「ジース、分度器持ってこい」
「そんなもん持ってねえよ」
「３６０÷５＝７２。７２度ってなんだよこの中途半端な角度はよ～～」
「困ったな…これじゃケーキの５等分なんて出来っこねえ」
「隊長なら…隊長ならなんとかしてくれるはずだ…隊長呼ぼうぜ」
「隊長ぉーーーーーー！！！」
「ギニューたいちょおおおおおおーーーーー！！！！！」
「なんだどうした」
「隊長！ケーキの５等分が出来ません！」
「隊長、お願いします！どうか隊長の手でケーキを５等分に…！」
「しょうがないな。ナイフを貸せ」
「どうぞ隊長」
「ケーキ、牛刀（ぎゅうとう）」

ブスッ

「ナイスダジャレ！！」
「ナイスダジャレ！！」
「ナイスダジャレ！！」
「ナイスダジャレ！！」
「『ケーキ、モー刀』の方が良かったかな」
「いえ！！牛刀の方がキレが抜群だと思います隊長！！」
「凄いっす！！『乳刀』をあえて外して冒険されたんですね！？カッコイイっす！！」
「みんなーー！！オレは面白いかーーーーーーー！！」
「オーーー！！最高っすよーーーーーー！！」×４
「隊長！！盛り上がり最高潮の所すいません！！ケーキの大きさがバラバラっす！！」
「おお！しまったこりゃいかん！」
「くううｯ！ギニュー隊長程のお方をこんなにもてこずらせるとは…許せねえケーキ野郎ですね！！」
「隊長、このケーキ、どうします？バラしますか？」
「何を言っておるんだバータ、食べ物は大事にしなければならん」
「はっ！すいません隊長」
「隊長がこの一番でかいケーキを食ってくださいよ、オレ達は残りのやつを殴り合って奪い合いますから」
「いや、暴力はいかんぞリクーム、みんな仲良く、公平に、ここはジャンケンで決めるのだ」
「た……隊長………」×４
「みんなーー！！オレは優しいだろーーーーーーーーー！！！！！」
「うおおおおお！！！最高っすよおおーーーーーーーーーー！！！！！！」×４

…終…

２０１０年１２月８日