23.教えてお兄さん
夢主名前設定
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「……原田さん」
「なっ、何やってるんですか原田さん!!」
夢主は原田に組み敷かれた状態で、部屋に踏み込んできた二人の姿を確認した。
「わっ、違ぇ!!お前ら、間が悪すぎるんだよ!!」
「間が悪いって、もう少し遅かったらどうしていたんですか!!」
「どぅなってたんれすかぁ~~はらださぁん」
斎藤と沖田の姿に先程の悲しい顔もどこへやら、夢主はにこにこと楽しそうに酔っていた。
起き上がった原田は夢主の体も起こしてやる。されるがまま身を預けて起こされた夢主は、再び原田に抱きつきそうな危うさを感じる。
「どうって、おい夢主」
「はららさんはぁ、夢主のおにぃさんだから~いいんれすぅー」
「え?お兄さん?」
沖田は優しい顔つきながら、眉間に皺を寄せている。
斎藤も俄かに怒っていた。
「お前、あれほど晩酌に付き合うなと言っただろ」
「斎藤、夢主を責めるな。俺が誘っちまったからだ。怒らないでやってくれ、すまん。今のは事故だ、本当にすまん。夢主、すまなかったな」
原田は夢主を庇って頭を下げた。
「いや、原田さんは悪くありません」
頭を下げられて斎藤も困った。
だが夢主だけは懲りない様子で笑っている。
「夢主はぁ……きにしてませぇ……ん。だって……おにぃ~さぁん……だぁあいすきぃ~」
そう言うと再び原田の腹にしがみ付いた。
「はららさんのおなか、あったかくて~すきですー……いちもんじ~いちもんじぃー」
斎藤の眉間に深い皺が寄る。
原田がいつも腹の傷を自慢するのは知っている。夢主にも見せたせいでこうなったのは理解できた。だが、
「その兄さんと言うのは何なんですか」
「あ、いや、妹みたいに可愛いんだぞって話になってな。夢主に悪気は無いんだ」
酔ってしがみ付いてくる夢主を引き離そうとしながらも、原田は責めるな、待て待てと斎藤に向かって手を向けた。
「原田さん、夢主ちゃんに変なこと吹き込んで懐かせる気じゃ……」
沖田がおかしなことを言い、原田は勘弁してくれと首を振った。
「おいおい総司まで。しっかりしろよ」
「そうだぁ~そぉだ~わるいのは、さいろーさんたちですよぉぉ~~~」
「え……」
夢主はむすっとした顔で原田から離れると二人に告げた。
「だぁって、おきらさんは……ずぅーーっと、さいろぉさん、にらんでるしぃ……・さいろーさんも……さいきん……つれないし……夢主は……」
急にクスンと鼻を啜りだした。
三人の男は何事かと驚き顔を見合わせた。
「夢主は……さみしぃれす……」
そう呟くと、しくしくと泣き出してしまった。酒のせいで漏れた本音だ。
「なっ、何やってるんですか原田さん!!」
夢主は原田に組み敷かれた状態で、部屋に踏み込んできた二人の姿を確認した。
「わっ、違ぇ!!お前ら、間が悪すぎるんだよ!!」
「間が悪いって、もう少し遅かったらどうしていたんですか!!」
「どぅなってたんれすかぁ~~はらださぁん」
斎藤と沖田の姿に先程の悲しい顔もどこへやら、夢主はにこにこと楽しそうに酔っていた。
起き上がった原田は夢主の体も起こしてやる。されるがまま身を預けて起こされた夢主は、再び原田に抱きつきそうな危うさを感じる。
「どうって、おい夢主」
「はららさんはぁ、夢主のおにぃさんだから~いいんれすぅー」
「え?お兄さん?」
沖田は優しい顔つきながら、眉間に皺を寄せている。
斎藤も俄かに怒っていた。
「お前、あれほど晩酌に付き合うなと言っただろ」
「斎藤、夢主を責めるな。俺が誘っちまったからだ。怒らないでやってくれ、すまん。今のは事故だ、本当にすまん。夢主、すまなかったな」
原田は夢主を庇って頭を下げた。
「いや、原田さんは悪くありません」
頭を下げられて斎藤も困った。
だが夢主だけは懲りない様子で笑っている。
「夢主はぁ……きにしてませぇ……ん。だって……おにぃ~さぁん……だぁあいすきぃ~」
そう言うと再び原田の腹にしがみ付いた。
「はららさんのおなか、あったかくて~すきですー……いちもんじ~いちもんじぃー」
斎藤の眉間に深い皺が寄る。
原田がいつも腹の傷を自慢するのは知っている。夢主にも見せたせいでこうなったのは理解できた。だが、
「その兄さんと言うのは何なんですか」
「あ、いや、妹みたいに可愛いんだぞって話になってな。夢主に悪気は無いんだ」
酔ってしがみ付いてくる夢主を引き離そうとしながらも、原田は責めるな、待て待てと斎藤に向かって手を向けた。
「原田さん、夢主ちゃんに変なこと吹き込んで懐かせる気じゃ……」
沖田がおかしなことを言い、原田は勘弁してくれと首を振った。
「おいおい総司まで。しっかりしろよ」
「そうだぁ~そぉだ~わるいのは、さいろーさんたちですよぉぉ~~~」
「え……」
夢主はむすっとした顔で原田から離れると二人に告げた。
「だぁって、おきらさんは……ずぅーーっと、さいろぉさん、にらんでるしぃ……・さいろーさんも……さいきん……つれないし……夢主は……」
急にクスンと鼻を啜りだした。
三人の男は何事かと驚き顔を見合わせた。
「夢主は……さみしぃれす……」
そう呟くと、しくしくと泣き出してしまった。酒のせいで漏れた本音だ。