18.湯屋時
夢主名前設定
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「お前は綺麗だな」
突然、静かに言った。
「どうしたんですか……いきなり……」
ニッと笑む土方の顏には優しさが満ちていた。
「お前は、本当に穏やかな笑顔を見せてくれる。きっと、本当に幸せな時代に生きてたんだろう」
「土方さん……それは……」
土方の笑顔に耐えられず、夢主は顔を逸らした。
「土方さん達が命を懸けて……新しい時代を築いてくれたからです。私が言うのも変ですが……ありがとうございます」
夢主が微笑むと、土方は歩くのをやめた。
「俺はな、本当にお前に嫌われてると思ってたんだぜ。それだけの事を……しちまった。違うか……」
「土方さん……本当に……今日は変ですね、ふふ」
にこやかに笑うと、土方もつられて笑い返す。
「嫌いじゃないですよ……だって……」
……間違いだったとしても……間違いでも、初めての……
とても言葉には出来ないけれど、土方をどうしても嫌いにはなれなかった。
そんな自分も悔しかった。
「土方さんずるいです」
「え・・・」
今度は土方が驚いた。
「土方さんって、言われませんか?ずるい人だって」
「ぁ~……まぁ確かに……女にゃぁよく言われるなぁ……」
「ほら!やっぱり土方さんはずるいんですよ!!」
自覚が無いのか、参った参ったと髪を掻き上げる。
「何がずりぃんだ?」
「……土方さん、凄く素敵な方ですよ……」
照れ臭く、夢主は言いながら顔を背けた。
土方が黙っているのでもう一度見上げてみると、夕陽に染まった漆黒の艶髪と白い肌の整った顔が、とても美しく見えた。
「ほら……ずるぃ……」
分かんねぇな、とばかりに苦笑いし、目を細めて首を傾げる仕草がとても無邪気で愛おしく思える。
「いつもは怒鳴ったり、とっても怖かったりするのに……時々こうやって物凄く優しくなるんだもん。……それに……そんな優しい目で、見ないで下さい……」
夢主も夕陽に染まった頬に照れを隠して俯いた。
「ご自分でも仰ってたじゃないですか……とっても、もてるって……土方さん、とても綺麗ですよ……」
突然、静かに言った。
「どうしたんですか……いきなり……」
ニッと笑む土方の顏には優しさが満ちていた。
「お前は、本当に穏やかな笑顔を見せてくれる。きっと、本当に幸せな時代に生きてたんだろう」
「土方さん……それは……」
土方の笑顔に耐えられず、夢主は顔を逸らした。
「土方さん達が命を懸けて……新しい時代を築いてくれたからです。私が言うのも変ですが……ありがとうございます」
夢主が微笑むと、土方は歩くのをやめた。
「俺はな、本当にお前に嫌われてると思ってたんだぜ。それだけの事を……しちまった。違うか……」
「土方さん……本当に……今日は変ですね、ふふ」
にこやかに笑うと、土方もつられて笑い返す。
「嫌いじゃないですよ……だって……」
……間違いだったとしても……間違いでも、初めての……
とても言葉には出来ないけれど、土方をどうしても嫌いにはなれなかった。
そんな自分も悔しかった。
「土方さんずるいです」
「え・・・」
今度は土方が驚いた。
「土方さんって、言われませんか?ずるい人だって」
「ぁ~……まぁ確かに……女にゃぁよく言われるなぁ……」
「ほら!やっぱり土方さんはずるいんですよ!!」
自覚が無いのか、参った参ったと髪を掻き上げる。
「何がずりぃんだ?」
「……土方さん、凄く素敵な方ですよ……」
照れ臭く、夢主は言いながら顔を背けた。
土方が黙っているのでもう一度見上げてみると、夕陽に染まった漆黒の艶髪と白い肌の整った顔が、とても美しく見えた。
「ほら……ずるぃ……」
分かんねぇな、とばかりに苦笑いし、目を細めて首を傾げる仕草がとても無邪気で愛おしく思える。
「いつもは怒鳴ったり、とっても怖かったりするのに……時々こうやって物凄く優しくなるんだもん。……それに……そんな優しい目で、見ないで下さい……」
夢主も夕陽に染まった頬に照れを隠して俯いた。
「ご自分でも仰ってたじゃないですか……とっても、もてるって……土方さん、とても綺麗ですよ……」