小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)




「ナッパ!!ラディッツ!!急げーー!!今こそ我々戦闘民族サイヤ人の本当の恐ろしさを、見せ付けてやるのだーー!!」
「おう!!ベジータ!!」
「楽しみですね王子ーー!!」
「ハハハハ!!奴らがどれだけ悔しがるかと想像するだけで、血が騒いできやがるぜ!!」

ピンポンパンポーーン♪

『ほっほっほ。労働者の皆さん、いつもご苦労様です。それではこれより、恒例の流し素麺祭りを行いますよ~。ではドドリアさん、麺を流してください』

ドババババババ!!!!

幅約1メートル、長さ約1キロメートルの巨大は滑り台に、冷水が急流のように流れ出し、やがて大量の素麺が投下され始めた。

「来たぞベジーターー!!」
「よーーし獲れ獲れ獲れーーーーー!!」
「くう!なんて重い水圧だ…!げえ!!箸が折れちまったーーー!!」
「馬鹿!ラディッツ!!ほら、スペア使え!!」
「サ、サンキューナッパ!!」
「何をしている!!箸の角度がなっとらんぞラディッツ!!」
「す、すみません王子ーー!!」
「貴様らもっと気合入れて捕獲しろーーー!!食って食って食いまくれーーー!!」

一番上の席に陣取ったサイヤ人達は、猛スピードで流れてくる素麺を、素早く捕まえて馬鹿食いした。

その頃、下流では。

「隊長~~~!!素麺が殆ど流れてこないっス~~!!」
「隊長!!一番前にサイヤ部隊が陣取ってますよ!!あいつらが殆ど素麺食い尽くしてます!!」
「隊長!!ベジータの野郎をぶちのめしてきてもいいですか!?」
「隊長!!オレ、時間を止めて、素麺持ってきます!!」
「ううむ……。それは出来んな……。祭りの席取りは早いもの勝ちなのだ。諦めるしかあるまい」
「ええ~~~!?そんな~~~~!!」×4
「後でオレがパフェを奢ってやるから……、あっ、ほらよく見ろ、3、4本麺が流れてきてるぞ」
「えい!とりゃ!」
「水が超はえええええええええ!!!」
「畜生取れねえーー!!こりゃあ難しいぞーー!!」
「ゆ、許せん!!ベジータの野郎め……!!」

心から悔しがるギニュー特戦隊。
流し素麺の上流からは、ベジータ(10歳)の高笑いがいつまでも続いた……。

…終…

2011年8月29日
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