19.市中見物
夢主名前設定
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「無いが」
細い目のまま斎藤は答えた。
「そぅなんですか……勿体無いですよ、甘いのが苦手でも一口くらい……食わず嫌いになっちゃいますよ……」
ぼそっと呟くと斎藤の眉がピクリと動いた。
「ぁっ、す……すみませんっ」
斎藤は細い目を更に細めて夢主を見て、次に沖田が持つ二本目の団子に目をやった。
「あ、今更欲しいって言ってもあげませんよー!斎藤さんはいつもお茶だけでしょう!」
「フン、別にいらん」
既に手にした沖田は離す気は無いようだ。
静かに視線を外すともう一度夢主を見て、すぐに視線は湯呑みに戻った。
「あ……」
「あーあ、斎藤さんは食わず嫌いだな~僕なんて大の苦手な壬生菜も頑張ってるのに!」
夢主の言葉を遮るように沖田が斎藤を揶揄かった。
途端に斎藤の纏う気配に不機嫌さが混ざる。
「ほぉ~お」
斎藤は何か悪巧みを含んだ目で沖田を見ると、不意に夢主の手を掴んだ。
「頂くぞ」
「ぇっ?!」
驚く夢主を余所に手を引き寄せると、夢主の持つみたらし団子をひとつ口に入れた。
「フン、しょっぱさがあるから何とか食えるが、もういらん」
そう言って茶を啜った。
「ぇ……え……」
突然の行動に夢主は固まったまま斎藤を見上げた。
沖田はまさかの行動に立ち上がった。
「なっなっ、何してるんですか斎藤さん!夢主ちゃんの食べてるお団子食べちゃうなんて、斎藤さん貴方って人はぁ!!」
「まぁ騒ぐな沖田君。周りの人に迷惑だぞ」
「くっ……・・・」
悔しそうにその場に座ると前を向いて残りの団子を口に入れた。
「破廉恥な……貴方はやっぱりむっつりだ……むっつり助平……」
もぐもぐと口を動かしながら、沖田は言葉にならない言葉で不満を述べている。
お店の奥ではおばちゃんが楽しそうに歯を見せて笑い、覗いていた。
それから少し時間を取って三人は店を出た。
「おばちゃんありがとう!また来ますね、今度はこの娘と二人で!」
「あらまぁ、ほほほっ、頑張ってねぇ。貴方もよっ!」
おばちゃんは沖田に笑いかけた後、大きな声で励まして斎藤の背中を叩いた。
思ったより痛い強打に、更に余計なおせっかいだと、斎藤は心の中で舌打ちをした。
外に出た三人だが、おばちゃんが手招きで夢主を呼び戻した。
細い目のまま斎藤は答えた。
「そぅなんですか……勿体無いですよ、甘いのが苦手でも一口くらい……食わず嫌いになっちゃいますよ……」
ぼそっと呟くと斎藤の眉がピクリと動いた。
「ぁっ、す……すみませんっ」
斎藤は細い目を更に細めて夢主を見て、次に沖田が持つ二本目の団子に目をやった。
「あ、今更欲しいって言ってもあげませんよー!斎藤さんはいつもお茶だけでしょう!」
「フン、別にいらん」
既に手にした沖田は離す気は無いようだ。
静かに視線を外すともう一度夢主を見て、すぐに視線は湯呑みに戻った。
「あ……」
「あーあ、斎藤さんは食わず嫌いだな~僕なんて大の苦手な壬生菜も頑張ってるのに!」
夢主の言葉を遮るように沖田が斎藤を揶揄かった。
途端に斎藤の纏う気配に不機嫌さが混ざる。
「ほぉ~お」
斎藤は何か悪巧みを含んだ目で沖田を見ると、不意に夢主の手を掴んだ。
「頂くぞ」
「ぇっ?!」
驚く夢主を余所に手を引き寄せると、夢主の持つみたらし団子をひとつ口に入れた。
「フン、しょっぱさがあるから何とか食えるが、もういらん」
そう言って茶を啜った。
「ぇ……え……」
突然の行動に夢主は固まったまま斎藤を見上げた。
沖田はまさかの行動に立ち上がった。
「なっなっ、何してるんですか斎藤さん!夢主ちゃんの食べてるお団子食べちゃうなんて、斎藤さん貴方って人はぁ!!」
「まぁ騒ぐな沖田君。周りの人に迷惑だぞ」
「くっ……・・・」
悔しそうにその場に座ると前を向いて残りの団子を口に入れた。
「破廉恥な……貴方はやっぱりむっつりだ……むっつり助平……」
もぐもぐと口を動かしながら、沖田は言葉にならない言葉で不満を述べている。
お店の奥ではおばちゃんが楽しそうに歯を見せて笑い、覗いていた。
それから少し時間を取って三人は店を出た。
「おばちゃんありがとう!また来ますね、今度はこの娘と二人で!」
「あらまぁ、ほほほっ、頑張ってねぇ。貴方もよっ!」
おばちゃんは沖田に笑いかけた後、大きな声で励まして斎藤の背中を叩いた。
思ったより痛い強打に、更に余計なおせっかいだと、斎藤は心の中で舌打ちをした。
外に出た三人だが、おばちゃんが手招きで夢主を呼び戻した。