小ネタ箱(軍隊は今日もクソ)
「ザーボンさん、あれを見てください」
「ああ、桜の花が一つ二つ…。惑星フリーザにも春がやってきたようですね」
「春と言えばザーボンさん」
「はい」
「分かっておいでですね?」
「ええ」
「春の陽気に浮かれた戦闘員が、いかがわしい狼藉をはたらかないよう、見張りを宜しくお願いしますよ」
「はい。監視体制はすでに整っております。『ホッホッホ、気をつけましょう。夜中のトイレと戦場の独り歩き』の標語ポスター1万枚も、基地内に掲示済みです」
「ホホホ、さすがはザーボンさん。仕事が早くていらっしゃいますねえ…」
「恐れ入ります」
「各隊長さん達にも、部下の教育を強化するようにと通達してください」
「はい、すでに全隊長に向けて、指令は完了しています」
「ああ…ザーボンさん。いつもながらあなたの素早い仕事ぶりには感動しますよ…」
「恐れ入ります」
「それでも戦闘員の数は相当のものです。完全に統制しきれるものではないでしょうから、妙な噂が立った者は、すぐに軍法会議にかけてくださいね」
「かしこまりました」
「…特にあの人…」
「…はい…」
「…特戦隊の例のあの人…」
「……リ○ームですね……」
「………あの人は特に、強力に監視を願いたいです……」
「…………軍隊一の特殊性癖者ですからね…………」
「……………私は苦手ですねえ…あの人だけはどうも……」
「さすがのギニュー隊長も、彼の異常かつ執拗な性癖には手を焼いているようですからね」
「お願いしますよザーボンさん…。戦闘員の数が減ると侵略に支障をきたしますからねえ…」
「はい。おまかせください」
ザーボンは直立不動の姿勢で敬礼をした。
フリーザは神妙にうなずくと、物憂げに窓の外を眺めた。
…終…
2011年4月2日
当サイトではリ〇ームは「ホモ」という設定になっております。すみません。