聞こえる。夢主は朝の景色を楽しみに目を閉じた。
深い闇の時は過ぎ、空が静かに明るく染まる頃、斎藤は目を覚ました。
鳥の鳴き声も何も聞こえぬ静寂の中、布団を片付け夜着のまま部屋の障子を開けた。
夢主はすうっ……と頬を撫でる冷たい風に目を覚ました。
「ぅう……ん……」
「起きたか」
「さぃとう……さん……おはようございます……」
「積もっているぞ」
「……えぇっ!!」
少し眠たげな返事をしたが、斎藤の言葉に眠気も飛んだ。
飛び起きて外を覗くと庭一面雪で白く染まっていた。
「わぁ……凄い……綺麗!ねぇ斎藤さん、下駄ありませんか!」
外に出たくて訊ねると予め支度したのか、足置き石に庭下駄が大小一つずつ置かれていた。
斎藤に「そこだ」と顎で示され、喜んで下駄に足を入れた。
「ありがとうございます!」
そのままはしゃいで雪の中を跳ぶように足跡をつけて歩き出した。
「ふふふっ、斎藤さんも来て下さいよ!!」
童のように笑って誘う夢主に斎藤もフッと息を漏らして、ゆっくり下駄を履いた。
「あはっ……斎藤さん、こっちです!」
雪に足を取られながら夢主は斎藤を誘った。
斎藤は袖口に手を入れて腕を組み、のんびり歩み寄る。
その時、何かが斎藤目掛けて飛んできた。
すんでの所で首を傾け交わすと、飛んできた先に夢主が見えた。