超短ネタ文
夢主名前設定
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「一万か、随分とまたデカいもんだ」
「一万、一万石!一万両!お団子一万本!!とてつもなく大きな数ですね」
一万と言う大きな数に、沖田は思い浮かぶ言葉を次々口にしていた。
沖田の無邪気で元気な声を耳に受けながら斎藤は腕を組むと、これしかないと一度頷き、鋭い視線を二人に向けてポツリと呟いた。
「一万斬り」
にこやかに沖田の言葉を聞いていた夢主が咄嗟に凍ったような顔で斎藤を振り返った。
「もぉっ、斎藤さん!物騒ですっ。沖田さんのお団子一万本の方がいいです……」
「そうか。お前は何を思い浮かべた」
構わんさ、と斎藤はニヤリとし今度は夢主に問うた。
「うぅん……あっ、一万の桜っ……一万本でなくても一万輪……きっと綺麗でしょうね」
「フッ、そうだな」
「夢主ちゃんの言葉はいつでも可愛いなぁ~」
「かっ、からかわないで下さい沖田さんっ!……斎藤さんは斬る以外に何か思い浮かびませんか?物騒なのは駄目ですよ」
「そうだな」
再び腕を組んで考えたのはほんの寸時だ、宙を向いていた斎藤の細い目が強く光り、夢主を向くとそのまま夢主の瞳を捕らえた。
「万回愛でてやる」
ニッと上がった斎藤の口角、夢主は瞬時に耳まで熱を持ったその真っ赤な顔を斎藤に向けた。
「なっ、なんてこと言うんですかっ、は、恥ずかしいにも程がありますっ、しっ失礼ですよっ!!」
恥ずかしさを誤魔化す為に斎藤に反論して顔を逸らすと、沖田も赤い顔で笑っていた。
「あはははっ、万回は流石に凄いなぁ。僕も負けませんよ、だから夢主ちゃんは二万回は愛でられる事になりますね」
「沖田さんっ!!もぉおっ、だいたい愛でるって何ですかっ」
むっと頬を膨らませて沖田からも顔を逸らすと、斎藤が愉快げに漏らした声に夢主は瞳の先を斎藤に戻してしまった。
「分からないのなら、今すぐ教えてやろう、構わんぞ」
「い、いりませんっ、お、お断りしますっっ」
「一万回もと言うのもよいが方法を変えて一度に一万回に達すると言うのも悪くは無いな」
「はっ……何を言ってるんですか……」
唖然としかけた夢主、最早斎藤の考えについていけず、座ったまま逃げるように斎藤から体を逸らしていた。
「夢主、一万まで数えられるか」
「ばっ、馬鹿にしないで下さいよっ、一万だってその次の位だって、その次だってその次だって知ってますよっ」
「ほぅ。万の上とはまた凄いな。どれ」
すっと伸びた斎藤の手に反射的に身を縮める夢主。
薄っすら目を開けると、目の前で斎藤の手が止まっていた。
「ほら。一、二、お前が数えろ」
「えっ?あの……」
「三、四、」
「何してるんですかっ……」
「頭を撫でているんだろうが」
「そっ」
それは……。
恥ずかしさで顔中真っ赤に染まっている夢主は撫でられながら肩をすぼめて俯いていた。
「九、十。おぃ、ここからはお前が数えろ」
「えっ?……もぅいいです」
斎藤の手が止まったので、恐る恐る上目で見ると再び夢主の前で手が止まっていた。
「次はどこがいい」
「ひゃっ」
にやりと厭らしく笑う斎藤を咄嗟に自分を庇うように顔の前に両手を出した夢主、隣りではやれやれと沖田が小さく笑っている。
「フン、お前は本当に面白いな」
そっと手を下ろすと、ニッと笑みを含んだままの斎藤の顔が見えた。
「残りの回数はまたいずれ」
「けっ、結構ですぅっ!」
……万回撫でようが触れようが、何回を愛そうが飽きること無く想いは変わるまい……
斎藤は真っ赤な顔でそっぽを向く夢主の横顔を一人満足そうに眺めていた。
___________________
キリ番10000HITS記念でキリ番公開した作品です。
みなさまのおかげで閲覧数10000を越えました。ありがとうございます(^^)
妄想を纏めておこうと、とても個人的な理由ではじめた【斎藤御飯】ですが、一緒に楽しんでいただき、とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!!2017.1
「一万、一万石!一万両!お団子一万本!!とてつもなく大きな数ですね」
一万と言う大きな数に、沖田は思い浮かぶ言葉を次々口にしていた。
沖田の無邪気で元気な声を耳に受けながら斎藤は腕を組むと、これしかないと一度頷き、鋭い視線を二人に向けてポツリと呟いた。
「一万斬り」
にこやかに沖田の言葉を聞いていた夢主が咄嗟に凍ったような顔で斎藤を振り返った。
「もぉっ、斎藤さん!物騒ですっ。沖田さんのお団子一万本の方がいいです……」
「そうか。お前は何を思い浮かべた」
構わんさ、と斎藤はニヤリとし今度は夢主に問うた。
「うぅん……あっ、一万の桜っ……一万本でなくても一万輪……きっと綺麗でしょうね」
「フッ、そうだな」
「夢主ちゃんの言葉はいつでも可愛いなぁ~」
「かっ、からかわないで下さい沖田さんっ!……斎藤さんは斬る以外に何か思い浮かびませんか?物騒なのは駄目ですよ」
「そうだな」
再び腕を組んで考えたのはほんの寸時だ、宙を向いていた斎藤の細い目が強く光り、夢主を向くとそのまま夢主の瞳を捕らえた。
「万回愛でてやる」
ニッと上がった斎藤の口角、夢主は瞬時に耳まで熱を持ったその真っ赤な顔を斎藤に向けた。
「なっ、なんてこと言うんですかっ、は、恥ずかしいにも程がありますっ、しっ失礼ですよっ!!」
恥ずかしさを誤魔化す為に斎藤に反論して顔を逸らすと、沖田も赤い顔で笑っていた。
「あはははっ、万回は流石に凄いなぁ。僕も負けませんよ、だから夢主ちゃんは二万回は愛でられる事になりますね」
「沖田さんっ!!もぉおっ、だいたい愛でるって何ですかっ」
むっと頬を膨らませて沖田からも顔を逸らすと、斎藤が愉快げに漏らした声に夢主は瞳の先を斎藤に戻してしまった。
「分からないのなら、今すぐ教えてやろう、構わんぞ」
「い、いりませんっ、お、お断りしますっっ」
「一万回もと言うのもよいが方法を変えて一度に一万回に達すると言うのも悪くは無いな」
「はっ……何を言ってるんですか……」
唖然としかけた夢主、最早斎藤の考えについていけず、座ったまま逃げるように斎藤から体を逸らしていた。
「夢主、一万まで数えられるか」
「ばっ、馬鹿にしないで下さいよっ、一万だってその次の位だって、その次だってその次だって知ってますよっ」
「ほぅ。万の上とはまた凄いな。どれ」
すっと伸びた斎藤の手に反射的に身を縮める夢主。
薄っすら目を開けると、目の前で斎藤の手が止まっていた。
「ほら。一、二、お前が数えろ」
「えっ?あの……」
「三、四、」
「何してるんですかっ……」
「頭を撫でているんだろうが」
「そっ」
それは……。
恥ずかしさで顔中真っ赤に染まっている夢主は撫でられながら肩をすぼめて俯いていた。
「九、十。おぃ、ここからはお前が数えろ」
「えっ?……もぅいいです」
斎藤の手が止まったので、恐る恐る上目で見ると再び夢主の前で手が止まっていた。
「次はどこがいい」
「ひゃっ」
にやりと厭らしく笑う斎藤を咄嗟に自分を庇うように顔の前に両手を出した夢主、隣りではやれやれと沖田が小さく笑っている。
「フン、お前は本当に面白いな」
そっと手を下ろすと、ニッと笑みを含んだままの斎藤の顔が見えた。
「残りの回数はまたいずれ」
「けっ、結構ですぅっ!」
……万回撫でようが触れようが、何回を愛そうが飽きること無く想いは変わるまい……
斎藤は真っ赤な顔でそっぽを向く夢主の横顔を一人満足そうに眺めていた。
___________________
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みなさまのおかげで閲覧数10000を越えました。ありがとうございます(^^)
妄想を纏めておこうと、とても個人的な理由ではじめた【斎藤御飯】ですが、一緒に楽しんでいただき、とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!!2017.1