17.秋
夢主名前設定
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「ぁ、あのっ、私っ間に入りますから……」
「ちっ」
迫力に押されながら提案すると、斎藤は余計な事をと舌打ちをするが、沖田は「どうぞどうぞ!」と自らの膳を上座側にずらし出した。
「えぇい、分かったから、みっともない事をするな」
「べーっ!」
子ども扱いされた沖田が、斎藤に向かい舌を出した。
これには流石の斎藤も呆れた。
「すみません、私が変な我が儘を言い出したせいで……」
「夢主ちゃんが?僕はてっきり斎藤さんが『ここに座れ!』って命令したのかと思ったよ、あははっ」
「はぁ……」
夢主も思わず苦笑いだ。
騒がしい座敷、最後にやって来た原田が騒ぎを確かめるように中を見回した。
「おぉ、なんだ、元の鞘に戻った感じだなっ!」
状況を察して爽やかに笑う原田の言葉に、夢主は顔を赤らめてしまった。
元の鞘、そうある事が当然であると聞こえる。
「所でその半纏、すげー似合ってるぜ。色っぽく見えるな。夜に咲いた可憐な桜……ってとこか」
斎藤が思っていたそのままの言葉を原田が口にした。
躊躇わず潔く本人に言えるのが原田らしい。
「本当、凄く似合っていますよ!」
沖田も夢主の姿を嬉しそうに眺めながら褒めた。
「これ、さぃっ」
「さぁ食うか」
自分が買ったのを知られたくないのか、斎藤が夢主の言葉を大きな声で遮った。
その場に居合わせた幹部一同、斎藤を注視する。
「お……お前が買ったのか……」
「お前が……選んだのか」
「さ、斎藤が?!!」
斎藤の意外な愛らしい感性と、気の効いた行動に一同驚愕して目を丸くした。
「フン」
関係ないとばかりに鼻をならし、一人静かに箸を進めた。
「あー……えっとぉ……私も、いただきまぁす……」
気まずさから逃げる為にその横で小さく言うと、ほくほくのご飯を口に運んだ。
「美味しいぃ……ふふ」
ご機嫌な夢主と無視を決め込む斎藤。
意外な……と、皆が唖然としていた。
そんな中、沖田だけが「先を越された」と悔しそうだった。
「ちっ」
迫力に押されながら提案すると、斎藤は余計な事をと舌打ちをするが、沖田は「どうぞどうぞ!」と自らの膳を上座側にずらし出した。
「えぇい、分かったから、みっともない事をするな」
「べーっ!」
子ども扱いされた沖田が、斎藤に向かい舌を出した。
これには流石の斎藤も呆れた。
「すみません、私が変な我が儘を言い出したせいで……」
「夢主ちゃんが?僕はてっきり斎藤さんが『ここに座れ!』って命令したのかと思ったよ、あははっ」
「はぁ……」
夢主も思わず苦笑いだ。
騒がしい座敷、最後にやって来た原田が騒ぎを確かめるように中を見回した。
「おぉ、なんだ、元の鞘に戻った感じだなっ!」
状況を察して爽やかに笑う原田の言葉に、夢主は顔を赤らめてしまった。
元の鞘、そうある事が当然であると聞こえる。
「所でその半纏、すげー似合ってるぜ。色っぽく見えるな。夜に咲いた可憐な桜……ってとこか」
斎藤が思っていたそのままの言葉を原田が口にした。
躊躇わず潔く本人に言えるのが原田らしい。
「本当、凄く似合っていますよ!」
沖田も夢主の姿を嬉しそうに眺めながら褒めた。
「これ、さぃっ」
「さぁ食うか」
自分が買ったのを知られたくないのか、斎藤が夢主の言葉を大きな声で遮った。
その場に居合わせた幹部一同、斎藤を注視する。
「お……お前が買ったのか……」
「お前が……選んだのか」
「さ、斎藤が?!!」
斎藤の意外な愛らしい感性と、気の効いた行動に一同驚愕して目を丸くした。
「フン」
関係ないとばかりに鼻をならし、一人静かに箸を進めた。
「あー……えっとぉ……私も、いただきまぁす……」
気まずさから逃げる為にその横で小さく言うと、ほくほくのご飯を口に運んだ。
「美味しいぃ……ふふ」
ご機嫌な夢主と無視を決め込む斎藤。
意外な……と、皆が唖然としていた。
そんな中、沖田だけが「先を越された」と悔しそうだった。