20.銀の星、金の月
夢主名前設定
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その時、原田に気を取られていた沖田が再び手招きした。
夢主を見失って慌てたが原田が「そこにいるぜ」と教えたのだ。
「夢主ちゃん!こっちこっち!」
「沖田さん、すみません。お隣のお店を見ちゃいました」
沖田に呼ばれて戻ると、原田が夢主の頭をくしゃっと撫でながら手元にある櫛を見つけた。
「おぅ、可愛い櫛持ってんな。どうした、斎藤に買って貰ったのか」
「はぃ……」
「えぇっ!」
「斎藤やるなぁ、隙のねぇ奴だぜ」
「い、い、いつの間に!斎藤さん!」
夢主の返事を遮って沖田は驚きの声を上げた。
食って掛かる沖田を無視して、斎藤は厳しい顔で原田に赤い髪の存在を告げていた。
対幕府の人斬りが付近に潜んでいるかもしれないと。
「何っ、そいつは本当か」
「はい、俺達を見て距離を取ったのかと。原田さん達巡察隊を察知していればもうこの辺りにはいないでしょうが」
「あぁ、今日は巡察隊がいつもより一組多く出てるからな。相当腕が立つって話だ。そんな奴ならとっととこの状況から姿をくらましてるだろうぜ」
頷くと斎藤は元のように夢主の隣に戻り、睨み続ける沖田にちらと顔を向けた。
「で、沖田君は何を怒っている。紅を買ってやりたいなら買ってやればいい。順番なんて関係あるまい」
戦闘態勢の沖田に向け、斎藤はしっしっと手で払うような素振りをした。
「むむっ!そ、そうですね!夢主ちゃん、お好きな入れ物を選んで下さいっ!あと鏡もねっ!」
「あぁ……沖田さん怖いですよ……。それに私もう櫛を買って頂いたので今日は……」
斎藤の態度に怒ったまま迫って来るので、夢主は思わず退いてしまった。
もう充分ですと断ろうとしたが、沖田の勢いはおさまらない。
「それはそれ、これはこれ、です!そっちは斎藤さんでしょ!僕からも是非!受け取って下さい!じゃないと屯所に帰しませんよ!」
「沖田さん……強引……っふふ」
本気か冗談か詰め寄ってくる。懸命な姿に笑ってしまった。
斎藤に対する沖田の誇りというものが許さないのかな……夢主は沖田の優しさに甘える事にした。
夢主を見失って慌てたが原田が「そこにいるぜ」と教えたのだ。
「夢主ちゃん!こっちこっち!」
「沖田さん、すみません。お隣のお店を見ちゃいました」
沖田に呼ばれて戻ると、原田が夢主の頭をくしゃっと撫でながら手元にある櫛を見つけた。
「おぅ、可愛い櫛持ってんな。どうした、斎藤に買って貰ったのか」
「はぃ……」
「えぇっ!」
「斎藤やるなぁ、隙のねぇ奴だぜ」
「い、い、いつの間に!斎藤さん!」
夢主の返事を遮って沖田は驚きの声を上げた。
食って掛かる沖田を無視して、斎藤は厳しい顔で原田に赤い髪の存在を告げていた。
対幕府の人斬りが付近に潜んでいるかもしれないと。
「何っ、そいつは本当か」
「はい、俺達を見て距離を取ったのかと。原田さん達巡察隊を察知していればもうこの辺りにはいないでしょうが」
「あぁ、今日は巡察隊がいつもより一組多く出てるからな。相当腕が立つって話だ。そんな奴ならとっととこの状況から姿をくらましてるだろうぜ」
頷くと斎藤は元のように夢主の隣に戻り、睨み続ける沖田にちらと顔を向けた。
「で、沖田君は何を怒っている。紅を買ってやりたいなら買ってやればいい。順番なんて関係あるまい」
戦闘態勢の沖田に向け、斎藤はしっしっと手で払うような素振りをした。
「むむっ!そ、そうですね!夢主ちゃん、お好きな入れ物を選んで下さいっ!あと鏡もねっ!」
「あぁ……沖田さん怖いですよ……。それに私もう櫛を買って頂いたので今日は……」
斎藤の態度に怒ったまま迫って来るので、夢主は思わず退いてしまった。
もう充分ですと断ろうとしたが、沖田の勢いはおさまらない。
「それはそれ、これはこれ、です!そっちは斎藤さんでしょ!僕からも是非!受け取って下さい!じゃないと屯所に帰しませんよ!」
「沖田さん……強引……っふふ」
本気か冗談か詰め寄ってくる。懸命な姿に笑ってしまった。
斎藤に対する沖田の誇りというものが許さないのかな……夢主は沖田の優しさに甘える事にした。