23.教えてお兄さん
夢主名前設定
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「ほら、折角だ。呑みながら話そうぜ」
「ありがとうございます……ちょっと大きいですね、ふふっ」
「まぁな。何度も注ぐの面倒だろう」
そうは言うものの、原田は手酌すると夢主に向かってにかっと笑い一気に呑み干した。
あっという間に空である。
「かぁ~~~美味ぇな!!やっぱ別嬪さんと呑む酒はぁ最高だ!!」
大きな声で笑ってまた盃一杯に酒を注いだ。
妹と言っておきながら早くも女扱いの言葉を口にする。
だが爽やかな原田の態度に夢主も気を許していた。
「原田さん、面白いです!」
「そうかぁ?面白ぇかぁ!そうやって笑えるのはいい事だ!」
「……本当にお優しいですね……本当のお兄さんみたい」
「そうか、ありがてぇこと言ってくれるな。だが斎藤達だってお前には充分優しいだろうよ」
夢主はまた少し困った顔をした。
「そうですね……でも最近むすっとしてて……それに斎藤さんも沖田さんも、物凄く意地悪なんです。いっつも私の事からかって笑ってるんですよ……」
「ははははっ、そうかい!そうかい!!そいつは、お前、」
いじける夢主に原田はまた大きな笑い声を上げた。
そりゃお前に気があるからに決まってるだろう!
言ってやりたいが、原田は堪えて一人で笑った。
「っくっくっく、あいつらまだ若けぇからな。もう何年かしたらそんな事もしなくなるだろうよ。女を揶揄って楽しい年頃なんだよ、くくくっ」
そんな年頃はとっくに過ぎているのでは……
夢主はすんなり納得できなかった。
「俺も若ぇ頃は女の子に良くちょっかい出しては嫌がられてたもんだぜ、俺もちょっとは大人になたって事だ」
歯を見せて爽やかに笑う原田。
確かに若い頃はやんちゃだったのかもしれない。
「原田さんもそんな事なさった時があるんですか」
「そりゃぁ、男なんてみんな女にちょっかい出したくて仕方ねぇ生きもんだろう。女は怒ったり拗ねてる顔も可愛いってもんだ。あいつらももう少し待ってやれば落ち着くだろうよ」
「そうでしょうか……」
小さな声で呟いて、夢主は自分の手には大きい盃を口に運んだ。
「美味しぃ……」
「おぅ、美味いか。呑めよ」
原田は優しく見守ってくれている。
「ありがとうございます……ちょっと大きいですね、ふふっ」
「まぁな。何度も注ぐの面倒だろう」
そうは言うものの、原田は手酌すると夢主に向かってにかっと笑い一気に呑み干した。
あっという間に空である。
「かぁ~~~美味ぇな!!やっぱ別嬪さんと呑む酒はぁ最高だ!!」
大きな声で笑ってまた盃一杯に酒を注いだ。
妹と言っておきながら早くも女扱いの言葉を口にする。
だが爽やかな原田の態度に夢主も気を許していた。
「原田さん、面白いです!」
「そうかぁ?面白ぇかぁ!そうやって笑えるのはいい事だ!」
「……本当にお優しいですね……本当のお兄さんみたい」
「そうか、ありがてぇこと言ってくれるな。だが斎藤達だってお前には充分優しいだろうよ」
夢主はまた少し困った顔をした。
「そうですね……でも最近むすっとしてて……それに斎藤さんも沖田さんも、物凄く意地悪なんです。いっつも私の事からかって笑ってるんですよ……」
「ははははっ、そうかい!そうかい!!そいつは、お前、」
いじける夢主に原田はまた大きな笑い声を上げた。
そりゃお前に気があるからに決まってるだろう!
言ってやりたいが、原田は堪えて一人で笑った。
「っくっくっく、あいつらまだ若けぇからな。もう何年かしたらそんな事もしなくなるだろうよ。女を揶揄って楽しい年頃なんだよ、くくくっ」
そんな年頃はとっくに過ぎているのでは……
夢主はすんなり納得できなかった。
「俺も若ぇ頃は女の子に良くちょっかい出しては嫌がられてたもんだぜ、俺もちょっとは大人になたって事だ」
歯を見せて爽やかに笑う原田。
確かに若い頃はやんちゃだったのかもしれない。
「原田さんもそんな事なさった時があるんですか」
「そりゃぁ、男なんてみんな女にちょっかい出したくて仕方ねぇ生きもんだろう。女は怒ったり拗ねてる顔も可愛いってもんだ。あいつらももう少し待ってやれば落ち着くだろうよ」
「そうでしょうか……」
小さな声で呟いて、夢主は自分の手には大きい盃を口に運んだ。
「美味しぃ……」
「おぅ、美味いか。呑めよ」
原田は優しく見守ってくれている。