19.市中見物
夢主名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三人は様々な商品を扱う町屋が並ぶ通りにやって来た。
通りには人が多くとても賑やいでおり、夢主の顔も自然と明るさを取り戻す。
「凄い、凄いです!」
少し駆け出して店先の商品や町行く人をきょろきょろと眺める。山から初めて町に下りた童のようだ。
この幕末、血の京都の印象しかなかった夢主は華やいで栄え、美しい京の町に感動し、浮かれていた。
「綺麗なものばっかり!町行く皆さんも楽しそうです!斎藤さん、沖田さん!!」
こっちこっちと手招きしては、あちらこちらの店を見て回った。
反物屋では、あっちのが綺麗これが可愛いとはしゃいだ。
玩具屋では風車やでんでん太鼓を見つけて、「これ知ってます!」と嬉しそうに手に取った。
浮世絵を扱う店では、初めて見る春画に恥じらい、斎藤と沖田を笑わせた。
「そろそろ昼でも食うか。何か食べたいものはあるか」
ちょうど空腹を感じ始めた頃、斎藤が訊ねてくれた。
斎藤に訊かれたらこう答えるしかあるまい……夢主は楽しみにしていた一言を返した。
「かけそばがいいです!」
意外な申し出に斎藤も沖田も拍子抜けした。
色々と美味しいものを知っており、それを希望すると思っていたからだ。
「蕎麦でいいのか」
「はぃっ!お蕎麦がいいですっ」
とても嬉しそうに答えるからには本気なのだろうと二人は驚いた。
「斎藤さんとお蕎麦……ちょっと夢だったんです」
ポツリと呟く。
斎藤も沖田も何の事だと首をひねった。
「ぇへへ……何でもありません」
夢主はにっこりと恥ずかしそうに笑っていた。
「残念ながら京に蕎麦屋は殆どないぞ、ここからでは随分離れた場所になる」
「ぇえっ?!!」
まさかの返事に夢主は叫んでしまった。
「知らんのか。江戸の蕎麦、京のうどんだ。まぁ、いつか江戸に行く事があれば蕎麦屋に連れて行ってやる。俺も蕎麦は好きな方だ」
そりゃそうでしょう!だからお蕎麦がいいって言ったんです!!
夢主は深く落ち込み、心で叫んだ。
「そんなに落ち込まないで、そんなにお蕎麦が好きなんだね」
笑って慰める沖田に夢主は、違うの!斎藤さんと食べるかけそばが好きなの!!
心の中で重ねて叫んだ。
「折角だから少しずつ食べ歩きしませんか。僕の好きなお団子も教えてあげますよ」
にこりと優しい沖田に、夢主も元気を取り戻した。
沖田の団子も知りたい味だ。
「ありがとうございます沖田さん。お団子、楽しみです!」
通りには人が多くとても賑やいでおり、夢主の顔も自然と明るさを取り戻す。
「凄い、凄いです!」
少し駆け出して店先の商品や町行く人をきょろきょろと眺める。山から初めて町に下りた童のようだ。
この幕末、血の京都の印象しかなかった夢主は華やいで栄え、美しい京の町に感動し、浮かれていた。
「綺麗なものばっかり!町行く皆さんも楽しそうです!斎藤さん、沖田さん!!」
こっちこっちと手招きしては、あちらこちらの店を見て回った。
反物屋では、あっちのが綺麗これが可愛いとはしゃいだ。
玩具屋では風車やでんでん太鼓を見つけて、「これ知ってます!」と嬉しそうに手に取った。
浮世絵を扱う店では、初めて見る春画に恥じらい、斎藤と沖田を笑わせた。
「そろそろ昼でも食うか。何か食べたいものはあるか」
ちょうど空腹を感じ始めた頃、斎藤が訊ねてくれた。
斎藤に訊かれたらこう答えるしかあるまい……夢主は楽しみにしていた一言を返した。
「かけそばがいいです!」
意外な申し出に斎藤も沖田も拍子抜けした。
色々と美味しいものを知っており、それを希望すると思っていたからだ。
「蕎麦でいいのか」
「はぃっ!お蕎麦がいいですっ」
とても嬉しそうに答えるからには本気なのだろうと二人は驚いた。
「斎藤さんとお蕎麦……ちょっと夢だったんです」
ポツリと呟く。
斎藤も沖田も何の事だと首をひねった。
「ぇへへ……何でもありません」
夢主はにっこりと恥ずかしそうに笑っていた。
「残念ながら京に蕎麦屋は殆どないぞ、ここからでは随分離れた場所になる」
「ぇえっ?!!」
まさかの返事に夢主は叫んでしまった。
「知らんのか。江戸の蕎麦、京のうどんだ。まぁ、いつか江戸に行く事があれば蕎麦屋に連れて行ってやる。俺も蕎麦は好きな方だ」
そりゃそうでしょう!だからお蕎麦がいいって言ったんです!!
夢主は深く落ち込み、心で叫んだ。
「そんなに落ち込まないで、そんなにお蕎麦が好きなんだね」
笑って慰める沖田に夢主は、違うの!斎藤さんと食べるかけそばが好きなの!!
心の中で重ねて叫んだ。
「折角だから少しずつ食べ歩きしませんか。僕の好きなお団子も教えてあげますよ」
にこりと優しい沖田に、夢主も元気を取り戻した。
沖田の団子も知りたい味だ。
「ありがとうございます沖田さん。お団子、楽しみです!」