22.見定め事と中途半端な君
夢主名前設定
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「酒だ。薄いんじゃなくて、弱いんだよ」
「物凄く探したんですよ!」
「あ……」
ようやく理解できた。二人は夢主の為の酒を探し出して来てくれたのだ。
「どうだ。俺達には物足りんがな、お前には程良いだろう」
嬉しい!嬉しいですと、叫んで二人に飛びつきたい気持ちだった。
甘えてばかりの自分、面倒で厄介な居候の為にこんな事までしてくれるなんて。しかもとても嬉しそうに……。胸が熱くなる。
「うぅ……嬉しいです、ありがとう……ございます」
酔いのせいではなく感激で涙目になる夢主に、二人は驚いた。
「おぉっ、夢主ちゃん、今日は泣き上戸ですか」
「ち、ちがいますっ……嬉しくて……」
言いたい事は分かる、斎藤は夢主の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。
「私、とっても幸せです」
涙を堪えたまま微笑むと、不意に一筋だけ涙が流れてしまった。
夢主の愛らしい嬉し涙を男二人も微笑ましく思う。
「でも斎藤さんたちが物足りないんじゃ……」
自分だけ楽しんでしまって申し訳ない……そう思った時、沖田が後ろからもう一瓶、酒を取り出した。
「抜かりありませんよ、いつものお酒もちゃーんとありますから」
「あっ……ふふふっ、本当にもぅ、お好きですね」
あまりの準備の良さを声にして笑ってしまった。
良くしてもらった礼にと、今度は夢主が二人に酒を注ぐ。
酒を注ぐ何でもない行為だが、夢主は酌をするのが好きだった。きっとこの二人が相手だから。
「今日はお前がゆっくり酔うさまを楽しませてもらうからな」
にやりと斎藤が目を細めた。
先程の今日は呑ませるとは、これが目的だったのだ。
斎藤の視線に一瞬ゾクリとするが、そんな事を楽しみにしているなんてと呆れつつ、構いませんと答えた。
「そんなことで良ければ、面白くないと思いますけど、ふふっ。……そのかわり、あんまりじろじろ……見ないでくださいね」
恥ずかしいので……と目配せをした。
沖田も同じ目的でうきうきとしていたのだ。
そんな事で気が晴れてくれるなら、見られるくらい構わないと思える。
「物凄く探したんですよ!」
「あ……」
ようやく理解できた。二人は夢主の為の酒を探し出して来てくれたのだ。
「どうだ。俺達には物足りんがな、お前には程良いだろう」
嬉しい!嬉しいですと、叫んで二人に飛びつきたい気持ちだった。
甘えてばかりの自分、面倒で厄介な居候の為にこんな事までしてくれるなんて。しかもとても嬉しそうに……。胸が熱くなる。
「うぅ……嬉しいです、ありがとう……ございます」
酔いのせいではなく感激で涙目になる夢主に、二人は驚いた。
「おぉっ、夢主ちゃん、今日は泣き上戸ですか」
「ち、ちがいますっ……嬉しくて……」
言いたい事は分かる、斎藤は夢主の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。
「私、とっても幸せです」
涙を堪えたまま微笑むと、不意に一筋だけ涙が流れてしまった。
夢主の愛らしい嬉し涙を男二人も微笑ましく思う。
「でも斎藤さんたちが物足りないんじゃ……」
自分だけ楽しんでしまって申し訳ない……そう思った時、沖田が後ろからもう一瓶、酒を取り出した。
「抜かりありませんよ、いつものお酒もちゃーんとありますから」
「あっ……ふふふっ、本当にもぅ、お好きですね」
あまりの準備の良さを声にして笑ってしまった。
良くしてもらった礼にと、今度は夢主が二人に酒を注ぐ。
酒を注ぐ何でもない行為だが、夢主は酌をするのが好きだった。きっとこの二人が相手だから。
「今日はお前がゆっくり酔うさまを楽しませてもらうからな」
にやりと斎藤が目を細めた。
先程の今日は呑ませるとは、これが目的だったのだ。
斎藤の視線に一瞬ゾクリとするが、そんな事を楽しみにしているなんてと呆れつつ、構いませんと答えた。
「そんなことで良ければ、面白くないと思いますけど、ふふっ。……そのかわり、あんまりじろじろ……見ないでくださいね」
恥ずかしいので……と目配せをした。
沖田も同じ目的でうきうきとしていたのだ。
そんな事で気が晴れてくれるなら、見られるくらい構わないと思える。