23.教えてお兄さん
夢主名前設定
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「ははっ、いいけどよ、お前急に酔ってきたな。こりゃあ斎藤が心配する訳だ……」
そう言いながらも晒を外していく。原田にとって酒の席に於ける一種のお決まりだ。
肌を覆う白い布が無くなり、綺麗に浮き上がった腹の筋肉の上、くっきり一本の傷痕が姿を現した。
刃を入れた男に少しの迷いも無かったことが窺える、真っすぐな傷だ。
原田は自らの傷を勢いよくなぞって見せた。
「ほらよ。立派なもんだろ!綺麗に真っ直ぐ、これぞ横一文字ってやつだ」
「わぁ……ほんとうに、いちのじ……なんですね……すごぉい……」
夢主は原田の腹に顔を寄せ、まじまじと眺めている。
「いたく……ないんですか……」
呟きながら傷痕の上、原田の真似をしてゆっくり手を滑らせた。
「おぅ、少しも痛くねぇぜ。ってぉい、擽ったいぜ、くくくっ、こら、夢主!!」
原田がぶるぶると震えて笑いを堪えているのが面白くて、夢主は何度もゆっくり傷痕をなぞって遊んだ。
手の平で触れたり指先で触れたり、その度に変わる肌の反応で遊んでいる。
「こらこら、もういいだろう、」
原田は笑いながら夢主を押し離した。
すると不満だったのか、酒で赤く染まった頬が大きく膨らんだ。
「はらださんもだめぇ~って、いうんですねぇ~みんな……あたしがのむと、だめだめぇーってぇ……」
ぷいっと剥れたまま盃に酒を満たし、再び一気に呑み干した。
「みーんな……みーーーんな、いうんですぅ~~……」
「やれやれ困ったなぁ、どうするか……」
もともと悪かった機嫌が増々悪くなってしまった。
原田もこれ以上夢主が酔うと困ると考え、諭し始めた。
「おーい、夢主、これくらいにして部屋に戻れ。斎藤がそろそろ心配になって探し出すぜ」
顔を覗き込んで諭すと、夢主はちらちと目だけで原田を見た。
不満を訴えている。
「晩酌楽しかったぜ、付き合ってくれてありがとよ」
夢主は納得していないようだ。
盃を取られないよう両手で原田から遠ざけている。
参ったなと原田は頭をぽりぽり掻くしかない。
「だーめ~~で……すぅ~~……」
「じゃぁ最後の一杯だ。いいな、絶対だぞ」
「わぁ……さすが、はらださぁん……ぇへへ~……」
原田が最後の酒を注いでやると、嬉しそうに、にこにこと盃を支えた。
そう言いながらも晒を外していく。原田にとって酒の席に於ける一種のお決まりだ。
肌を覆う白い布が無くなり、綺麗に浮き上がった腹の筋肉の上、くっきり一本の傷痕が姿を現した。
刃を入れた男に少しの迷いも無かったことが窺える、真っすぐな傷だ。
原田は自らの傷を勢いよくなぞって見せた。
「ほらよ。立派なもんだろ!綺麗に真っ直ぐ、これぞ横一文字ってやつだ」
「わぁ……ほんとうに、いちのじ……なんですね……すごぉい……」
夢主は原田の腹に顔を寄せ、まじまじと眺めている。
「いたく……ないんですか……」
呟きながら傷痕の上、原田の真似をしてゆっくり手を滑らせた。
「おぅ、少しも痛くねぇぜ。ってぉい、擽ったいぜ、くくくっ、こら、夢主!!」
原田がぶるぶると震えて笑いを堪えているのが面白くて、夢主は何度もゆっくり傷痕をなぞって遊んだ。
手の平で触れたり指先で触れたり、その度に変わる肌の反応で遊んでいる。
「こらこら、もういいだろう、」
原田は笑いながら夢主を押し離した。
すると不満だったのか、酒で赤く染まった頬が大きく膨らんだ。
「はらださんもだめぇ~って、いうんですねぇ~みんな……あたしがのむと、だめだめぇーってぇ……」
ぷいっと剥れたまま盃に酒を満たし、再び一気に呑み干した。
「みーんな……みーーーんな、いうんですぅ~~……」
「やれやれ困ったなぁ、どうするか……」
もともと悪かった機嫌が増々悪くなってしまった。
原田もこれ以上夢主が酔うと困ると考え、諭し始めた。
「おーい、夢主、これくらいにして部屋に戻れ。斎藤がそろそろ心配になって探し出すぜ」
顔を覗き込んで諭すと、夢主はちらちと目だけで原田を見た。
不満を訴えている。
「晩酌楽しかったぜ、付き合ってくれてありがとよ」
夢主は納得していないようだ。
盃を取られないよう両手で原田から遠ざけている。
参ったなと原田は頭をぽりぽり掻くしかない。
「だーめ~~で……すぅ~~……」
「じゃぁ最後の一杯だ。いいな、絶対だぞ」
「わぁ……さすが、はらださぁん……ぇへへ~……」
原田が最後の酒を注いでやると、嬉しそうに、にこにこと盃を支えた。