ヘボ日記
今日のオタク
2021/08/24 23:55日記
こんちはQ作です。
もう完全に虫の声が変わりましたね。
トンボも増えてきました。
ネコジャラシも枯れてきて、タネを落とす季節ですね。
うちは果物を栽培する生業なもんですから、身近に自然を感じながら生活しております。
うちの生業の大敵といったら、台風や竜巻、水害級の豪雨です。植物の病気とか害虫なんかは知恵でクリア出来ますが、天気ばかりはどうにもなりません。
2年前などはピンポイントで竜巻が直撃し、ハウスが半壊、ウン百万の被害が出たりと、なかなかにヘビーな苦難があったり。
それ以来、やはり神頼みみたいな事をやらざるを得なくなりました。
漁師さんなんかも、家に神棚があったりね。海の神様を祀ったりされてますね。そうして、漁に出る前に手を叩き、心身を引き締める。
自然相手の生業だと、舐めた態度ではいられないのです。
毎月1日と15日、仕事場の四隅に塩を撒きます。
1年の始まりである春分の日には、それに加えて、酒と雑穀米も撒きます。
そうやって、結界みたいなモンを張る。
うちに「合わない」人間が来ないように、という意味もある。入り口付近に、目立つように塩を盛ってますと、邪な人間は寄り付けません。
数ヶ月前だかに、変な事が起きたんですよ。
ある春の朝、仕事場に行ったら、その前の道路に何か茶色っぽいものが落ちている。なんだろうと思って近づくと、それはモグラの死骸でした。
モグラが、腹を上にしてひっくり返ってるんですよ。
モグラですよ?アイツら自分で土の外に出るような生態では無いはずなのに。
どこも怪我してない、綺麗なモグラでした。
通行人もあまりの珍しさに仰天してました。
基本的に、生きモノの死骸は、カラスに任せてますので、まあそのうちカラスが持ってくだろうと放っておきました。
でも何時間経っても、カラスが手出ししてこないんです。そこらに居る癖に、モグラに手を付けない。まだ寒い季節だし、エサには飢えてるはずなのに。
変だなあ、と思いつつ、仕事場の前に死骸があるのはなんかイヤだったので、隣の田圃のアゼ付近に転がしておいたww
カラス、野良猫、後は頼んだぞ、って感じでモグラの事は忘れました。
そんで数日後。
また、新たな死骸を、同じ場所で発見したんです。
今度は、カモの子供でした。
モグラと全く同じ場所に横たわっていて、恐ろしい事に、首が千切られていて、胴体のとなりに転がっている。
うわっと思いましたね。
猫の仕業なのか…首が千切られてるのが気持ち悪くて、カラス早く持っていってくれ!と思うのですが、近くの電線にカラスが居るにも関わらず、全く手を出してこない。
しばらく作業場にこもり、数時間後に見に行くと、まだ死骸がある。
あり得ないんですよ、カラスが動物の肉を無視するなんて。ヤツらめざといですよ、ノネズミ見つけたら真っ先に捕らえにきますからね。
なんか不気味になってきましたね。
死骸が落ちてるのが、モグラ、カモの子、どちらも同じ結界線上だったんです。
な、なんか…魔物とか、呪いの類とか、そういうもんが、結界を破ろうとしてんじゃないのか!?(←怪談を見すぎww)
悪いモンだったらどうしよう。
事業主にちらっとこぼしましたら、同業の後輩に電話をしてくれました。
この後輩というのが少し変わった男で、ちょっと、変なモンが見えたり、…霊感めいたものがある。寺の息子なんです。(←オカルトあるあるww)
しかし昔はスーパーヤンキーで中学時代はヤンキー共にシ○ナーを売って荒稼ぎし、それがきっかけでヤクザとも交流があり、今も闇社会の方々から可愛がって貰いつつも、生業はカタギの真っ当という、スーパー笑っちゃうほどレアキャラなんですけどもね。
その後輩に電話を通じて、ちょっと見て貰うと、悪いものでは無いと言われました。
一体、あの死骸はなんなのよ?とたずねますと、「木陰に死に場所を求めてきた者たち」なのだと。
木陰ってなんやねん。仕事場付近に木なんかあらへんよ。
よくよく聞いてみると、「あなたがた夫婦は、大樹なんですよ。大きな樹みたいなもので、実を落としたり、日陰を作ったり、沢山の生き物を養い守っているような存在なんですよ。そういう星まわりになってるんです。今までに、壮絶な苦難があったでしょうが、そこをめげずに乗り越え、大きな負は払ったのだから、この先はもう、悪い人間からの酷い裏切りは受けないと思います。与える者、という星回りですから、最後はその木陰で安心して命を終わりたいという者たちが、安寧を求めて身を寄せてくるんです。モグラもカモも、安心したがっているだけで、別に悪い狙いで来てる訳ではない。あなたがたの手で、土に弔ってもらいたい、という気持ちがあるんだと思いますよ」
元スーパーヤンキーwwがそう言うので、カモの子は畑に埋葬しておきました。そうしてやる事で、弔われた者はお礼に、良い風を連れてくる、とか言われたので、半信半疑ですけども土に埋めました。
それ以来、動物の死骸は無くなりました。
カラスが手をつけてこなかったのは、「お前らが埋葬したれや」って事だったのだろうか。
決して我々が人徳者だとかそういうのではなく、人の人生には何か、リズムみたいのがあるんかもしれませんね。
そんな不思議な話があっても、面白いし、いいよね、というお話。
面白い事は、沢山ある方が楽しいのです(´∀`)
ではでは(´∀`)
もう完全に虫の声が変わりましたね。
トンボも増えてきました。
ネコジャラシも枯れてきて、タネを落とす季節ですね。
うちは果物を栽培する生業なもんですから、身近に自然を感じながら生活しております。
うちの生業の大敵といったら、台風や竜巻、水害級の豪雨です。植物の病気とか害虫なんかは知恵でクリア出来ますが、天気ばかりはどうにもなりません。
2年前などはピンポイントで竜巻が直撃し、ハウスが半壊、ウン百万の被害が出たりと、なかなかにヘビーな苦難があったり。
それ以来、やはり神頼みみたいな事をやらざるを得なくなりました。
漁師さんなんかも、家に神棚があったりね。海の神様を祀ったりされてますね。そうして、漁に出る前に手を叩き、心身を引き締める。
自然相手の生業だと、舐めた態度ではいられないのです。
毎月1日と15日、仕事場の四隅に塩を撒きます。
1年の始まりである春分の日には、それに加えて、酒と雑穀米も撒きます。
そうやって、結界みたいなモンを張る。
うちに「合わない」人間が来ないように、という意味もある。入り口付近に、目立つように塩を盛ってますと、邪な人間は寄り付けません。
数ヶ月前だかに、変な事が起きたんですよ。
ある春の朝、仕事場に行ったら、その前の道路に何か茶色っぽいものが落ちている。なんだろうと思って近づくと、それはモグラの死骸でした。
モグラが、腹を上にしてひっくり返ってるんですよ。
モグラですよ?アイツら自分で土の外に出るような生態では無いはずなのに。
どこも怪我してない、綺麗なモグラでした。
通行人もあまりの珍しさに仰天してました。
基本的に、生きモノの死骸は、カラスに任せてますので、まあそのうちカラスが持ってくだろうと放っておきました。
でも何時間経っても、カラスが手出ししてこないんです。そこらに居る癖に、モグラに手を付けない。まだ寒い季節だし、エサには飢えてるはずなのに。
変だなあ、と思いつつ、仕事場の前に死骸があるのはなんかイヤだったので、隣の田圃のアゼ付近に転がしておいたww
カラス、野良猫、後は頼んだぞ、って感じでモグラの事は忘れました。
そんで数日後。
また、新たな死骸を、同じ場所で発見したんです。
今度は、カモの子供でした。
モグラと全く同じ場所に横たわっていて、恐ろしい事に、首が千切られていて、胴体のとなりに転がっている。
うわっと思いましたね。
猫の仕業なのか…首が千切られてるのが気持ち悪くて、カラス早く持っていってくれ!と思うのですが、近くの電線にカラスが居るにも関わらず、全く手を出してこない。
しばらく作業場にこもり、数時間後に見に行くと、まだ死骸がある。
あり得ないんですよ、カラスが動物の肉を無視するなんて。ヤツらめざといですよ、ノネズミ見つけたら真っ先に捕らえにきますからね。
なんか不気味になってきましたね。
死骸が落ちてるのが、モグラ、カモの子、どちらも同じ結界線上だったんです。
な、なんか…魔物とか、呪いの類とか、そういうもんが、結界を破ろうとしてんじゃないのか!?(←怪談を見すぎww)
悪いモンだったらどうしよう。
事業主にちらっとこぼしましたら、同業の後輩に電話をしてくれました。
この後輩というのが少し変わった男で、ちょっと、変なモンが見えたり、…霊感めいたものがある。寺の息子なんです。(←オカルトあるあるww)
しかし昔はスーパーヤンキーで中学時代はヤンキー共にシ○ナーを売って荒稼ぎし、それがきっかけでヤクザとも交流があり、今も闇社会の方々から可愛がって貰いつつも、生業はカタギの真っ当という、スーパー笑っちゃうほどレアキャラなんですけどもね。
その後輩に電話を通じて、ちょっと見て貰うと、悪いものでは無いと言われました。
一体、あの死骸はなんなのよ?とたずねますと、「木陰に死に場所を求めてきた者たち」なのだと。
木陰ってなんやねん。仕事場付近に木なんかあらへんよ。
よくよく聞いてみると、「あなたがた夫婦は、大樹なんですよ。大きな樹みたいなもので、実を落としたり、日陰を作ったり、沢山の生き物を養い守っているような存在なんですよ。そういう星まわりになってるんです。今までに、壮絶な苦難があったでしょうが、そこをめげずに乗り越え、大きな負は払ったのだから、この先はもう、悪い人間からの酷い裏切りは受けないと思います。与える者、という星回りですから、最後はその木陰で安心して命を終わりたいという者たちが、安寧を求めて身を寄せてくるんです。モグラもカモも、安心したがっているだけで、別に悪い狙いで来てる訳ではない。あなたがたの手で、土に弔ってもらいたい、という気持ちがあるんだと思いますよ」
元スーパーヤンキーwwがそう言うので、カモの子は畑に埋葬しておきました。そうしてやる事で、弔われた者はお礼に、良い風を連れてくる、とか言われたので、半信半疑ですけども土に埋めました。
それ以来、動物の死骸は無くなりました。
カラスが手をつけてこなかったのは、「お前らが埋葬したれや」って事だったのだろうか。
決して我々が人徳者だとかそういうのではなく、人の人生には何か、リズムみたいのがあるんかもしれませんね。
そんな不思議な話があっても、面白いし、いいよね、というお話。
面白い事は、沢山ある方が楽しいのです(´∀`)
ではでは(´∀`)