23.教えてお兄さん
夢主名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
頼もしい姿を見ているうち、原田が所帯を持つ事を思い出した。
いつからそういう人がいたのか知らないが、誠実な男なのだろう。
出会ってから、ずっと一線を引いてくれている。もしかして……夢主は思い閃いた。
「原田さん……もしかして好きな人がいるんじゃないですか」
「おぉぉっ!」
原田が柄にも無く赤面した。
普段皆を見守る存在の男が、我が身の色恋を突かれ顔を火照らせる。人間臭い、愛嬌のある照れ顔を見せた。
「良く分かったな。あ、もしかして知ってたってやつか?」
「違いますよ、ただの勘です」
クスッと笑いながら夢主は首を横に振った。
原田も照れくさそうに笑っている。
「女の勘か!夢主お前凄ぇなぁ、参っちまうぜ。まぁ、その……まだそんな関係じゃねぇんだけどな、気になってる女がいるのは確かだぜ……いい娘でよぉ……」
少し下を向きながら、嬉しそうに語った原田は、一口酒を含んで噛みしめるように味わい、ふっと笑った。
「原田さんに想われるなんてその人は幸せな方ですね」
素直で優しい原田と誰かを比べずにいられない。
夢主が羨ましそうに微笑み、原田は頭を掻きながら苦笑いをした。
「そうかい」
「はい。だって、原田さんとっても思いやりがあって優しくて、正直で……あったかくて……傍にいて、幸せな気分になれますもん」
原田は夢主の優しい言葉に心が和み、柔らかい目元がさらに緩んでいった。
だが誰の事を思い浮かべているのか、俯いて話す姿が淋しげで痛々しくさえ思える。
「そうか。ありがとよ、そんな風に言ってくれて。まぁ……お前も頑張れよ。俺に惚れちまってもいいけどよ」
「ふふっ、本当にそうなったらいいんですけど。私、原田さんを応援しますから!私じゃ何も出来ませんけど……出来ることがあればお力に……ならせて下さい」
ふざけて言う原田の優しさにまた心が温まる。
ぎゅっと胸の前で手を拳にして応援する仕草を見せた。
「ははっ!そいつは頼もしいな!!頼んだぜ」
そう言うとまた一気に盃を空にした。
夢主もつられて酒を口に含む。
いつからそういう人がいたのか知らないが、誠実な男なのだろう。
出会ってから、ずっと一線を引いてくれている。もしかして……夢主は思い閃いた。
「原田さん……もしかして好きな人がいるんじゃないですか」
「おぉぉっ!」
原田が柄にも無く赤面した。
普段皆を見守る存在の男が、我が身の色恋を突かれ顔を火照らせる。人間臭い、愛嬌のある照れ顔を見せた。
「良く分かったな。あ、もしかして知ってたってやつか?」
「違いますよ、ただの勘です」
クスッと笑いながら夢主は首を横に振った。
原田も照れくさそうに笑っている。
「女の勘か!夢主お前凄ぇなぁ、参っちまうぜ。まぁ、その……まだそんな関係じゃねぇんだけどな、気になってる女がいるのは確かだぜ……いい娘でよぉ……」
少し下を向きながら、嬉しそうに語った原田は、一口酒を含んで噛みしめるように味わい、ふっと笑った。
「原田さんに想われるなんてその人は幸せな方ですね」
素直で優しい原田と誰かを比べずにいられない。
夢主が羨ましそうに微笑み、原田は頭を掻きながら苦笑いをした。
「そうかい」
「はい。だって、原田さんとっても思いやりがあって優しくて、正直で……あったかくて……傍にいて、幸せな気分になれますもん」
原田は夢主の優しい言葉に心が和み、柔らかい目元がさらに緩んでいった。
だが誰の事を思い浮かべているのか、俯いて話す姿が淋しげで痛々しくさえ思える。
「そうか。ありがとよ、そんな風に言ってくれて。まぁ……お前も頑張れよ。俺に惚れちまってもいいけどよ」
「ふふっ、本当にそうなったらいいんですけど。私、原田さんを応援しますから!私じゃ何も出来ませんけど……出来ることがあればお力に……ならせて下さい」
ふざけて言う原田の優しさにまた心が温まる。
ぎゅっと胸の前で手を拳にして応援する仕草を見せた。
「ははっ!そいつは頼もしいな!!頼んだぜ」
そう言うとまた一気に盃を空にした。
夢主もつられて酒を口に含む。