15.小さな居場所
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翌朝、剣客というものはどうしてこうも朝が早いのか、夢主は朝一番で感心した。
二人は既に着替えており、揃って寛いでいた。
「おはようございます。いつも遅くてすみません……」
本当は自分が先に起きなければいけない気がする。
世話になる身でいつも寝坊ばかりだ。
「ふふっ、可愛い寝顔が長く見られるなんて、嬉しいじゃないですか。ゆっくり寝てくれて大歓迎ですよ」
沖田はほとんど本音の冗談で返した。
夢主は休息所には屯所から食事が配給されるという、とっておきの待遇を記憶していた。
その記憶通り、朝の食事が届けられた。
「あのっ……ここは幹部のみなさん以外は知らないのでは……」
「あぁ、それは貴女が一緒にここに来て密談するのを知っているのは幹部だけ、という事です」
夢主は沖田の説明がいまいち理解できなかった。
「要するに皆、ここが普通の休息所だと思ってるのさ」
斎藤が付け加えた。
それはどういう意味だろう……夢主は更に首を傾げた。
「まぁそういう事なんですが……」
続けようとした沖田を斎藤が遮った。
「ま、普通に男女の逢瀬に使われてると理解しておけ」
「ぇえ?!」
夢主はますます理解できずに顔をしかめた。
「俺達とヤってると思われてんだよ」
「ぇええええ!」
顔中真っ赤にして夢主が叫んだ。
沖田はクスクスと苦笑いしながら斎藤を見ている。
「だ、だ、だって、しかもさいとぅ……さんと、おきたさん……おふたり……」
夢主は呆けて呟いた。
「俺達二人に抱かれていると思われるだろうな。まぁ屯所でもよく部屋に来ているし怪しまれんだろう」
悪びれず言い退ける斎藤に、夢主は涙目になる。
「そんなぁ……」
諦めて笑うしかない。夢主は自嘲気味にあはは、と小さく笑った。
その様子を見ながら沖田は夢主に届かない声で斎藤に耳打ちした。
「いぃんですか、斎藤さん、本当の事教えてあげなくて」
「フッ、構うか。放っておけ面白い」
斎藤はニヤニヤと楽しげに笑っていた。
二人は既に着替えており、揃って寛いでいた。
「おはようございます。いつも遅くてすみません……」
本当は自分が先に起きなければいけない気がする。
世話になる身でいつも寝坊ばかりだ。
「ふふっ、可愛い寝顔が長く見られるなんて、嬉しいじゃないですか。ゆっくり寝てくれて大歓迎ですよ」
沖田はほとんど本音の冗談で返した。
夢主は休息所には屯所から食事が配給されるという、とっておきの待遇を記憶していた。
その記憶通り、朝の食事が届けられた。
「あのっ……ここは幹部のみなさん以外は知らないのでは……」
「あぁ、それは貴女が一緒にここに来て密談するのを知っているのは幹部だけ、という事です」
夢主は沖田の説明がいまいち理解できなかった。
「要するに皆、ここが普通の休息所だと思ってるのさ」
斎藤が付け加えた。
それはどういう意味だろう……夢主は更に首を傾げた。
「まぁそういう事なんですが……」
続けようとした沖田を斎藤が遮った。
「ま、普通に男女の逢瀬に使われてると理解しておけ」
「ぇえ?!」
夢主はますます理解できずに顔をしかめた。
「俺達とヤってると思われてんだよ」
「ぇええええ!」
顔中真っ赤にして夢主が叫んだ。
沖田はクスクスと苦笑いしながら斎藤を見ている。
「だ、だ、だって、しかもさいとぅ……さんと、おきたさん……おふたり……」
夢主は呆けて呟いた。
「俺達二人に抱かれていると思われるだろうな。まぁ屯所でもよく部屋に来ているし怪しまれんだろう」
悪びれず言い退ける斎藤に、夢主は涙目になる。
「そんなぁ……」
諦めて笑うしかない。夢主は自嘲気味にあはは、と小さく笑った。
その様子を見ながら沖田は夢主に届かない声で斎藤に耳打ちした。
「いぃんですか、斎藤さん、本当の事教えてあげなくて」
「フッ、構うか。放っておけ面白い」
斎藤はニヤニヤと楽しげに笑っていた。