奇怪戦線惑星ニョロ(未完)
本作はエタりましたm(__)m
申し訳ありません。
構想していたその後のあらすじだけ、簡単に記させていただきます。
この後、ベジータは必死に先住民を探します。
後方にリクームが居る事で、冷静さを失っており、ナッパやラディッツの存在をスカウターでチェックする事もせずに、惑星中を飛び回ります。
やがて、後ろに、誰もついてきていない事に気付きます。
リクームが、ナッパとラディッツを殴って気絶させたからです。
ニッコリ笑いながらリクームが追ってくるので、ベジータはビビッてしまい、とにかく早く『玉』を手に入れて、早く軍基地に帰還しようと決意します。
この時点で、ナッパとラディッツがどうなろうが、もう知らん、という心境に陥っています。
やがて、複数の戦闘力数値を、ある場所で発見します。
地下道に続く穴から感知したのです。
この地下道に先住民が隠れているものと睨み、ベジータは急いで侵入します。
しかしそこに存在していた者は、『玉』を所持する先住民では無く、ヌルヌルした気味の悪い化け物の触手群でした。
地下道の土壁から、それらが大量に突き出てきて、ベジータに次々と襲いかかりました。
スカウターでは捉えきれないほどのもの凄い数で、なおかつ一本一本が高い戦闘力数値を持っており、ベジータは必死に戦いますが全く歯が立たず、八方からとびかかる触手に身体を絡め取られてしまいます。
先刻、リクームに暴力する際、限界までパワーを使い果たしたため、大猿になる事もできませんでした。
触手はベジータの身体の穴(耳、口、鼻、ケツ、尿道、ヘソなどなど)から、体内に侵入してこようとしました。
ベジータはなす術無く、ナッパとラディッツの名を叫びながら、絶望しながら抗います。
そこに、リクームが必死の形相で、陸上選手のフォームで走ってきます。
リクームは、ベジータを(極めて性的に)襲っている、ヌルヌルの触手達に、激しい嫉妬を覚えて激怒します。
「オ…、オレより先にベジータちゃんを強姦しようだなんて…ザコチンコのくせにナマイキじゃない……?テメエら絶対許さねえ〜〜!皆殺しだああああああ!」
とか言ってリクームは触手を皆殺しにしていきます。
ベジータが全く歯が立たなかった触手たちを、リクームは余裕綽々でブチ殺してゆくのです。
もの凄い強さでした。
そして、この時のリクームは義憤にかられており、いつものようなふざけた態度を出さず、まさに『純粋な闘士』としての姿を見せるのです。
ベジータは、とんでもないリクームの強さに圧倒されて、口を開けっぱなしにして見守るほかありませんでした。リクームは本気を出すと凄いヤツなんだ……やはり軍内最強の『ギニュー特戦隊』の一員…フリーザが最高の戦闘部隊と褒め称えるだけある、こんな野郎にオレが絶対に敵うはずも無い……とベジータは、リクームに対して畏怖を感じ、同時に己の弱さに対して絶望もします。
このあたりからリクームは、『お前ら弱すぎてつまんねーわ』と遊び出したりします。
触手を一匹掴んで受話器のように耳に当て、
「もしもしベジ沼くん?今ね、ベジータちゃんが触手ちゃんに襲われてんのよ。とてつもないエロさだ……。このエロさをスカウターで録画出来ないのが実に残念だ……。ベジ沼くん、ネタだけ持って帰るから、後は君が文章化して、ベジっ子触手強姦エロ小説にして、同盟諸君に配布してやってくれたまえ」
「チェストーーーーーーーーーー!!!」
「うん?キミはなかなか、雄々しい造形をしているねえ〜。だけどカリの張り具合がまだまだ足りないなあ〜。そんなんじゃベジータちゃんをゴリゴリにイカしまくる事は出来ないぞ?もっとぶっとくしてから出直してこいや青ニ才が!!」
「なんだい?またやろうっていうのかい?ベジータちゃんはオレのモノだぞう〜エへへへ」
「キミか……?ベジータちゃんのケツマンコに潜ろうとした、勇者というのは……キミなのか……?な、なんという、命知らずの触手闘士なんだ……、オレはキミに敬意を表するぞ。ベジっ子視姦同盟「永久勲章・穴姦術レベル87の伝説闘士、名は『桃色ニョロ』、その勇ましい戦歴を我ら一同はここに表彰する。さらばだ……!そしてレベル99はこのリクームさんだボケェ〜〜〜!」
……ベジータは、リクームがキモくて怖くてたまりませんでした。やはりコイツは変態なんだと再確認したベジータは、怯えて逃げようとします。しかし触手は次々わいてきてベジータばかり狙ってくるので、逃走が出来ません。リクームが目ざとく気づいてベジータに駆け寄ります。
「ベジータ小隊長閣下ーー!ご無事でありますかーー!」
「ぎゃあああ!」
「こ、これは……、な、な、何という、おいたわしいお姿にッ…!このリクームが、今すぐお助けいたしますぞーーー!し、しかし、一本残らず触手を取り除くためには、今すぐに全裸にならなければなりませんぞ!小隊長閣下!お召しものを、失礼いたしますーー!」
「うわあああ触るなあああ」
ベジータは襲われそうになります。ふざけたリクームの物言いの中に、ボソリと、「ブチ犯すわ」という恐ろしいセリフが聞こえました。
ベジータは焦り狂いながらも、ある事を思い出してリクームに怒鳴ります。
「貴様の行為は現在進行形で録画してあるんだぞ!そしてオレのこの声も本基地の管制に届いているのだぞ!オレが帰還したらオレは真っ先に貴様の悪行をギニューに報告するからな!貴様は軍法会議にかけられ間違いなく死刑だこのクソ野郎〜〜!」
リクームは、「ギニュー」という言葉に一瞬ひるんでしまいます。
その瞬間、ベジータに絡んでいた触手が一斉にリクームに向かって首の方向を変えたのです。
ベジータは気づきました。
この触手は対象の「恐怖感」を感知して、襲いかかっているのだと。
ベジータはギニューの名を使って、絶対に言いつけてやるからな、と言って、リクームを怯えさせました。
触手が全てリクームに向かった所で、ベジータは逃走します。
後ろではリクームが、
「ちょ、ちょっと待って、ベジータちゃん待って?聞いて?お願いだから、聞いて?こ、この中に、一匹だけ、ものすげえテクを持った触手ちゃんが居るんだ……!!ス、スーパーウルトラポルノスター!!ここに、ついに発掘せりーー!!ベジータちゃんてば!!一緒に探して捕まえてよ〜〜〜この子を部屋で飼いたいから〜〜〜!!」
後ろで独り叫んでいるリクームが、気持ち悪すぎてベジータは泣きました。舟のもとに急ぎます。
もう、フリーザの侵略命令など、構ってられませんでした。
そして、途中、ナッパとラディッツを発見。
叩き起こして、帰還する旨を伝えます。
『玉』は手に入ったのかとナッパにたずねられ、ベジータは、真っ青になりながら、不可能だったと答えます。
ナッパもラディッツも、みるみる真っ青になります。
フリーザの侵略命令を不遂行となると、待っているのは厳罰です。
すなわち、ベジータは小隊長から最下級の『ニ等兵』へと降格。いま所持している旧惑星フリーザ陣地は取り上げられて、いままで与えられた勲章も全て失効となり、一から見習いとしてどこかの小隊に配属されて戦績を積み上げるしか無くなってしまうのです。
サイヤは強いので、位を上げるのは容易い事ですが、ほんの一時でも他の小隊の駒使い……特にキュイの小隊に見習い同然で入らなければならないとか、考えただけでナッパとラディッツは誇りが汚されました。
ベジータは怒鳴り散らします。
最速でのし上がっていけば良いのだと、我慢するのは一瞬だけなのだと、2人に説教して舟に乗り込みます。
厳罰よりも、リクームの方がはるかに恐ろしかったからです。逃げる事しか頭にありませんでした。
それは、生まれて初めての、フリーザの侵略命令不遂行でした。
本基地に戻り、ベジータは絶望しながら部屋で寝ていました。
ふと、ドアの向こうで何か音がしました。
ドアを開けると、誰もおらず、廊下に目を落とすと小さなピンクのプレゼント箱が……。
中を見ると、美しい水晶のような玉がいくつか入ってました。
そして、箱の隅にはパステルカラーの便箋が入っていました。
見るとリクームの字でこう書いてありました。
ベジータちゃんへ
忘れものだよ
オレがあの後、触手の本体に潜って見つけたんだ
ヤツの金玉の中に、この玉があったよ
フリーザさまが所望したのは、この『玉』じゃないの?
なんかコイツ、先住民全部、食い殺してたみたいだね
これでベジータちゃんの戦績は守られた
え?お礼?お礼は別にいいんだよ
オレを見習いにしてくれてありがとう
また今度、お茶でもしようよ
リクームより
ベジータは驚きました。リクームが何か企らんでいるのではないかと疑念にかられましたが、すぐに嘘の侵略報告書をしたため、フリーザのもとに『玉』を持っていきました。
ベジータは、階級降格を免れましたが、プライドはズタズタで、やっぱりちょっと泣いてしまいました。
その後、ベジっ子視姦同盟では、リクームを讃えるラジオパーティーが開かれました。ベジ沼はリクームから聞いた触手の話をもとに、「ベジータドログチャ触手姦〜ニョロの淫愛」という官能小説を即興で作り上げ、同盟諸君に話し聞かせました。その完成度の高さには、ベジータ様を清く崇める正統派も感銘を受け、普段からいがみあっていた、過激派と正統派は、ここで一気に友情を深めるのでした。
パーティの最後はいつもの合言葉でしめられます。
「イエス、ベジータ!ノー、タッチ!」×約50
ベジっ子視姦同盟の諸君の楽しいひとときが、ベジータの困惑をよそに、賑やかに繰り広げられていました。
終わり
という予定でした。
ニョロニョロしたものが苦手、というベジータのアニオリを、この作文でネタにしたかったのです。
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