21.月見水
夢主名前設定
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「こんな所で夜更けにこんな事・・・見つかったらまたみんなに、あー!って言われちゃいますね」
「そうだな」
斎藤は猪口を一旦置くと、くすくす笑う夢主の顔を見下ろすように首を傾けた。
「なら、これから休息所にでも行くか」
にやりと含み笑いで揶揄い、瞬きしない美しい瞳で夢主を捉えている。
「もっ・・・い、行きませんよぉ!揶揄わないで下さぃ・・・」
冗談と分かっていても照れくさいもので、夢主の顔は真っ赤になってしまった。
「お前はすぐに顔に出るな」
斎藤は楽しそうにニッと口を歪めた。夢主は十分知っていると自らの手で両頬を隠した。
揶揄われているだけと分かっているのに反応を止められない。顔だけではなく、心まで熱に当てられてしまう。
「そぅですよ・・・だから・・・やめてくださぃ・・・」
「それに無防備だな、相変わらず」
そう言って斎藤はおもむろに夢主の前髪を掻き上げた。
白い額が月明かりに晒される。
驚いた夢主は頬を隠す手を浮かせた。
さらりと前髪が落ち、手がしなやかに夢主の頬へ移る。滑らかな指先が撫でるように頬の上で微かに動いた。
今にも斎藤の顔が近付いてきそうだ。
「ぇっ・・・さぃ・・・」
あまりにも突然の出来事に言葉を失い、斎藤を見つめた。
「ふっ、すまんな。酔ったようだ」
目を逸らして手を放し、斎藤は手酌を再開した。
「酔ったって・・・斎藤さん・・・そ、そういうのを・・・お戯れを・・・って、言うんですよ・・・」
恥ずかしさに、冗談なのかという不満と不安が加わり、少し不貞腐れた声。
素直に怒ると思った斎藤には思わぬ反応だ。
「すまん、気を悪くしたな」
そんな事は・・・
そう思うけれど恥ずかしくて否定も出来ない。
「そうだな」
斎藤は猪口を一旦置くと、くすくす笑う夢主の顔を見下ろすように首を傾けた。
「なら、これから休息所にでも行くか」
にやりと含み笑いで揶揄い、瞬きしない美しい瞳で夢主を捉えている。
「もっ・・・い、行きませんよぉ!揶揄わないで下さぃ・・・」
冗談と分かっていても照れくさいもので、夢主の顔は真っ赤になってしまった。
「お前はすぐに顔に出るな」
斎藤は楽しそうにニッと口を歪めた。夢主は十分知っていると自らの手で両頬を隠した。
揶揄われているだけと分かっているのに反応を止められない。顔だけではなく、心まで熱に当てられてしまう。
「そぅですよ・・・だから・・・やめてくださぃ・・・」
「それに無防備だな、相変わらず」
そう言って斎藤はおもむろに夢主の前髪を掻き上げた。
白い額が月明かりに晒される。
驚いた夢主は頬を隠す手を浮かせた。
さらりと前髪が落ち、手がしなやかに夢主の頬へ移る。滑らかな指先が撫でるように頬の上で微かに動いた。
今にも斎藤の顔が近付いてきそうだ。
「ぇっ・・・さぃ・・・」
あまりにも突然の出来事に言葉を失い、斎藤を見つめた。
「ふっ、すまんな。酔ったようだ」
目を逸らして手を放し、斎藤は手酌を再開した。
「酔ったって・・・斎藤さん・・・そ、そういうのを・・・お戯れを・・・って、言うんですよ・・・」
恥ずかしさに、冗談なのかという不満と不安が加わり、少し不貞腐れた声。
素直に怒ると思った斎藤には思わぬ反応だ。
「すまん、気を悪くしたな」
そんな事は・・・
そう思うけれど恥ずかしくて否定も出来ない。